トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「若いオスだった」

2023-05-20 | 小父のお隣さん
 Bee ホテルの丸太土台に飛んできたトンボ、すぐに「シオヤトンボのメス!」と声を出したのだが「どれどれ…」とのぞき込んだS先生は「若いオスです。白くなるのはこれから」と言うではないか。小生的にはどう見てもメスの体色にしか見えないのだったが「腹部末端まで細くスマートだからオス。メスはもう少しずん胴」とおっしゃる。言われてみれば確かにそうなのであって、見慣れているトンボでもテネラル状態、未熟体、成熟体等々体色の変化もあるから小生としては理解しがたい。
 まあ、それはともかく環境を用意して後は「いらっしゃいませ!」しか能のない姥捨て山の孤爺としては鑑定眼より多様性が望むところなのである。しかしながらお客様の立場になって思案すると既にシオヤトンボの発生期は末期なのである。そのため周辺にはシオカラトンボは飛翔していてもシオヤの姿は確認できていなかった今日この頃では熱い思いを致すお相手は居るのだろうか…。他人事ながら田舎出身で引っ込み思案の若者だった小生の経験則に準じ考えると何ともはやこの個体も寂しい青春になるのだろうなああ。

 考えるまでも無く小生は「若いオス」の範疇にさえ入らず、そもそもオッズにさえ加えられない範疇なのである。せめて「オッス!」と新潟三区の角栄の様に片手を上げるしかない。まあ、強気は弱気の裏返しなのだがここはお澄ましで済まそう。弱き人間「喰わねど高楊枝」の自ら鼓舞する心意気も必要だ。
 先日のニュースで「ハリウッドスターが80歳目前で子をなした」と報じられたが小生は80歳未満でも孤を成して居るわい。

       

二点位置流れ・昆虫すこいぜ!「君は織姫?それとも織彦!」

2023-05-20 | 小父のお隣さん
 回復拒絶の口論をしてようやくフイールドの環境が回復した。何事によらず死の転帰の様に覚悟のリスクは付き物なのだがようやく出現した草地植生もいつ何時、傍若無人の坊主刈り環境破壊で生物的廃墟と化すのか保証はないのだ。
 それはひとまず先送りだとしても春の植生満艦飾となった一帯のカラムシも背丈に迫るまで成長しここにアカタテハの幼虫が観られるようになった。
 今までだと背高で目立つ存在なので有無も無く刈り払われていた部分だ。カラムシの先端部、まだ軟らかい葉を左右に頭部を振って縫い閉じようとしている幼虫も観察し易くなった。最終的には姿が見えなくなるまで綴り合わせてしまうから最初の織り糸は不要になるのかどうかまでは知らないけれど糸と葉の接点をどう接着するのか気になるところだったがルーペを携行しておらず見損なってしまった。
 林道にはオトシブミが転がっているけれど雨が降れば流される存在である。君の行く道は果てしなく不明で行方不明の文として郵便局は探してくれるのであろうか、と思ったけれど姥捨て山には存在していないのである。

      

凶の素労風努「晩茶は黒星続き・・・」

2023-05-20 | 小人閑居して憮然
 昨秋、秋の堅葉で晩茶を試作してみた。レシピでは「梅雨の頃の充実した葉を使う」とあったのだが思い立ったのが秋ではそれは叶わぬ材料なのだ。それでも「待てない性格」の小生は「どうせ試作だし…」と製造に誠心誠意・懸命努力したのに完成しなかった。
 秋の堅葉では「発酵させミルフィーユ状態にする」のが出来なかったし乳酸発酵が弱くて思っていたほどの酸味も得られず黒星だった。茶葉の新芽が広がったので「待てない小生」は萌葉で晩茶に挑戦してみたのだがこれもあえなく失敗した。
あったけれど
 工程は茶葉をむしり取って茹で上げる。板摺りして原形を崩し茹で汁と共に重しを載せ嫌気性発酵を行う、事で完成のつもりであったけれど「つもりは心算」でしかなく完成への道程にはならなかった。既に大昔に童貞であった事は出来不出来に関係なかったのだった。まあ、「つもりがつもればつまらん」事態なのである。

 さて、それはともかく乾燥が終わり試飲してみたのだが水色も薄く味わいも発酵茶の味がしない。風味だけはお茶の香りがしているから腐敗はしていないのだが「晩茶」とはとても言えない出来である。これで二連敗で頂いた「晩茶もどき」は昨秋分と今回で二杯目、いいえ二敗目・・・。
 不出来だった今回の茶葉は捨てるには惜しいから鉄瓶に入れて煮たて鉄瓶の内部をタンニン鉄にして錆止めに使った。滓は庭の肥料だ。

 二度の黒星の根底には共通する理由があるはずでその共通項は「外気に触れさせる時間が短い」のではないかと推測している。産地ではかなりの時間「摺る」作業を行っているからで小生はピラミッド型の凹凸のある「田植え用育苗トレイ」で摺っているのだが時間的には量が少ないから産地ほど外気に触れていない。こんなところが原因かも知れないと思いつつさーて「三度目の正直」のるかそるか、それが問題だ。