トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

トンボ池の植生調整

2023-05-18 | 水辺環境の保全
 「夏草や茂れるままに虫の声」こういうフイールドは大概「うざったいから坊主刈り!」とウズウズするのだろうが「見た目綺麗サッパリ」のフイールドでは「生物生産緑地」つまりは生物多様性や食物連鎖を直視できる現場とはならず単なる生物的廃墟に過ぎないのだが、これらの理解と認識は殆ど不可能だ。金科玉条の如く「全草刈り払い様」が鎮座おわしましておるのである。
 まあそれはともかく世間的には「雑草茫茫」と認識されようとも観れる人が観れば判るとしか言いようがない植生界でもある。

 水域、トンボ池内の植生が密集して来た。このままだとトンボの飛翔に差し支えるしカルガモやカワセミも採餌し難くなるので水生生物の生息場所とトンボの羽化台用にだけ植生を残し抜き取る事にした。特にトンボ池ではアシの密度が高くなりやすく地下茎ごと抜き取りたいのだが泥の下は耕盤で地下茎はその中に走っているから根絶は難しい。また途中で切れても節が残っていれば容易に再生するので毎回抜き取りが途絶える事が無い。
 第二トンボ池は泥層の厚みがあるから鍬で難なく遊動させつつ抜き取れたけれどトンボ池は耕盤が直下にあって根張りが強い。半分だけ始末したところでギブアップである。まあ、植生調整を1日で終わらすよりは腰が大事である。痛みが出てくれば二週間はブラブラ病になってしまいかねないので痛まぬ先に早上がり…がよろしい。

  ➡   第二トンボ池

                       ➡   トンボ池は半分で早上がり

今日のトンボ「オオシオカラトンボ初見」

2023-05-18 | 小父のお隣さん
 トンボ池でオオシオカラトンボメスの飛翔体を確認した。既にテネラル状態ではなく立派な成体となっていたから雨続きの三日間と前後を挟んだ五日間のうちに発生していたとみて間違いないだろう。しかしながら飛翔確認は本日であるので「初見は17日」と記録する。

 オオシオカラトンボの初見の前はショウジョウトンボの初見だったのだが既に一週間を経過しているにもかかわらず赤くなった個体は見ていない。この日見た個体は何となく染まり始めたかとも思えたもののまだまだ淡い。
 既に五月の中盤、今期はダビドサナエはついぞ記録できなかったが豪雨で生息環境が一変した結果であろうから如何ともしがたい。今期の今までの記録種はシオヤトンボ、シオカラトンボ、アサヒナカワトンボ、クロイトトンボ、アジアイトトンボ、クロスジギンヤンマ、オオシオカラトンボの7種である。