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わたしと小鳥を比べてみる。
わたし=○地面を速く走ることができる。
×空をちっとも飛べない。
小鳥 =○空を飛べる。
△地面をゆっくししか走ることができない。(はやくは)
わたし=○たくさんの歌を知っている。
×体をゆすってもきれいな音は出ない。
すず =○ゆするときれいな音がでる。
△一つの音しか出せない。
ここまで学んできた。
では「わたし」「すず」「小鳥」のどれがいいの?
S:みんな。
S:みんなちがって、みんないい。と書いてある。
その「みんな」って、何だろうという話し合いを行った。
(1)「わたし」「小鳥」「すず」 29人
(2)全ての人・全ての物 0人
(1)の意見の子どもたちの発言が続く。
この詩には、「わたし」「小鳥」「すず」しかでてこない。
その「わたし」「小鳥」「すず」を受け手の「みんな」なのだ。
みんながこれ以外なら、もっとたくさんの例を挙げるのではないか。
1連と2連を受け手の、3連なのだ。
.......
しかし、子どもたちはそうは発表しながら、
なんとなく、違和感を感じている。
そこで、この「3つだけがいいって、ほんとうに、かねこみすずさんがおもっていたのかな」
と揺さぶってみる。
そんなことないよ。
とつぶやきながら、もしかしたら何か、文中に隠されているのではないかと教科書を見つめ出す。
一人の音男の子が
「っあっ。」と声をあげた。
あのね、この題がね「わたしと小鳥とすずと」でしょ。
もし、「わたし」「小鳥」「すず」だけのことを書いた詩なら、最後に「と」はつかないよ。
この後に、何か続くからとなんだよ。
わたしと小鳥とすずと全ての物っていうことばが続くんじゃないかな。
え~っ、そんなはずない。
という子どもたちの反論が始まった。
しかし、次第に
賛同者が増えていく。
「わたしと小鳥とすずとともだち」とか「わたしと小鳥とすずとみんな」
「わたしと小鳥とすずと地球の生き物」
そこで「と」の勉強をした。
私の好きな食べ物は、「 」と「 」と「 」。
という例文作りをしたのだ。
○ 私の好きな食べ物は、カレーとラーメンとうどんです。
× 私の好きな食べ物は、カレーとラーメンとです。
○ 私の好きなお菓子は、チョコとガムとぐみです。
× 私の好きなお菓子は、チョコとガムとです。
○ 私の友だちは、春子さんと夏子さんと秋子さんです。
× 私の友だちは、春子さんと夏子さんとです。
「と」の後には、何か言葉が入らなければ、おかしな文になることが分かった。
つまり、「わたしと小鳥とすずと 」の後ろに、あなたなら何を入れますか?
という詩なのだということに子どもたちの力で気づいたのだ。
もちろん、人間が入る。
世界中の人間って大切だよね。
一人でも、死んではだめだね。
だって一人でも死ぬと、その周りの人は悲しむし、未来の子孫もきえてしまう。
物だって、みんないいと思うよ。
教室がないと、みんなと会えない。
下敷きがないと、授業ができない。
「みんないい」!!
だれもが、とてもすっきしした顔で話し合いを終え、
もう一度、全員で朗読して、余韻に浸った。
46回 | 10月19日 | 日 | 9:00 | 12:00 | 天竜壬生ホール | 第1会議室 |
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