トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

林接池に羽化台を設置

2023-05-15 | 水辺環境の保全
 林接池の周囲はノッペリとしていてトンボの羽化台に相応しい環境があるとは言えなかった。それでも枝を挿したり中央に丸太を立てたりして羽化台もどきは置いていた。そんな心配事をS先生につぶやいたら「ヤゴは移動して好みの場所へ行けるから大丈夫です」との事だったものの自分で納得したいために羽化台となる植物を植え付けしたのだった。

 昨季はセキショウを植え付けしたのだが日照不足なのか繁茂してくれず失敗。今期は早々にカンガレイを移植してみたら順調に生育している。トンボの羽化台としてはしっかりしているので好ましいと思ってはいるけれど株が年々大きさを増して毎年、株を小さくする必要がある。
 そんな事もあって数年来トクサを養成しては水際に植え付けしてきていたけれどこれは例外なく盗掘された。今期用に3株用意してあるけれど「また盗掘か…」とS先生にぼやいたところ「根域制限してカサスゲ」の案を出されたのだった。この案はすでにバッド内の羽化台として仕方なく設置してあるのだが小生としてはカサスゲの余りにも強い繁殖力が調和を乱す輩にしか思えず二の足を踏んでいたのだった。

 とは言え羽化台も複数種揃えた方がおもてなしの精神には適うだろうと植木鉢に植え付けたカサスゲを池中央に設置した。大型の植木鉢だし底から根が廻る事もしばらくは無いだろうとの試みであもある。池の中央部であるから繁殖・席巻となれば容易に排除できるからだ。これが池の畔となるともう手に負えなくなるし植生もカサスゲ一色の単純化されて、これはどうしても防ぎたいことである。
 写真では鉢の縁が水面上に出ているものの、これは導水管が詰まった結果の減水で、導水管が通じれば水面下になる高さでもある。まあ、水面下や水面上であっても無くてもヤゴは困らないのが現実だ。その辺はあくまで小生の感性に過ぎない。