とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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FM放送

2005年08月12日 20時03分37秒 | 音楽・演劇・演芸
普段私は仕事でも遊びでも、近中距離の移動は電車かバスを利用することにしている。
とりわけ仕事の時は好んで電車を利用することにしている。
なにもこれは、環境に配慮してそうしているわけではない。
その原因は私の管理する部署には社員数の半分の台数しか自動車が配置されていないことがある。しかしそれにも増してまず私自身、自動車の運転があまり好きではない、ということが一番大きな理由なのである。
なぜなら自動車を運転しながら好きな読書をすることはできないし、運転しながら考え事をするのも危険だし、午後の心地よい時間に居眠りしながら運転することも不可能だ。
さらに、自動車には「交通渋滞」という予測困難な障害が控えている。たった十数キロ進む為に1時間も2時間も運転席に座ったきり、ということが少なくないのだ。
つまり、予定通りに物事が運ばない、または運びにくいから自動車での移動は大嫌いなのだ。

しかし、ここ数週間、自動車での移動が増えている。
理由は簡単。
暑いからだ。

ここ数日の大阪の最高気温は36℃を突破している。
テレビのお天気番組で確認すると、これは私のよく行くバンコクの最高気温34℃よりも高い。
正直、大阪や京都より気温の高いところは国内には存在しない。
いにしえの日本人はなぜこんな夏暑くて冬寒いところに都を築いたのか、理解に苦しむ。
なにしろ南国沖縄でさえ30℃とか32℃。
世界でも主要な都市で大阪より暑いのはエジプトのカイロかインドのデリーぐらいか。
日焼けした私がバンコクの居酒屋でタイ人の女性店員から「お客さん、インド人?」と訊かれたことも頷けるというものだ。

これだけ暑いので、歩くよりもたとえ渋滞に巻き込まれても涼しい自動車で移動するほうが楽なのは当たり前。
読書も考え事もクソもなく、一番冷房の効く車を選んで乗っているのだ。

この空調のよく効く自動車は当然のことながらライトバンやトラックではなく普通乗用車。
したがってラジオの音も、なかなかよろしい。
これまで車に乗るとき、午前中はAMラジオで毎日放送を聞いていたが、昨年からお気に入りの番組が無くなったこともあり、午前の遅い時間から午後にかけてはFM放送を聞くようになった。

実のところ、このFM放送に実は大きな問題がある。
それは私好みの音楽がほとんど放送されていないということだ。

今をさかのぼる20年ぐらい前、私がまだ学生だった頃、大阪にはNHKとFM大阪の2局しかFM局が存在しなかった。
これだけ局数が少ないと、番組も限られるので、好きな曲を聞けないのは諦めもつく。
しかし現在のように上記2局以外にFM802、KISS-FM、FMーCocoroなどAM局並なのだ。
ところが放送している音楽は新しいJ-POPが多く、好きな洋楽などほとんどかからない。たまに違うものが聞けたらFM-cocoroのポルトガル語放送だったりする。
FMのDJの「しゃべくり」もお世辞にも上手いと言えないので、やはりお気に入りの音楽をかけて欲しい。

先日、午前の遅い時間にお気に入りのAM番組が終わり、ラジオのボタンをFMに切り替えた。
大嫌いなラップ調のJ-POPが、どの局に合わせても流れてくるので、あまり好きではないがNHKーFMに合わせた。

チャカチャリンチャンリン、デンデン♪
「邦楽の時間」
ええ加減にせい!
謡や浄瑠璃語りながら、運転できるかい!

FM放送。
もっと工夫を凝らしてもらいたいものだ。