totoroの小道

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地球温暖化は?

2008-07-22 05:07:00 | 理科

6年生の理科は、1学期に、「ものの燃え方と空気」「植物の葉と日光」「動物の食べられる植物」という学習をしてきました。炭素の入ったものが燃える際の酸素と二酸化炭素のやりとりと、その酸素と二酸化炭素を使った光合成によるデンプンの合成、そしてデンプンなどの養分を植物からとる動物といった学習です。

単元に分かれていると、それぞれ独立した学習に見えますが、こうして書き並べてみると、酸素と二酸化炭素は、動物にも植物にも、燃焼にも大事な要素であることがわかります。

そこで、1学期のまとめとして、それらを関連づけて地球温暖化について考えさせる授業をしました。

まず、NHKのインターネットを利用して、「キュウリから見る温暖化」というビデオを見せます。このおよその流れは、上記の目次の通りです。

冬でも、おいしいキュウリができる。しかし、これはハウスを重油で暖めるからで、一冬に大きなタンクに7杯分の重油が燃やされていることが分かります。つまり、年間を通しておいしい食べ物を食べるためには、ものを燃やして二酸化炭素ができるのです。(夏に、氷ができるのも、電気の力だから二酸化炭素が排出される)

工業化や、こうした化石燃料に頼った生活を始めてから、地球の二酸化炭素濃度は濃くなり、平均気温もぐんぐん上昇してきています。

ペンギンや、シロクマの住む氷の海が減ってきているし、高山の雪や氷河が溶け出しています。このままでは、後100年後には、水没する国もでてきます。

この辺りまでビデオを見たところで、ビデオを止めます。

黒板に
「地球温暖化は防げるだろうか?」と書き
①防げる
②防げない  と書き加えます。
「どちらかを選んで、挙手してください。」
と問います。
全員が②を選びます。当然です。自分たちの未来がかかっていますから。

そこで、コンピュータ画面に次のような、掲示板を提示します。

そして、操作方法を説明し、コンピュータの掲示板機能を利用して、この意見に対する反論を書かせていきます。

植林しようという意見です。植物が、二酸化炭素を吸収することを書いています。

これに対しては、
「今日本もあちこちに植林しています。けれども、その何倍もの規模で、大規模な森林伐採が行われ、森が砂漠になっていっています。その代表が日本です。」
と反論します。

困った子ども達は、次に、日常の生活を見直すことを提案してきます。

この活動は、子ども達がけっこう喜んで取り組みます。子ども達には、少し難しい議論ですが、こうしたことを積み重ねながら大人になることも大事だと思います。

これで、1学期の理科はおしまいです。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こうしたことを積み重ねながら大人になる (Mrヒデ)
2008-07-22 10:23:12
 この世の中の便利さにならされた大人が環境を変えることは難しい。真に環境問題を理解し、地球環境を改善して行くには、誠実で真っ直ぐ物事を考える子どものうちに教育することが大切だと思う。
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