とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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勇気あるコンちゃんの公明党批判

2006年08月24日 21時55分43秒 | 政治
今朝、朝刊を捲って一番最初に探した記事は「MBSラジオのパーソナリティ近藤光史氏、暴漢に襲われる」というたぐいのニュースだった。
幸いなことに、そのようなどす黒いニュースは載っておあらず、トップ記事は「余部鉄橋の設計図みつかる」(産経新聞)というような、非常に平和なニュースだった。

昨日の午後のMBSラジオ「こんちはコンちゃんお昼ですよ!」を聴いていると、元参議院議員の中村鋭一を招いてのコーナーでこの日の朝刊で報道のあった公明党の人事についてが語られはじめた。

コーナーの冒頭は「現国土交通大臣の北側氏が党の幹事長に内定しました」「大阪の人ですよね」というような穏やかな調子で始まった。
ところがゲストの中村鋭一氏が「創価学会」の名前を出した途端、コンちゃんことパーソナリティの近藤氏の口調が変った。

「公明党には靖国参拝の是非に関する論を交える権利はない。」
「新聞報道によると、創価学会の『非公式の話し合いで確認された』とあるのは、民主主義に相反する行為ですよ。非公式ちゅうのは、自民党みたいにみんなで侃々諤々議論して、この人を総理にしようどうしょうと議論はしないということでしょう。この記事は創価学会という宗教団体が公明党という政治政党を操作しているという証拠をすべての新聞がおおっぴらに宣言しているのと同じやないですか。公明党に政教分離をどうのこうの言う資格はない!」

などという意見が強い口調で飛び出したのだからラジオを聴いていた私はビックリした。
中村鋭一氏も意識しないでぽろりと出した「創価学会」という言葉が、思わぬ方向に急展開したものだから動揺は隠せない。

「私がこういうようなことを言うと局にも『オマエ、そんなこと言うてええんか』というような恫喝じみた電話がたくさんかかってくるんです。でもそんなもんに、私は怯まへんねん!」

この時私は自動車を運転しながら聴いていたのだったが、思わずハンドルから手をはなし喝采の拍手を贈りそうになった。
と、同時に「おいおい、そんなことを言って大丈夫か?」と心配になったのだ。
朝刊を開いて「どす黒い記事」を探してしまったのにはそういう理由がある。

ともかく公明党という政党が特殊な組織であることは誰もが認知していることだ。
これを批判することをタブー視する国内のマスメディアの中で、昨日のラジオでの発言は注目に値する。

公明党が10年前のオウム事件の際、自身の支持母体である創価学会に配慮してオウム真理教(現アレフ)に対して発動直前だった破壊活動防止法の適応に強力に反発した経緯は当時、週刊新潮や週刊文春などの週刊誌で報道された。
政治評論家の屋山太郎氏がその著書で再三に渡り指摘している通り、創価学会はフランス政府からは「カルト」として認知されているような危険な団体だ。
そのカルトが運営している公明党が真当な政党であるはずはない。

「公明党は共産党と同じなんですよ。いうなれば池田大作の意向通りになる者が党の幹部になるわけでしょ」

国民の95%以上がそう思っていても言えないことをラジオで述べたのだから素晴らしい。
ゲストの中村鋭一氏は「近々、私の『仲の良い』公明党の人たちとのパーティもあるので申しておきます。私もね、仲のいい公明党の人がいるんですよ。彼らはね、話がわかりますから.......」と言葉を濁しながら締めくくった。

ところで、MBS毎日放送のグループ企業である毎日新聞は聖教新聞の印刷を請け負い、その脆弱な経営基盤を支えているという。
今回のコンちゃん発言は毎日社内で波紋を呼ぶのではないだろうか。
もし近藤光史氏がパーソナリティーを交代させらるようなことになれば、ただではすまないだろう。
リスナーの多くは政治的圧力の結果だと認識するだろうから毎日放送も公明党も心するように。

それにしてもよく言った、コンちゃん。
勇気ある発言に拍手!

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