22日(土)。文化庁の2011年度「国語に関する世論調査」の結果を昨日の朝日、日経の朝刊が紹介しています 漢字変換機能のあるパソコンや携帯電話などの普及によって「漢字を正確に書けなくなったと感じる人が6割強に上がることが分かった」という点は共通していますが、ほかの部分では着眼点が異なっています
朝日は「この言い方する?しない?」として『まったり』『がっつり』などの表現を日常会話で使う人の割合が増えたことを紹介しています
(本来の使い方) (最近増えた使い方)
〇あの人は私より1歳上だ 〇あの人は私より1コ上だ
〇腹が立つ 〇むかつく
〇ゆっくり、のんびりする 〇まったりする
〇なにげなくそうした 〇なにげにそうした
〇とてもきれいだ 〇チョ―きれいだ
〇正反対 〇真逆
〇中途半端でない 〇半端ない
一方、日経は間違いやすい慣用句の意味を紹介しています 数字は回答率です。
〇煮え湯を飲まされる
・信頼していた者から裏切られる 64%
・敵からひどい目にあわされる 23%
〇うがった見方をする
・物事の本質を捉えた見方をする 26%
・疑ってかかるような見方をする 48%
〇にやける
・なよなよとしている 14%
・薄笑いを浮かべている 76%
〇失笑する
・こらえ切れず吹き出して笑う 27%
・笑いも出ないくらいあきれる 60%
〇割愛する
・惜しいと思うものを手放す 17%
・不必要なものを切り捨てる 65%
正解はいずれも上の行です。どうです、何問正解しましたか? 「半端ない難しい問題ぞろいで、間逆な回答ばかりだった。なにげにチョ―むかつく」なんて言っていると失笑されそうですね
閑話休題
ダン・ブラウン著「ロスト・シンボル(中)」(角川文庫)を読み終わりました 「ダヴィンチ・コード」「天使と悪魔」に次ぐ大ベストセラー小説です
フリー・メイスンの最高位であるピーター・ソロモンを人質に取ったマラーク(全身刺青の男)は,宗教象徴学専門のロバート・ラングドンに”古(いにしえ)の神秘に至る門”を解き放てと命じます.一方,ピーターの妹・キャサリンは,研究所に侵入した暴漢に襲われます その暴漢こそマラークでした.なぜマラークはソロモン一家を狙うのか,過去のいきさつが明らかになります.そして,ソロモン家に代々受け継がれてきた石のお守りの秘密が明かされます マラークはピーターの命を救うには石の秘密の暗号を解読するしかないとラングドンを脅迫します CIA保安局のサトウ局長の追及から逃れたラングドンと,マラークから命からがら逃れたキャサリンは,石の秘密の暗号の解明にもう一歩のところまで到達します
上巻に次いで,あっという間に読み切ってしまいました.読み出したら止まらない超面白小説です