人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

マーティン・ブラビンズ ✕ ヨルゲン・ライエン ✕ 東京都交響楽団 でマクミラン「トロンボーン協奏曲」、エルガー「エニグマ変奏曲」、ラヴェル「クープランの墓」を聴く

2020年01月17日 07時19分46秒 | 日記

17日(金)。わが家に来てから今日で1935日目を迎え、日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告が海外逃亡した事件に絡み、元会長の弁護団のうち弘中惇一郎弁護士と高野隆弁護士が弁護人を辞任したことが 16日分かった というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     弁護団に黙って海外逃亡したら 切れ者の弁護士も 面目丸つぶれだ  バカバカしい

 

         

 

昨日、夕食に「鶏の唐揚げ」を作りました 今年初めてですが、とても美味しかったです

 

     

 

         

 

昨日、サントリーホールで東京都交響楽団の第895回定期演奏会Bシリーズを聴きました プログラムは①ラヴェル「クープランの墓」、②マクミラン「トロンボーン協奏曲」(日本初演)、③エルガー「エニグマ変奏曲」です 演奏は②のトロンボーン独奏=ヨルゲン・ライエン(ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団首席)、指揮=マーティン・ブラビンズです

指揮をとるブラビンスはイングリッシュ・ナショナル・オペラ音楽監督、英国王立音楽大学客員教授などを務めています

 

     

 

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの都響の編成。コンマスは矢部達哉です

1曲目はラヴェル:組曲「クープランの墓」です 「クープランの墓」はモーリス・ラヴェル(1875-1937)が1914年から17年にかけてピアノ曲(全6曲)として作曲、その後、1919年に4曲を抜粋して管弦楽用に編曲しました この曲は、18世紀フランスの大作曲家フランソワ・クープランの音楽に捧げるオマージュとして作られました 第1曲「プレリュード」、第2曲「フォルラーヌ」、第3曲「メヌエット」、第4曲「リゴードン」から成ります

ブラビンズの指揮で演奏に入ります 第1曲はラヴェル特有の浮遊感が魅力です 第2曲以降は舞曲ですが、なかでも第4曲は躍動感に満ちた演奏が繰り広げられます

2曲目はマクミラン「トロンボーン協奏曲」の日本初演です この曲はジェームズ・マクミラン(1959-)が2016年に作曲、2017年にアムステルダムでヨルゲン・ライエンの独奏により初演されました マクミランはこの「トランペット協奏曲」を 先天的な脳の病気により5歳で亡くなった孫娘サラ・マリア・マクミランに捧げました。トロンボーンは18世紀までは宗教音楽と深い結び付きがあったので、追悼の意味で独奏楽器にトロンボーンを選んだのでしょう 曲は単一楽章ですが、内容的には4つの部分から成ります

ブラビンズの指揮で演奏に入ります ライエンは最初、比較的大きな弱音器を付けたトロンボーンで演奏し、途中から通常の弱音器に代え、その後、それを外して演奏しました ライエンの演奏は緩急 高低が自由自在で、とくにフィナーレのコラールの宗教的とでも言うべき叙情的な演奏が強く印象に残りました

アンコールは、ライエンのトロンボーンと、矢部、双紙、古川、店村の弦楽四重奏によってアルヴォ・ペルト「Vater  unser」が叙情的に演奏され、満場の拍手を浴びました

 

     

 

プログラム後半はエルガー「エニグマ変奏曲」です この曲はエドワード・エルガー(1857-1934)が1898年から翌99年にかけて作曲した 主題と14の変奏曲から成る作品です 原題は「創作主題による変奏曲」ですが、各変奏曲には頭文字だけの記号が与えられ、それらは作曲者の妻や友人たちを暗示しているので、「エニグマ(謎)の変奏曲」と呼ばれています

私がこの曲に期待するのは第9変奏「ニムロッド」です     この変奏は親友のオーギュスト・ヨハネス・イェーガーを表しています    ニムロッドは旧約聖書に出てくる狩の名人で、イェーガーはドイツ語で「狩人」を意味しています。そういう関係から「ニムロッド」は彼の愛称だったのです

第8変奏から続けて静かに演奏されますが、次第に荘重でどこか懐かしい音楽が奏でられ、感動的に収束していきます ブラビンズは、私の思い描いた通りのゆったりとしたテンポで音楽を進めました。とても素晴らしい演奏でした

「ニムロッド」と言えば、毎年夏に来日するアジア・ユース・オーケストラ(A.Y.O)のアンコールを思い出します この曲は、世界各国でのオーディションを通過した総勢約100人の若者たちで構成されるA.Y.Oが最初に取り組む課題曲であると同時に演奏ツアーの最終日のアンコール曲として演奏する曲なのです 毎年「これがツアー最後の演奏!」という感傷から、演奏しながら涙を流す若者たちを見かけます 作品自体の素晴らしさと相まって、毎年感動で背筋が寒くなります

 

     

     

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