人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

石崎真弥奈 ✕ 秋山紗穂 ✕ 日本フィルでグリーグ「ピアノ協奏曲 イ短調」、チャイコフスキー「交響曲第6番 ”悲愴”」を聴く ~ 2024都民芸術フェスティバル参加公演

2024年02月28日 00時01分01秒 | 日記

28日(水)。わが家に来てから今日で3332日目を迎え、ハンガリー議会は26日、スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟を賛成多数で可決し、全加盟国の批准手続きが完了したが、スウェーデンのウルフ・クリステンション首相は、約200年続けた中立・非同盟政策を放棄してNATOに加盟することについて、「平和と自由のために協力する多数の民主主義国家の中に新たな居場所を見つけた」と述べた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ロシアがウクライナに侵攻しなければNATOの拡大はなかった  プーチンの自業自得

 

         

 

昨日は北風が冷たかったので、夕食は「味噌鍋」にしました 材料は豚バラ肉、鶏肉団子、キャベツ、ニラ、モヤシ、シメジ、人参、長ネギです 〆はラーメンにしました

 

     

     

 

         

 

昨日、東京芸術劇場コンサートホールで2024都民芸術フェスティバル参加公演「日本フィル」のコンサートを聴きました プログラムは①グリーグ「ピアノ協奏曲 イ短調 作品16」、②チャイコフスキー「交響曲第6番 ロ短調 作品74”悲愴”」です 演奏は①のピアノ独奏=秋山紗穂、指揮=石崎真弥奈です

指揮の石崎真弥奈は東京音大・大学院で指揮を学ぶ。2012年「東京国際音楽コンクール(指揮)」で入選、同時に聴衆賞を受賞 2017年「ニーノ・ロータ国際指揮者コンクール」でニーノ・ロータ賞(優勝)及び聴衆賞を受賞

 

     

 

オケは10型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並び。コンマスは木野雅之です 日本フィルは定期会員ではなく、演奏を聴くのはこの「都民芸術フェスティバル」と「フェスタサマーミューザ」の時ぐらいなので、残念ながらメンバーの顔と名前がほとんど分かりません

1曲目はグリーグ「ピアノ協奏曲 イ短調 作品16」です この曲はエドワード・グリーグ(1843-1907)が1868年に作曲、1869年にコペンハーゲンで初演されました 第1楽章「アレグロ・モルト・モデラート」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグロ・モデラート・モルト・エ・マルカート ~ クアジ・プレスト ~ アンダンテ・マエストーソ」の3楽章から成ります

ピアノ独奏の秋山紗穂は東京藝大大学院、ベルリン芸術大学大学院、名古屋芸術大学大学院で研鑽を積む。2019年「東京音楽コンクール・ピアノ部門」で第1位及び聴衆賞を受賞 これまでハンガリー・ブタペスト響、国内の主要オーケストラと共演

赤の勝負ドレスに身を包まれた秋山紗穂がピアノに向かいます 小柄な石崎の指揮で第1楽章がティンパニのロールによって開始され、ソリストのピアノが力強く入ってきます 秋山はロマン溢れる演奏を繰り広げます ホルンが素晴らしい演奏で華を添えます 終盤のカデンツァはドラマティックで聴きごたえがありました 第2楽章では独奏ピアノの詩情豊かな美しい弱音が会場に響き渡りました 第3楽章に入ると、秋山は石崎 ✕ 日本フィルの万全のサポートのもと、スケールの大きな演奏を繰り広げ、聴衆を魅了しました

満場の拍手に秋山は、グリーグ「抒情小曲集」から「アリエッタ」をロマンティックに演奏、再び大きな拍手に包まれました

 

     

 

プログラム後半はチャイコフスキー「交響曲第6番 ロ短調 作品74”悲愴”」です この曲はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)が1893年に作曲、同年10月28日にサンクトペテルブルクでチャイコフスキー自身の指揮により初演されました 第1楽章「アダージョ ~ アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アレグロ・コン・グラツィア」、第3楽章「アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「フィナーレ:アダージョ・ラメントーソ」の4楽章から成ります

オケは12型に拡大します

石崎の指揮で第1楽章がファゴットの絶望的なまでの暗い音楽によって開始されます この楽章は動きが激しく、音楽がうねりにうねります しかし、石崎は感情に流されることなく冷静に指揮をとります きびきびした指揮ぶりは好感が持てます 第2楽章は実質的にワルツですが、音楽の流れがとてもいいと思いました 第3楽章は行進曲ですが、ここでもイケイケドンドンという姿勢ではなく、あくまでもクールに演奏を進めます この楽章は最後の末尾が大音響で終わるので、思わず拍手がくるケースも少なくないのですが、石崎はタクトを下ろさず、アタッカで第4楽章に移行することで拍手による中断を回避しました その第4楽章の「ラメントーソ」とは「嘆くように」という意味です 他の作曲家のどんな作品にもこの指示記号はないと思います。ほとんど「慟哭の音楽」です チャイコフスキーは初演日の9日後に53歳の若さで亡くなっていますが、まるで自らの死を予言したかのような「ラメントーソ」です 最後は音楽が消え入るように終わり、指揮者のタクトが静かに下ろされると、会場いっぱいの拍手がステージに押し寄せました

満場の拍手に石崎 ✕ 日本フィルは、弦楽セクションによりチャイコフスキー「アンダンテ・カンタービレ」をソフトに演奏、大きな拍手の中 コンサートを締めくくりました

この日のコンサートは、石崎真弥奈の終始クールな指揮ぶりが印象に残りました

 

     


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