人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

中山七里著「能面検事の奮迅」を読む ~ 森友学園の国有地取得に関する疑惑にヒントを得たミステリー:どんでん返しが待っている!

2024年08月14日 00時56分03秒 | 日記

14日(水)。7月27日の「フェスタサマーミューザ」オープニングコンサートから8月12日までの17日間で、フェスタ参加12公演を中心に計16公演を集中的に聴いてきましたが、腰痛持ちには最悪の17日間でした 長時間座るのが腰に良くないので、川崎までの電車の中では立ったまま本を読みました それもあって非常に疲れる毎日でした 昨日の朝は 起きる時から腰というか、背中に近い腰が痛みました 幸か不幸かお盆休み中はどこの会場もコンサートはやっていないので一息ついたといったところですが、整骨院も休診というのは痛いです

お盆休みだからといって何もしないわけではありません 昨日は猛暑のなか 帰省中の息子と共に埼玉県S市の実家に出向き、墓参りを済ませてきました いつもは義弟が車で最寄り駅まで迎えにきて墓参りをしていたのですが、体力的に運転が厳しくなったので、私が最寄り駅でタクシーを掴まえて実家に行き、妹を乗せて墓地に行って、タクシーには墓地の駐車場で待っていてもらい、墓参が終わって実家まで戻ってもらいました 猛暑の中、線香に火を点ける時、汗がしたり落ちました 一仕事を終えて一安心しました

実家では今年2月に、17年飼っていた体重7キロの猫のミラが病死したので、新しい猫ミナ(2.5キロ)を飼っていました ミナは保護猫で、外部からの侵入者には容易に心を開いてくれず、マイルームに閉じこもったまま出てきませんでした 猫かぶってないで出てきてほしかったです

     

家の前にある夾竹桃が満開でしたが、生命力が強く あまりにも大きく育ったため、強風の時、前の道路まで枝が垂れ下がって通行の邪魔になったということで、「根元から切っても良いか?」と訊かれたので、事故でも起こったら大変なので切ってもらうことにしました 小学生の頃から毎夏 花を咲かせていた夾竹桃なので、名残惜しいのですが、仕方ありません

     

ということで、わが家に来てから今日で3501日目を迎え、トランプ前米大統領が12日、Xに約1年ぶりに投稿したが、約2分半の動画に「私が犯した唯一の罪は、この国を破壊しようとする者から恐れずにこの国を守ろうとしたことだ」と正当化するナレーションをつけた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     あなたが犯した罪の一つは 自分だけが正しく 他人はバカだと思い込んでいることだ

         

昨日、夕食に「鶏肉と野菜の炒め物」「生野菜とアボカドのサラダ」「エノキダケの味噌汁」を作りました 「鶏肉~」は息子にも好評で、ご飯をおかわりしていました

     

         

中山七里著「能面検事の奮迅」(光文社文庫)を読み終わりました 中山七里は1961年岐阜県生まれ。「さよならドビュッシー」で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー 「中山七里は七人いる」と言われるほど速筆で著書は多数あり、「どんでん返しの帝王」と呼ばれている

本書は大阪地方検察庁の検事・不破俊太郎と事務官・惣領美晴のコンビが活躍する「能面検事」のシリーズ第2弾で、2021年7月に光文社から刊行され、24年4月に文庫化されました

学校法人萩山学園に対する国有地払い下げに関して近畿財務局職員の収賄疑惑が浮上する 捜査対象は萩山学園理事長の萩山孝明と近畿財務局の国有財産調査官の安田啓輔で、担当は特捜部のホープ、高峰仁誠主任検事である 大阪地検特捜部が捜査を始めるが、今度は担当検事・高峰による文書改竄事件が浮上する 相次ぐ不祥事に最高検察庁から調査チームが派遣され、大阪地検の不破も特捜部の調査に加わることになる どんな圧力にも表情を変えない「能面検事」の不破が事務官の惣領美晴とともに難事件の真相解明に挑む

     

この小説は明らかに、現実の森友学園問題をモデルにしていることが分かります 学校法人森友学園が小学校の用地として2016年に購入した大阪府豊中市の国有地を巡り、売却価格の決定のプロセスや、そこに安倍晋三首相(当時)・昭恵夫妻が関与した可能性などが取り沙汰された事件です この件では、財務省が近畿財務局に対して森友学園関連の公文書の改竄を命じていたことが発覚し、2018年には書き換えを強いられた近畿財務局職員が自殺するという悲劇が起きました

しかし、この作品では、そのような事件をモデルにしながらも、まったく異なったストーリーが展開します 能面検事・不破と、特捜部のホープでありながら証拠改竄の疑いをかけられた高峰との対決がメインになっています 学生寮の近くにある食堂の壁に貼られていた1枚の写真から、高峰と財務局の安田との関係が明かされ、なぜ高峰が文書を改竄したのかが明らかになっていきます

「ああ、そういうことだったのか」と納得していると、「どんでん返しの帝王」はそうは簡単に終わらせません 真相は意外なところから飛び込んできます

予想外のストーリー展開にページをめくる手が止まりませんでした ミステリー好きに特にお薦めします


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