3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

米田哲也投手(10)

2008-10-22 21:00:34 | Weblog
私が米田哲也の名を初めて知ったのは、多分昭和32年か33年かと思います。当時セパ併せてどの投手の球が一番速いという話題になると、必ず彼の名前が筆頭に出てきました。本当にどの位速いのかと興味を持って、彼の投球を初めて見ました。流石に噂通りと言うか、噂以上の豪速球でした。脚の爪先の挙げ方に非常に特徴がありましたが、バネを十分に利かした、純粋なオーバースローから、高目には重いながらも浮き上がる球を投じ、低目にはズシリとくる感じの凄い球をでした。更に大きく落ちるドロップも素晴らしいものがありました。正しく本格派の典型といった投手と言えるのでしょう。彼の入団2年目の監督の藤本定義は自著の中で、沢村栄冶に近いスピードがあり必ず大成する投手と彼を評しています。残念ながら私は沢村栄冶は全く知りませんが、その投球フォームを写真で見る限り、米田哲也以上の球速があるとは思えないのですが、実際はどうだったのか非常に興味のある所です。