人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

クァルテット・エクセルオ + 柳瀬省太でベートーヴェン「弦楽五重奏曲 作品29」、ハイドン「弦楽四重奏曲 第26番」、ラヴェル「弦楽四重奏曲」を聴く / 日本のバイデンさん

2020年11月09日 07時20分18秒 | 日記

9日(月)。昨日の朝日朝刊・社会面に 熊本県山都町(やまとまち)の梅田穣(うめだ ゆたか)町長が紹介されていました 米大統領選の開票作業が続くなか、名前を音読みすると 民主党のジョー・バイデン前副大統領と同じに読める と話題になっているとのこと つまり、梅田・譲  ⇒  譲・梅田 ⇒  ジョー・バイデンというわけです 梅田町長は取材に対し「今回、遠からぬ縁を感じたところではありますが、降ってわいたような話で少々困惑しています。米国大統領候補と『九州のへそ』山都町の町長と、その立場の違いはありますが、心意気は同じでしょう。住民の心豊かな幸せのために、職責を果たしてまいります」と総務課を通じてコメントしたそうです。立派な町長さんだと思います 取材当時はバイデン氏が当選した場合の対応は検討していないとのことでしたが、名前を利用して町をPRしてはいかがでしょうか

ということで、わが家に来てから今日で2230日目を迎え、米大統領選でジョー・バイデン氏の勝利が確実となったが、トランプ大統領が「敗北宣言」をする意思が全くなく、トランプ陣営は裁判費用などのために少なくとも6000万ドル(約62億円)を献金によって集めようとしている  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     負け犬に誰が献金する?  トランプの選挙スタッフ達は 職探しに走り回っているぞ

 

         

 

昨日、東京文化会館小ホールで「クァルテット・エクセルシオ 第39回東京定期演奏会」を聴きました    プログラムは①ハイドン「弦楽四重奏曲 第26番 ト短調 作品20‐3」、②ラヴェル「弦楽四重奏曲 ヘ長調」、③ベートーヴェン「弦楽五重奏曲 ハ長調 作品29」です   演奏は第1ヴァイオリン=西野ゆか、第2ヴァイオリン=北見春菜、ヴィオラ=吉田有紀子、チェロ=大友肇、③のヴィオラ=柳瀬省太(読響首席)です

全自由席のため早めに会場に着きました その甲斐あってE列28番、右ブロック左通路側を押さえました 自由席なのでどこに座っても良いのですが、聴衆はまるで決められたかのように1人置きに座っています オケの定期演奏会と違って室内楽コンサートは一人で聴きに来る人が多いのでしょうか? よく分かりませんが 会場を見渡した限りでは そんな傾向があるようにも思えます 東京文化会館小ホールは、小ホールとしては収容人数が多く、649席もあるので弦楽四重奏曲の公演で満席にするのは大変なのです。この日の公演はよく入ったと言うべきでしょう

 

     

 

1曲目はハイドン「弦楽四重奏曲 第26番 ト短調 作品20‐3」です この曲はヨゼフ・ハイドン(1732-1809)が1772年に作曲した作品20の6曲のうちの1曲です 上のチラシの表記は第33番となっていますが26番の誤りです。第1楽章「アレグロ・コン・スピリート」、第2楽章「メヌエット:アレグレット」、第3楽章「ポコ・アダージョ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・ディ・モルト」の4楽章から成ります

女性陣3人はダークグリーン系の衣装で統一して登場します 彼女たちは季節に合わせて基調となる色を変えます。この日も決まっていました

阿吽の呼吸で第1楽章に入りますが、ハイドン特有の明朗な音楽とは正反対の、ト短調特有の緊張感を伴った音楽が奏でられます 当時流行だった”疾風怒濤”という言葉が頭に浮かびます この曲想は全楽章を通じて共通しています。第1ヴァイオリンの西野ゆかの演奏を中心に素晴らしいアンサンブルが展開します 大友肇のチェロはいつ聴いても惚れ惚れします

2曲目はラヴェル「弦楽四重奏曲 ヘ長調」です この曲はモーリス・ラヴェル(1875-1937)が1902年から03年にかけて作曲、翌1904年3月5日にエマン四重奏団によりパリで初演されました 第1楽章「極めて穏やかに」、第2楽章「十分活き活きと。極めてリズミカルに」、第3楽章「非常に緩やかに」、第4楽章「活き活きと激しく」の4楽章から成ります

1曲目のハイドンから一気に130年後のラヴェルの演奏に移るわけですが、4人の演奏で聴いていると、いかに130年の長い年月の間に音楽の性格が変化したかに驚きます ラヴェル特有のアンニュイで浮遊感が漂う雰囲気が良く出た演奏でした 特に第1楽章における第1ヴァイオリンの西野ゆかとヴィオラの吉田有紀子のきめの細かい演奏と、第4楽章冒頭における4人の集中力に満ちた色彩感溢れる演奏が印象に残りました

 

     

 

プログラム後半はベートーヴェン「弦楽五重奏曲 ハ長調 作品29」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1800年から翌01年にかけて作曲した唯一の弦楽五重奏曲です べート―ヴェンは「弦楽四重奏曲第1番~第6番」のセットを1798年から1800年に作曲しましたが、弦楽四重奏曲は その5年後の1805年から翌06年にかけて作曲した「弦楽四重奏曲第7番~9番(ラズモフスキー第1番~第3番)」まで待たなければなりませんでした    その狭間に作曲されたのがこの弦楽五重奏曲です

第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アダージョ・モルト・エスプレッシーヴォ」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ」、第4楽章「プレスト」の4楽章からなります

エクセルシオの4人の右サイドにヴィオラの柳瀬省太が入り、演奏に入ります

第1楽章冒頭を聴いていたら、なぜかブラームスの「弦楽六重奏曲第1番」の冒頭に曲の雰囲気が似ているな、と思いました 歴史的な関係から言えば、これは逆で、ブラームスの「弦楽六重奏曲第1番」の冒頭がベートーヴェンの「弦楽五重奏曲」の冒頭に雰囲気が似ている、ということになります ひと言で言うと耳に心地よい音楽です 第2楽章が素晴らしい 大友のチェロのゆったりしたピッツィカートに乗せて西野の第1ヴァイオリンが優美な旋律を奏でていきます 第3楽章はリズムを強調したスケルツォです 第4楽章は交響曲第6番”田園”に出てくる稲妻の動機が出てきたかと思えば、のどかな民謡調の音楽が出てきたりと 緊張と弛緩が交互に現れる楽しい音楽が展開します   緩急自在の素晴らしいアンサンブルでした

5人はアンコールにベートーヴェン・イヤーを記念して、ベートーヴェン「弦楽五重奏のためのフーガ  ニ長調 作品137」を演奏、喝采を浴びました

この日の演奏は、1年半前に 山田百子に代わり第2ヴァイオリン奏者としてエクセルシオに加わった北見春菜の演奏姿が頼もしく見えました

 

     


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