2月20日に表現の発表会・校訓碑の除幕式がある。
その中で全校合唱を行う。今回は、私は指揮をしないが、やはり子どもたちのいい表現を引き出したいと思う。それには、指揮で子どもたちの内面を引き出し、すてきな声を引き出さねばならぬと思う。
そこで、昨年のビデオや資料を改めて見直してみた。
立ち方
・はだしで立ち、足の指で大地をつかむ。
・かかとは、べったっとつけず、薄い紙を踏んでいる。
・腰で立つ。
・展開の核は「あ」の口。
・額がせまくなるぐらい。
・目は丸く
・吸うように
・口は、歯を出して、ほほ骨が飛び出すように。
【実際にはこんな口を開ける指導をした】
まず、次の2枚の絵を見せる。
どっちの口の方が、よい歌声になるかを聞く。
子どもたちは当然、
「右の方!!」
という。
でも
「残念。どちらも外れ。」
「正解は、これで~す。大きく開けた上に、上下の歯を5本出しま~す。」
と、第3の絵を見せる。
「さあ、実際にやってみよう。」
この指導を戸田先生はもっとすごい指導で身につけさせてしまう。
「いい。目はこれぐらい開けて、こうやって歯をだすと、ほらここのほお骨がでてくるでしょ。」
戸田先生のあまりのおもしろい顔に
ほら、6年生でも恥ずかしがらずに精一杯の顔を作ってみます。
「うん。そうそう。もっとこうやって歯を出すと、ほお骨が分かるよ。自分の手で触ってごらんよ。」
「ほんとだ。こうすればいいのね。」
「そうよ。さあ、その顔で歌ってみましょう。」
「そうそう、素敵じゃない。そうやって大きな目をあけると、ほら、ここ、おでこにしわができるでしょ。」
「いい口になったよ。それじゃあ歌ってみるから、立ってね。」
「目をあけて!!。歯を出して!おでこにしわができるよ!!」
「いい声になってきたね。じゃあ、次に息をいっぱい吸ってその口で歌ってみるよ。」
「息をはいて。もっともっと、まだまだ、まだ出るよ」
「はい、すって。もっともっといっぱい。」
「手は、こうして開いて、アコーディオンみたいにいっぱい開いて空気を入れるの。おなかにも、手にも足の先まで、、」
「はい。はいて。もっと、もっと。まだはけるよ。」
「体をアコーディオンみたいに閉じていくんだよ。まだ出る。足の先の空気も出しちゃうよ。だんだん体がしぼんでくるよ。」
「はい。すって。こうやって。体を開いて。」
「じゃあね、その息の吸い方と、目の開け方で、歌をうたってみよね。」
一度歌うけれど、それでは全然納得してくれません。
「たんぽぽ、ってそのまま平板に歌っちゃだめ。た~んぽぉぽ、た~んぽぉぽって、一つ一つの言葉を丁寧に歌わなくっちゃ。」
つまり、このぐらい細かく、息の吸い方、口の開け方、抑揚の付け方等を「切って」「分けて」その部分だけを細かいステップでみっちりこしらえていかなければ、いい声は出ないのです。
それと、これぐらいの情熱と、粘っこさがないと!!
今回指揮をしてくださるN先生は、情熱的な若手ナンバーワン教師。きっとこの合唱指導で、学校の活力をさらに数段高めてくださると内心とても楽しみにしている。
いろいろ試してみたのだが、検査器具が選んだのは
腹から声を出している子で、語尾が「あ」を長くひいた子。
だみ声ではだめ。
そのあといくつか試しに声を出させてみた。
「あ」
「え」
「お」
この順に、声は大きな値を残した。
さらに、やや山なりの声を出すと、声が通るようで
検査器具もこちらをひろった。
何だ!合唱と同じではないか。
薬剤師さんなどが、器具をもっているので、借りて試してみるのも面白いです。