トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今期初めての選択的刈り払い

2023-05-09 | 今日は真面目に
 草地は花畑と化しているので野草や昆虫好きの人にはたまらんのだろうと眺めるけれど小生にとっては「どれだけ生物を掻き寄せたか…」が課題であってトンボとカエル以外は指標種にしてないから「勝手にどうぞ」も同じである。それはともかく林床のヤマフジやイバラ、ヌスビトハギも繁茂してきたから選択的刈り払いを実施した。
 刈り払いもフイールドの様変わりやビジョンによってもその内容を変える必要が重要なのだが、これは何度言っても理解されないし、人によっては「意地でもやらない」グループによっては「綺麗にしましょう」、そんな手太楽で今期も「生物的廃墟」を量産され始めている。

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 しかしながら林育や安全活動に必須なアズマネザサやヤマフジ、ノイバラ等、はてまた迷惑この上なく勢力拡大中のヌスビトハギの群落などには刈り払いを行わないと言うアンバランスは健全なのであって、結局は刈るべき場所を小生が刈って保全しておきたい範囲を坊主刈りにされると言う暗澹たる事態は続くのである。こう言う刈り払いを継続されるので実生の幼樹さえ日の目を見ず、実生樹で行おうとしている森の再生が滞ってしまったままだ。
 この日は1mほどに伸びて密生して来たヤマフジ・ノイバラ・ヌスビトハギに狙いを定めての選択的刈り払いを行った。今期初の刈り払いなのだが新規購入の刈り払い機がアクセルレバーの位置が微妙にずれていて握り難く、位置の調整を試みたけれど動かせず右手首を内側に回し込んで操作する形になって次回から古い機種を使うしかない。

 拠点登り口の最上部の両脇がヤマフジの繁茂旺盛な場所で、折に触れ刈り払ってはいるけれど衰退には向かわない。刈り払いを実施するたびに一旦は一掃されるように見えても地上を這う蔓は編み目のように広がり太くなっていくので厄介である。厄介なのは前述したようにヤマフジばかりではない。林床を覆うほど大量のヤマフジは放置するけれどアケビやミヤマハンショウズル・キジョランなどは蔓切りしたり刈り払ってしまう…この感覚は理解できないままだ。
 経験則で見えてくるのは「人が主体」での環境設定で、これはやはり農地や宅地、はてまた公園での維持作業でしかなく「里山保全」へは歩み寄りなど無いに等しいと断言する。