20日(木)その2.ついに来たかという思いです。
日本政府の沖縄県尖閣列島の国有化に反発する中国では、1週間以上にわたり反日デモが続き、現地の日本企業は破壊・放火され、デパートは高額商品が略奪されるなど、大きな損害が出ています 当然のごとく日中経済交流行事の延期が相次いでいます 新聞界では、1982年以来、相互理解の促進を目的として実施してきた日中記者交流計画が、中国側の要請で中止になりました 日本の記者団は9月17日から10日間の日程で中国各地を訪問する予定でした。
まあ、事故った新幹線を穴を掘って埋めてしまう国柄ですから、何があっても驚かないのですが、それにしてもやりたい放題です。中国政府も10月に開く予定の共産党大会を前にして、国民から”弱腰”と批判されないように、デモや破壊活動を黙認していました
こうした中、今朝の朝日の案内広告欄に「謹告 ユンディ・リ 日本公演中止」の記事が載りました。
「本国からの来日を見合わせるよう指導を受け、やむを得ず公演を中止致します。ご了承賜りますよう謹んでお願い申し上げます。チケットの払い戻しについては、各主催者までお問い合わせ下さい」
として、文京シビックホール、東京文化会館、都民劇場、神奈川芸術協会、サントリーホール、ジャパン・アーツぴあ、の各連絡先が書かれています
私は22日(土)に「響きの森クラシック・シリーズ」でユンディ・リのピアノ、小林研一郎指揮東京フィルでチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」の演奏を聴く予定でした ”謹告”によると代演は上原彩子となっています。急きょ、代演を頼まれた上原さんも大変だと思いますが、ユンディ・リの演奏を楽しみにしていた人は多かったのではないでしょうか
冒頭「ついに来たか!」と書いたのは、尖閣列島問題が、経済に止まらず、文化にも影響が及んできたからです
”謹告”で「本国から来日を見合わせるよう指導を受け」とあるのが、気になります リさんが来日した時、日本人から危害を受けるとでも思っているのでしょうか はっきり言って、クラシック音楽愛好家にそういう暴力的な人はいません。ここは日本です。何があろうとも、われわれクラシック愛好家はいつでもリさんの来日を熱烈歓迎します