トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

モリアオガエル産卵した

2023-05-08 | 小父のお隣さん
 フイールドでの産卵場所は点在するのだが今期のお初は泥水池だった。モリアオガエルも取り立てて珍しい生物とは言えないものの「産卵期最初の卵塊」は記録に値する。
 記録したからどうて事も無い個人内の承知事項に過ぎないのだが積もり積もって一昔、二昔まで遡れれば、それはそれでフイールドの動静を理解できるだろう。今期の初産卵は5月8日視認だけれど7日は150mmほどの降雨があったからひょっとしたら7日辺りで産卵していた可能性もあるけれど誤差の範囲だ。

ニホンアカガエル上陸始まる

2023-05-08 | 小父のお隣さん
 ヒキガエルのオタマジャクシは突然と全て姿を消してしまった。池の中に真っ黒に見えた集団も一匹離れて泳ぐ個体にも足の出現は確認してなかったので唐突としか言いようがない。環境が全く異なるから一概に言えないのだが都市部住宅地内での上陸の映像では通勤途上の人たちの足元をウンカの如く、いいえフランス式デモの如く移動している様は小生だって目の前で見てみたいのだ。
 それはズーと叶わぬ思いのままで恐らく生涯に観る機会は無いのだろうと統計的憶測が教えている。こう言う叶わぬ思いを抱いたままだと「また次の季節か・・・」と彦星様でもあるし片想いでもあるなあ。

 さて気を取り直し水辺を見回れば水際には多くの幼体が見える。まだ尻尾をつけたまま上陸して来る個体もいるのだが三々五々の上陸なので目立つことが無い。今期の卵塊は100個を超えたもののオタマジャクシはと言うとヒキガエルほど目立つ事も無く泥土の底と皮膚の色を同じくしているからヒキガエルよりダントツ大きいオタマジャクシにもかかわらず目立たない。
 この上陸の時期を狙っているのだろう、水見回りでシマヘビに遭遇する機会が増えた体長は1mを越える個体だけだったけれど夏の頃と異なりスリムな胴体だ。これからしっかりと食事をして丸々したシマヘビになるのだろう。ヘビが育てば猛禽類も大喜び、見回りの折々に水辺から舞い上がるのも散見できる。ニホンアカガエルは絶滅危惧種と判じられていても他所でどれだけ保護の手数を注いでいるかの関心はないのだが少なくとも我がフイールドでは卵塊数は増えていて結果的には食物連鎖の重要な資源になっている。
 この食料群を飢えさせないためには植生の更なるブラッシュアップが必要で、やはり自転車操業からは逃れられない宿命である。まあ、虫もカエルもヘビも喰われるために生きている様なもんだし小生はフイールドに喰われているし、それはお互い様なのだ。というより哀見互い・・・かも。