人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

セバスティアン・ヴァイグレ ✕ クリスティアン・テツラフ ✕ 読売日響でブラームス「ヴァイオリン協奏曲」、ラフマニノフ「交響曲第2番」他を聴く

2024年10月10日 00時53分31秒 | 日記

10日(木)。わが家に来てから今日で3558日目を迎え、北朝鮮の元キューバ大使館参事官で、昨年11月に韓国に亡命した李日圭氏(52)が2日、ソウルで読売新聞のインタビューに応じ、北朝鮮の住民の暮らしを犠牲にした核開発を厳しく非難し、「北朝鮮の外交官であることが恥ずかしかった」と語った  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     北朝鮮の国民はみな 同じように恥ずかしいと思ってるけど 殺されるから黙ってる

         

昨日、夕食に「チキンステーキ」と「舞茸の味噌汁」を作りました チキンステーキは焼き過ぎて若干硬くなったので、次回の反省材料にします

     

         

昨夜、サントリーホールで読売日響「第642回定期演奏会」を聴きました プログラムは①伊福部昭:舞踏曲「サロメ」から「7つのヴェールの踊り」、②ブラームス「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77」、③ラフマニノフ「交響曲第2番 ホ短調 作品27」です 演奏は②のヴァイオリン独奏=クリスティアン・テツラフ、指揮=セバスティアン・ヴァイグレです

     

オケは16型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの読響の並び コンマスは日下紗矢子、隣は林悠介というダブルトップ態勢を敷きます

1曲目は伊福部昭:舞踏曲「サロメ」から「7つのヴェールの踊り」です この曲は伊福部昭(1914-2006)が舞踏家・貝谷八百子のバレエ団の創立10周年記念公演のための「バレエ音楽」を委嘱され、オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」を基に1948年に作曲しましたが、1987年にバレエ音楽を演奏会用の舞踏曲へ改編したものです

ヴァイグレの指揮で第1変奏から第7変奏までが演奏されますが、冒頭はアルトフルートのソロが主題を奏で、ハープが美しいメロディ―で続きます 管楽器の演奏に移ると、荒木奏美のオーボエがエキゾチックなテーマを奏で、聴衆を魅了します 弦楽器と管・打楽器が一体となって展開する変奏では、いかにも伊福部らしいオスティナートが繰り広げられます 個人的には、ヴァイグレがこの曲を選んでくれたことが何より嬉しいです 読響は今月、ヴァイグレと10月度定期公演で取り上げる楽曲を引っさげてヨーロッパ公演に旅立つので、日本の作曲家の楽曲をプログラムに入れたのでしょう 読響らしいゴージャスなサウンドが楽しめました

2曲目はブラームス「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が名ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムの助言を受けながら1878年に作曲、1879年1月1日にライプツィヒで初演されました 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグロ・ジョコーソ、マ・ノン・トロッポ・ヴィヴァーチェ」の3楽章から成ります

ヴァイオリン独奏のクリスティアン・テツラフは1966年ドイツのハンブルク生まれ 古典から現代まで幅広いレパートリーで世界的な活躍をしています ヴァイオリンはドイツの製作者ペーター・グライナーの製作による楽器とのこと

協奏曲のため弦は14型に縮小します ヴァイグレの指揮で第1楽章に入り、オーケストラの序奏に続いてテツラフの独奏ヴァイオリンが入ってきます テツラフは まるで幕末に池田屋に斬り込んだ新選組の沖田総司のごとく、研ぎ澄まされた鋭角的な演奏で斬り込んできます ゆったりしたテンポの演奏を予想していた私にとって、スピード感に満ちた演奏は意外性が半端ありませんでした これが噂のテツラフか  と感嘆しました   カデンツァも鋭角的な演奏で、鮮やかでした    第2楽章は何と言っても冒頭の荒木奏美のオーボエが抒情的で美しかった テツラフのヴァイオリンは第1楽章とは違って、”語りかけてくるような”演奏です 特に高音部が美しく響きます ヴァイグレは間を置くことなくアタッカで第3楽章に入ります オケとともに愉悦感に満ちた演奏が展開しますが、テツラフの切れ味鋭い演奏は健在です オケと一体となったフィナーレは鮮やかでした

満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました テツラフはJ.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番」から「サラバンド」を鮮やかに演奏、聴衆のクールダウンを図りました

     

プログラム後半はラフマニノフ「交響曲第2番 ホ短調 作品27」です この曲はセルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)が1906年から07年にかけて作曲、1908年1月26日にサンクトペテルブルクで初演されました 第1楽章「ラルゴ ~ アレグロ・モデラート」、第2楽章「アレグロ・モルト」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります

弦が16型に拡大し、ヴァイグレの指揮で第1楽章に入ります コントラバス8本の重低音が身体に響いてきます 流麗な演奏が続きますが、弦楽器群のうねりが凄い 第2楽章では金子平のクラリネット、松坂隼のホルンが冴えています 第3楽章ではヴィオラを中心に、弦楽セクションの流麗なアンサンブルが素晴らしい 第4楽章は金管楽器群の厚みのある演奏が印象的です 全般的にロシアの大地に根を張ったような重心の低いゴージャスなサウンドが広がり、ラフマニノフらしい華麗なフィナーレを飾りました

満場の拍手とブラボーの嵐の中、カーテンコールが繰り返されました この日の演奏は日本、ドイツ、ロシアの代表的な音楽を巡りましたが、これら3曲を含めて、読響は今月中旬に9年ぶりとなる欧州ツアー(ドイツ5公演、イギリス3公演)へと旅立ちます 読響の実力を発揮してきてほしいと思います

     

     

     

     

         

今日は今年97歳を迎えたヘルベルト・ブロムシュテット指揮NHK交響楽団のBプロ定期演奏会を聴くためサントリーホールに行きます

     

コメント
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