とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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大文字

2005年08月17日 06時21分12秒 | 旅(海外・国内)
関西のお盆の風物詩といえば京都五山の送り火。
この送り火のことを「大文字焼き」という人が結構いるが、あんた、それ「食いもん」か、ちゅうねん!

で、大文字の送り火の日と、祇園祭の日に注意しなければならないことがひとつある。
それは、
「京都には行ってはならない」
ということだ。

なんせこの日、この期間。
アホみたいに人が多いのだ。
ただでさえ最近の京都は観光客であふれ返っているのに、そこへさして「祭りや」「送り火や」なんて言って来る多くのノー天気が現れてくるので、京都メインストリートの河原町通や四条通りなどはゆっくりと歩くこともできないほどの群衆で埋まるのだ。
いや、これは正確な表現ではない。
トロトロとしか歩けなくなるほど「暇な」群衆で埋まるのだ。

とかく雑踏の大嫌いな私なんぞは、人ごみを避けて地下鉄(阪急・京阪を含む)の乗り場や裏路地へ避難してしまうので、イベントに行く価値はほとんどない。

ところで、大文字の送り火で思い出すのは私の大好きな、いしいひさいちの漫画「バイトくん」だ。

安下宿共闘会議の会合で、
「今年、我々の協力の申し出を拒否した京都五山の送り火委員会(そんなんあるの?)に、目に物みせてくれようと思う」
てなことで、バイトくんはじめ、友人の久保君以下、大勢の共闘会議メンバーが復讐を決意。
夜陰、大文字の「大」の字を焼く山の隣の山へ薪を持って登った。
そして彼らは六つ目の文字を京の夜空に浮かび上がらせるのだった。
その文字とは、
「便」

こういうホントにやったら新聞に載るようなイタズラを目的とするなら京都へ行くのも洒落ている、と思う私はアホなのか。