この日の最高気温は35℃、の予報。それでも薄曇りだからとフイールドに出かけたのだった。作業はオオカナダモの抜去・駆逐である。池を一周しながら着手コースをイメージしていたのだがコシアキトンボの連結体が飛行しているのに気が付いた。フイールドでコシアキトンボの連結体を見るのは初めてでその上、オスメスとも複数匹飛翔しておりカップルも二組確認できたのだが時間は短かった。産卵行動もお初だったのだが水面に数センチ頭をのぞかせている腐食した竹杭の近くでチョンチョンしていた行為はそうだろう。
今までコシアキトンボの確認は一回限りが多く、今期は連日ではないにしろ何回かの視認が有ったので産卵に対する期待はあったのだ。それがたまたまオオカナダモの抜去作業の日に巡り合ったのであるから通わなければ出合いも無いのであるのは一目瞭然だ。産卵個体は少なくとも2匹はいたので来季の発生は確率が急上昇である。
一方でオオカナダモの根絶には池を干上がらせねば難しい事も泥身に染めて理解している現在、これで上の池の干上げは選択できにくくなった。と言うのも他の水域では飛翔していないから確実に産卵したのは上の池だけなのだ。欲を言えばチョウトンボも生息して欲しいのだが確認できたのは数回で繁殖体ではないのが残念だ。チョウトンボの誘致にヒシを導入した事もあったけれど繁殖力が強く小さな水域では植生の単一化につながりかねなく駆除して今は無い。