totoroの小道

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だれもがか関わり合えるように ~うれしかった~

2015-09-25 00:10:45 | 4年 国語

 今日から、だれもが関わり合えるようにという単元に入った。
手と心で読むという説明文を学んだ後、人と関わることについて自分で調べたことを発表する単元だ。

今日はその導入として、さわりの

話す、聞く、読む、書く。
そして、ふれる、見る。
わたしたちは、いろいろな方法で人やものと関わり合い、つながり合いながら生きています。
「だれもがよりよく関わり合う」ということについて、考えましょう。

これだけを扱った。

「手と心で読む」 を学ぶにあたって、その学び方を練習するためだ。

 

まず、四文からできているので、4つに切って順序をバラバラにして掲示した。
説明文は、文の組み立てを理解することで、作者の伝えたいことが明確になる。
作者の思考に沿って文のつながりを考えらるようになってほしい。 

これを掲示したとたん、子供たちが一斉にあれこれ言い始めた。
S:なんかこの文おかしい。
S:並び方が違う。
S:だって、最初にそしてなんて言いっこない。
S:BACDなんじゃない。、
S:ちがうよ、Bは最初じゃないよ!!

 

何度か音読させる。
そして、ノートにそれぞれ、正しいと思う順番とその理由を書いてみる。

それから、話し合いに入った。

子供たちがこだわったのは、接続後である「そして」から始まることはあり得ないと言うことだった。

S:「そして」はつなげる言葉。 
T:本当なの?
S:辞書で調べよう。
S:ほらやっぱり、 前に続ける 、前に付け加えると載っている。
S:前がないと、そしては使えない。
T:例分を作ってみよう。
T:今日は晴れている。そして、カレーを食べた。
S:ダメ。それじゃあつながらない。
S:前と、後ろと同じような、関係のある言葉じゃないとだめ。
S:今日ははれている。そして、明日も晴れるだろう。みたいに、晴れと晴れなんだよ。

T:AそしてBのときに、AとBは仲間の言葉というわけですね。
S:はい。
T:では、この中からまず仲間の言葉を見つけられますか?

S:ふれる
S:見る
S:ということは、残りの同じような言葉を探せばいい。
S:話す 聞く 読む 書くしかないよ。
S:その通り。
T:これですか?

S:そう、それ。
T:では、DとAはつながることが分かったね。

T:次は?
S:次は、それにこれがつながるよ。
 

S:いろいろな方法って書いてあるからだよ。
S:それでね、最後はBだよ。だってね、今までのことについて考えてみましょうってかいてある。
T:ちょっと待ちなさい。
T:せっかく友だちが意見をいったのに、それに答えないでどんどん先に行ってはだめだよ。
T:いろいろな方法って言ったら、どうするの?
S:問題を作る。
S:色々な方法ってどんな方法?

S:人や物と関わる方法だね。
S:具体的には、DAにある、「話す」「聞く」「読む」「書く」「ふれる」「見る」だね。
S:そうすると、DACと3つは繋がるね。
T:残りのBはどこにつなげたらいいのですか?
 

ここで、子供たちが困ります。
S:Cは「まとめ」が書かれているよ。
S:Bは、「~しましょう。」だから、説明文のめあてのような部分だよ。
S:めあてなら、Bが一番前になるね。
S:最初にBでめあて、DAで答えをいくつか示して、Cでまとめる。
S:え~ちがうよ。Bが最後だよ。カンだけど。
S:でも、Bが最後なら、その続きがありそうだけど、続きはないよ。

 ここで時間切れ。
T:明日、続きをやるけれど、2つの意見とも、文中から証拠を見つけないと説得できないよ。 

 

ところが、休み時間になると、子供たちが黒板にわっとよってきます。
そして、黒板の短冊を指さしながら、
Bが最初か最後かについて議論を始めます。
 

授業研究の会の先生たちの授業後によく見る光景です。
いつか、自分のクラスでもああした授業で収まらない議論を、休み時間になっても勝手に子供たちが始めるような授業をしてみたいと思っていました。
その光景が、今、目の前にあるのです。

S:だって、ほら、目当て、その例、まとめですっきりわかりやすいよ。
S:考えましょう出始まり、考えて「つながり合いながら生きています。」でまとまっているよ。

 

S:でもね、こうして順番を変えた方が自然だよ。
S:これ全体が、めあての段落なのだと思うよ。
S:それなら、次の段落とか文があるはずじゃない、
S:それなのに、この4つの分子か内のだから、これではおかしいよ。
 

T:どちらの意見も説得力に欠けるな。文中の言葉を根拠にして、証拠を示して相手に納得してもらうといいよ。
T:あすまでに、考えておいでよ。

このあとも子供たちは、ああでもない、こうでもないと話し合っています。
それにつられて、どんどん子供の数がふえていきました。

これが、休み時間でなく、黒板の前でなく、授業中に起こるともっといいなあととかんじました。 

56回

10月17日  土  9:00  15:00  天竜壬生ホール  第1会議室
57回 11月14日  土  9:00  12:00  天竜壬生ホール  第1会議室

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1 コメント

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いいねー (Mrヒデ)
2015-09-25 09:58:36
 説明文の導入部「いいねー」。
 物語文で鍛えた指導法、特に言葉に着目した手法が説明文にもおおいに生かされているようです。子どもたちの授業への食い付き、表情とても素敵です。
 こういう子どもたちの姿を引き出したのも先生の指導の賜ですね。

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