どきん 谷川俊太郎
さわってみようかなあ つるつる
おしてみようかなあ ゆらゆら
もすこしおそうかなあ ぐらぐら
もいちどおそうかあ がらがら
たおれちゃったよなあ えへへ
いんりょくかんじるねえ みしみし
ちきゅうはまわってるう ぐいぐい
かぜもふいてるよお そよそよ
あるきはじめるかあ ひたひた
だれかがふりむいた! どきん
一度読んでみる
つるつる ゆらゆら ぐらぐら等の副詞は気持ちを込めて読めるが
結局何のことをいっているのかよく分からないので、それ以上気持ちを込めて読むことはできない。
詩は、短い言葉と言葉をつないで、どんなイメージを持つかでその読みががらっと変わる。
だから、こういう詩は、子どもたちのイメージをがらっと変え、読みをがらっと変えることができる。
すると、国語っておもしろいと思わせることができる。
年度初めに。
イメージを持つためには、まずは知っている言葉だけれど
もう一度、全ての言葉を辞書で調べてみる。
知っているように感じていた言葉が、はっきりした定義づけがされていく。
意味が確定していくごとに、徐々に、身勝手に詩を解釈できなくなっていく。
さわ・る[一]【触る】
(一)何かに手が(が手に)接して、そのものの存在を確かめたり ある種の刺激を受けたりする。〔多く、意図的な動作について言う。また、広義では足が何かに接する意にも用いられる〕
~てみる=ある動作をして、その結果を「見る」というよう
試しに何かをする、という意味合いになることが多いです。
ようオ(一)主体の意志を表わす。
「もう寝―/今出かけ―としている〔=出かける寸前の状態だ〕」
か(二)不確かな推定を表わす。
「風邪をひいたの―寒気がする/気のせい―この方が大きく見える」
(三)二者択一の意を表わす。
「賛成―反対―はっきりしなさい/行ける―どう―分からない/食う―食われ る―の死闘/映画―芝居を見よう」
なあ=な=何かの実現を心から望む気持を表わす。
「早く来ないか―/待っててくれてるか―/晴れるといい(が)―」
かな[連語]《終助詞「か」+終助詞「な」》文末にあって、名詞および名詞的な語、動詞・形容詞の連体形などに付く。
1 念を押したり、心配したりする気持ちを込めた疑問の意を表す。「うまく書ける―」「君一人で大丈夫―」
2 自分自身に問いかけたり、自分自身の意志を確認したりする意を表す。「あれはどこにしまった―」「勉強でもする―」
つるつる[1](一)表面に ごつごつした物や、途中に行く手をさえぎる物が無い△状態(ことを 表わす)。「ワックスをかけて表面を―〔=なめらか〕にする/―〔=すべすべ〕した顔 で帰って来る/―と飲み込む」
(二)よく滑ることを表わす。 つるり[2][3]。
お・す (一)〈(どこニ)なに・どこヲ―〉 弾みをつけて、対象を向こうへ△動かす(動かそうとす る)。
ゆらゆら ―と/―する ゆっくりと揺れることを表わす
もうオ(副) (二)その状態について確信し強調することを表わす。
すこし[2]【少し】(副)
数量・程度が わずかであることを表わす。ちょっと。
「もう―の辛抱/―ぐらい・―ずつ」
がら‐がら①かたい物などが一度に崩れ落ちる音を表す語。また、そのさま。「ブロック塀が─(と) 崩れる」
えへへ [感]てれたり、その場をつくろおうとしたり、人にこびたりするときなどに出す笑い声。
ちゃった→してしまったの略
(忘れてはいけないのに)忘れてしまった
(していけないことを)してしまった
(寝てはいけないのに)寝てしまった
(食べてはいけないのに)食べてしまった
のように、してはいけなかった事をしてしまった時に使います。後悔している気持ちがある時に使います。
よ(終助)〔口頭〕主体の意志・感情・判断・意見などを強く相手に押しつけようとする気持を表わす。
なあ(終助「な[二](三)~(六)」により強く主体の感情をこめた言い方。
だれか[1]【〈誰か】(代)どの人ということが特に△決まって(分かって)いないことを表わす。
みしみし[1](副) ―と 板などが断続的にきしむ音。
ぐいぐい[1](副)―と △強い力で(勢いよく)続けて何かをすることを表わす。〔一回的な動作の形容は「ぐいと[1]」〕 「―押す/―と引き離す/うまそうに―飲む」
そよそよ[1](副) ―と 風が静かに吹く形容。
ひたひた(副)―と
(一)[1][2]水が中まで浸すばかりに打ち当たる△ことを表わす(音)。
「波が―ふなばたを打つ」
(二)[0]中の物がやっと隠れる程度に、△水(液体)が(入れて)あることを表わす。
「水を―に入れて煮る」
(三)[1][2] 水が浸すようにだんだん迫って来ることを表わす。
「大軍が―と押し寄せる」
どきん
どきりと[2][3](副)―する 突然の事に驚いて、鼓動が一瞬止まるかと思われることを表わす。
ここまで調べてから、もう一度詩をじっくり読んでいく。
さわってみようかなあ。
手を触れて試してみたいが、心配だな。
しかし、ついにその迷いよりも、触りたい気持ちが上回る。
まず、それについては描かれていないので、想像するしかないが、
何か魅力的なのもが目の前にある。
以前から触ってみたかったが、触れなかった。
今が触るチャンスだ。
触ってためして見たいけど心配だけど
触っちゃおう。
触ってみたら、表面に ごつごつした物がなくよく滑ってきもちがいい。
押してみたいけど心配だな。
でも、押したらどうなるか試してみよう。
もう少し強く押してみるとどうなるか、心配だけど...
思う一度もっと強く押してみるとどうなるか、心配だけど.押してみよう。
第31回 | 2013年4月13日 | 土 | 9:00 | 12:00 | 天竜壬生ホール | 第2会議室 |
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