人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

アイヴァー・ボルトン ✕ シルヴィア・シュヴァルツ ✕ 池田香織 ✕ 小堀勇介 ✕ トーマス・オリーマンス ✕ 新国立劇場合唱団 ✕ 読売日響でベートーヴェン「交響曲第9番”合唱付き”」を聴く

2019年12月21日 07時19分43秒 | 日記

21日(土)。わが家に来てから今日で1909日目を迎え、英北部スコットランド行政府のスタージョン首相は19日、同地域の英国からの独立の是非を問う住民投票の実施を認める権限をスコットランド議会に与えるようジョンソン首相の英政府に要求した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

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昨夕、サントリーホールで読売日響の第627回名曲シリーズを聴きました プログラムはベートーヴェン「交響曲第9番ニ短調作品125”合唱付き”」です 出演は、ソプラノ=シルヴィア・シュヴァルツ(スペイン出身) 、メゾ・ソプラノ= 池田香織(二期会会員)、テノール=小堀勇介(日本音楽コンクール優勝)、バリトン=トーマス・オリ―マンス(オランダ出身)、合唱=新国立劇場合唱団、管弦楽=読売日本交響楽団、指揮=アイヴァ―・ボルトン(イギリス出身)です

 

     

 

「交響曲第9番ニ短調作品125”合唱付き”」は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1818年頃から1824年にかけて作曲、1824年5月7日にウィーンのケルントナートーア劇場で初演されました ベートーヴェン最後の交響曲「第九」は、独唱と合唱を伴う、当時としては画期的な作品となりました この作品は第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ、ウン・ポコ・マエストーソ」、第2楽章「モルト・ヴィヴァーチェ」、第3楽章「アダージョ・モルト・エ・カンタービレ」、第4楽章「プレスト~アレグロ・アッサイ」の4楽章から成ります

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの読響の編成。オケの後方には新国立歌劇場合唱団の男女混声コーラスが約80名スタンバイします。コンマスは小森谷巧です

ボルトンが指揮台に上がり第1楽章が開始されますが、彼はタクトを持ちません 大きな身体で、音楽を鷲づかみする感じです かなりテンポが速く、サクサクと進めます。弦楽器の集中力がハンパありません 第2楽章は第1楽章に輪をかけた速さで音楽が進みます。小気味よく打ち込まれるティンパニが良いアクセントになっています 第2楽章終了後、4人のソリストが入場しオケの後方にスタンバイします 第3楽章のアダージョはいつ聴いても素晴らしいと思います 第九の後に作曲された一連の弦楽四重奏曲のアダージョ楽章を先取りしたような穏やかで天国的な音楽が奏でられます

第4楽章は何と言っても独唱と合唱です 最初に歌うトーマス・オリ―マンスのバリトン独唱が素晴らしい そしてソプラノのシルヴィア・シュヴァルツとメゾ・ソプラノの 池田香織が加わりますが、とくに池田香織の底力が素晴らしい(彼女は女声コーラスが歌っている間も、座ったままコーラスに参加して歌っていました)。予想外に良かったのはテノールの小堀勇介です。明るく良く通る声で説得力を持っていました そして、新国立劇場合唱団のコーラスがそれに輪をかけて素晴らしい これこそプロのコーラスだと思わせる透明感と訴求力のある合唱です 世界中のオペラ関係者から高く評価されていることが良く分かります 言うまでもなく、バイロイト音楽祭に祝祭合唱団指導スタッフとして5年間従事した経歴を持つ三澤洋史の合唱指導の賜物です

管楽器ではオーボエの蠣崎耕三、フルートのフリスト・ドブリノヴ、ホルンの日橋辰朗らの演奏がとりわけ素晴らしかったです

この日のコンサートは、スピード感のある現代に即した極めてテンポの速い演奏でしたが、それだけに、終始 弛緩することのない集中力に満ちた演奏が展開されました

この組み合わせによる読響の「第九」は本日と明日 東京芸術劇場で、24日に大阪フェスティバルホールで演奏されます    ソリストと合唱が活躍する第4楽章を聴くだけでも価値のあるコンサートです

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