18日(金)。このブログはX(旧Twitter)にもアップしていますが、昨日のブログで伊岡瞬著「仮面」の感想を書いたところ、著者の伊岡さんからX上で「いいね」をいただきました
作家さんからの「いいね」は珍しいのでちょっと嬉しかったです
作家としては「大家さんと僕」の著者・矢部太郎(カラテカ)さん以来です
名の知れた人や組織から「いいね」をいただくのは、ほとんどXにアップしたブログの方です
ここ半年くらいを思い出してみると、指揮者では出口大地、角田鋼亮、ピアニストでは阪田知樹、山中惇史、ヴァイオリニストではMINAMI(吉田南)、歌手では池田香織、小林沙羅、大西宇宙、加来徹といった方々で、楽団では新日本フィル、東京フィル、東京シティ・フィル、新交響楽団などです
このほか、映画の配給会社や出版社から「いいね」をいただくこともあります
みなさん、手軽にチェックできるスマホのXでチェックしてご覧になっているようです
現在toraブログのフォロワーはX分115人を含めて2066人ですが、読んでいるのはフォロワーの方々に限らないので、いつどこで誰が読んでいるか分かりません
それだけに、無責任なことは書けないし、これからも緊張感をもって書かなければならないと思っています
ということで、わが家に来てから今日で3566日目を迎え、北朝鮮の朝鮮中央通信は17日、韓国を「徹底した敵対国家」と規定した憲法に沿った措置として、北朝鮮軍が韓国とつながる道路と鉄道の北朝鮮側を15日に爆破したと伝えた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
すべては金正恩王朝存続のため! 韓国から自由主義が入って来ると王朝が崩壊する
昨日、夕食に「青椒肉絲」「生野菜とアボカドとチーズのサラダ」「キャベツの味噌汁」を作りました なんとか美味しく出来ました
昨夜、サントリーホールで東京フィル「第1006回サントリー定期シリーズ」を聴きました プログラムは①ハチャトゥリアン「ヴァレンシアの寡婦」組曲より3曲、②ファジル・サイ「ヴァイオリン協奏曲 ”ハーレムの千一夜”」作品25,③コダーイ「ガランタ舞曲」、④同:ハンガリー民謡「孔雀は飛んだ」による変奏曲です
演奏は②のヴァイオリン独奏=服部百音、指揮=出口大地です
出口大地は大阪府豊中市生まれ。関西学院大学法学部卒業。東京音楽大学作曲指揮専攻・卒業 2023年3月ハンスアイスラー音楽大学ベルリンオーケストラ指揮科修士課程修了。第17回ハチャトゥリアン国際コンクール指揮部門で日本人初の優勝
クーセヴィツキー国際指揮者コンクール最高位
はっきり言って、初めて聴く曲ばかりです CDを持っていないので予習できず、全曲ぶっつけ本番で聴きました
オケは16型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの東京フィルの並び コンマスは三浦章宏です
1曲目はハチャトゥリアン「ヴァレンシアの寡婦」組曲より3曲抜粋です この曲はアルメニア出身のアラム・ハチャトゥリアン(1903-1978)が演劇の劇付随音楽として1940年に作曲、1952年に組曲として編み直しました
演奏されるのは第1曲「イントロダクション」、第3曲「歌」、第6曲「ダンス」の3曲です
出口の指揮で第1曲「イントロダクション」の演奏に入りますが、まるでサーカスの幕開けのような賑やかでコメディテイストの音楽です 金管楽器が大活躍します
第2曲はゆったりした歌うような音楽です
第3曲は一転、速いテンポによるリズミカルな音楽で、熱狂的なフィナーレを迎えます
そもそも出口大地は東京フィルを相手にハチャトゥリアンを指揮して国内メジャー・デビューを成し遂げたので、自信に満ちた指揮ぶりでした
2曲目はファジル・サイ「ヴァイオリン協奏曲 ”ハーレムの千一夜”」作品25です この曲はトルコ出身のピアニスト、ファジル・サイ(1970~)がモルドヴァ出身のパトリツィア・コパチンスカヤのために2007年に作曲、2008年2月20日にルツェルンでジョン・アクセルロッド指揮、コパチンスカヤの独奏で初演されました
小室敬幸氏のプログラム・ノートによると、この曲は「リムスキー=コルサコフのように(千一夜)物語を表現したのではなく、当時のハーレムの雰囲気を空想して自由に描いている」ような作品です 曲は第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アレグロ・アッサイ」、第3楽章「アンダンティーノ」、第4楽章「(テンポ指定なし)~コーダ(アンダンティーノ)」の4楽章から成りますが、切れ目なく続けて演奏されます
ヴァイオリン独奏の服部百音は1999年生まれの25歳。8歳でオーケストラと共演。10歳以降様々な国際コンクールで優勝・グランプリを受賞し、国内外で演奏活動を行っている
協奏曲のため弦楽器は14型に縮小し、指揮者とヴィオラ・トップの間の位置に打楽器奏者1名がスタンバイし、クディム(トルコの小太鼓)を中心に担当します
服部百音が銀のラメ入り衣装で登場、ステージ中央でスタンバイします ステージの照明が落とされ、ソリストと指揮者だけを照らし出し、クディムのリズミカルな演奏に続いて服部の独奏が静かに入ってきます
いつも通り彼女は暗譜で弾きます。やがてオケの伴奏でハーレムの女性たちの妖艶な踊りを描くかのように服部のヴァイオリンが激しく演奏されると照明が点きます
その後も曲想に応じて照明が落ちたり点いたりして、ハーレムの世界を演出します
服部は、まるで何かに憑りつかれたかのように激しく身体を動かし、超絶技巧で様々な音色の変化を付けながら妖艶な演奏を繰り広げます
彼女のアグレッシブな演奏姿を見て、なるほどコパチンスカヤのために書かれた曲であると納得しました
モルドヴァにコパチンスカヤあれば、日本には服部百音あり
最終楽章が弱音により静かに消えていくにつれて、照明が次第に暗くなっていき、最後には音もなく真っ暗になりました
しばしのしじまの後、再び照明が点され、会場割れんばかりの拍手とブラボーが飛び交いました
凄い演奏でした
繰り返されるカーテンコールに、服部は譜面台に置かれたスコアブックをパタンと閉じて、指で表紙をトントンと叩きました 彼女の指は「この作品に拍手を」と語っていました
すると、彼女は三浦コンマスと何やら二言三言会話をして、アンコールに入りました
服部は、弦楽セクションのピッツィカートに乗せてパガニーニ「ヴェニスの謝肉祭」を超絶技巧で”軽快に”演奏、再び大きな拍手に包まれました
プログラム後半の1曲目はコダーイ「ガランタ舞曲」です この曲はゾルターン・コダーイ(1882-1967)がブタペスト・フィルハーモニー協会創立80周年記念のために1933年に作曲、同年10月23日に初演されました
ガランタはコダーイが2~9歳にかけて過ごした村の名前です
弦楽器は再び16型に拡大し、出口の指揮で演奏に入ります この曲では色彩感豊かな切れ味鋭い演奏が繰り広げられ、特にクラリネットの万行千秋が素晴らしい演奏を展開しました
最後の曲はコダーイ「ハンガリー民謡『孔雀は飛んだ』による変奏曲です この曲はアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の創立50周年を記念して委嘱され1939年に作曲、1939年11月23日にアムステルダムで初演されました
小室敬幸氏のプログラム・ノートによると、「この民謡では捕らえられた捕虜の開放が歌われており、ナチス・ドイツにすり寄っていった当時のハンガリー王国に対する抗議を込めてコダーイは題材に選んだ」とのことです
この曲は主題(モデラート)と第1変奏 ~ 第16変奏、フィナーレ(ヴィヴァーチェ)から成ります
出口の指揮で演奏に入りますが、冒頭の低弦による主題の演奏が素晴らしい また、フルートが終始 冴えた演奏を繰り広げていました
出口は東京フィルの面々から色彩感溢れる演奏を引き出し、スケールの大きな演奏でフィナーレを飾りました
満場の拍手とブラボーの嵐の中、カーテンコールが繰り返されました 出口の特性が生かされたコンサートでした
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