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クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ユベール・スダーン✕堀米ゆず子✕東響でモーツアルト「ヴァイオリン協奏曲第4番」、ハイドン「交響曲第100番」、ベートーヴェン「交響曲第6番」を聴く

2018年09月23日 07時22分14秒 | 日記

23日(日)。わが家に来てから今日で1452日目を迎え、ローゼンスタイン米司法副長官が昨春、トランプ大統領の発言を隠れて録音し、職務不能だと過半数の閣僚らが宣言すれば、大統領職を解任できる憲法規定の提案を検討していたと米ニューヨーク・タイムズが報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                    検討しただけで 実行に移さなかったから 全世界から嫌われるアメリカの今がある

 

         

 

普段、土曜と日曜は夕食を作らないのですが、昨日は山形に居る息子が東京での研修に参加するため帰京したのでカレーライスを作りました いっぱい作り過ぎたので、残ったカレーは鍋ごと冷蔵庫に入れて保存しました

 

     

 

         

 

昨日、サントリーホールで東京交響楽団第663回定期演奏会を聴きました プログラムは①ハイドン「交響曲第100番ト長調”軍隊”」、②モーツアルト「ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218」、③ベートーヴェン「交響曲第6番ヘ長調”田園”」です ②のヴァイオリン独奏は堀米ゆず子、指揮はユベール・スダーンです

 

     

 

オケはいつもの東響の並びで、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成。コンマスはグレヴ・二キティンです

1曲目はハイドン「交響曲第100番ト長調”軍隊”」です エステルハージ公爵家にお抱え音楽家として長年仕えたのち”円満退職”したハイドン(1732-1809)は、興行師ザロモンの招きによりロンドンに渡りました 1791年~92年と1794年~95年の2回です。この間 ハイドンは現地で12曲の交響曲を作曲しました  第93番~第98番、第99番~104番です。交響曲第100番は2回目のロンドン行きで作曲された作品です   この交響曲が「軍隊」という愛称で呼ばれているのは、第2楽章の終結部の楽想が軍隊風の響きであるからで、初演の頃からこの名で呼ばれていたようです   第1楽章「アダージョ~アレグロ」、第2楽章「アレグレット」、第3楽章「メヌエット:モデラート」、第4楽章「フィナーレ:プレスト」の4楽章から成ります

スダーンが登場しセンターの譜面台に向かいます。相変わらずスダーンは古典派の交響曲を指揮する時は指揮台を使いません。さらに言えばタクトも持ちません 彼の用いるのはアイ・コン タクトです   第1楽章がアダージョから始まり、フルートとオーボエにより軽快な主題がアレグロで踊り出します   相澤政宏のフルートと荒木奏美のオーボエが素晴らしい  これぞハイドンの愉悦感!という演奏です   第2楽章ではこの作品のニックネームにも通じた軍隊風の音楽が展開しますが、固いマレットで打ち込まれるティンパニが小気味よく響きます

スダーンの作り出す音楽は、軽快な中にハイドンのユーモアを感じさせるもので、聴いた後 爽快感が残りました

2曲目はモーツアルト「ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218」です   モーツアルト(1756‐1791)は19歳の時=1775年に 生まれ故郷ザルツブルクで4曲のヴァイオリン協奏曲を作曲しました 第2番から第5番までですが、第1番はその2年前の1773年に作曲されたと考えられています 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」、第3楽章「ロンド:アレグレット・グラツィオーソ~アレグロ・マ・ノン・トロッポ」の3楽章から成ります

ヘアも衣装もシルバーの堀米ゆず子がスダーンとともに登場、センターにスタンバイします 堀米ゆず子の演奏を聴くのはヤマハ・ホールでのバッハ「ブランデンブルク協奏曲全曲演奏会」以来です

スダーンの指揮で第1楽章が開始されますが、かなり速いテンポです が、流れる音楽は流麗です 堀米ゆず子の弾くヴァイオリンを見て、「あれが かつて ドイツの空港で差し押さえられたヴァイオリンね」と余計なことを考えてしまいました

ヴァイオリン協奏曲と言えば、最近はメンデルスゾーン、チャイコフスキー、シベリウス、ブラームスといったロマン派を中心とする技巧的な作品を演奏するヴァイオリニストが多いようですが、そういう傾向に背を向けてモーツアルトのヴァイオリン協奏曲に真正面から取り組む堀米ゆず子の姿勢は「怖いもの知らず」と言ったらいいのか、何と言ったらいいのか 終始笑顔で演奏しているように見えましたが、いま一つ乗り切れていないような感じを受けました カデンツァは良かったです

 

     

 

プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第6番ヘ長調”田園”」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ⅰ770-1827)が1808年に完成させ、同年アン・デア・ウィーン劇場で「交響曲第5番」、「ピアノ協奏曲第4番」、「合唱幻想曲」とともに公開初演されました 自然描写を試みた交響曲はクネヒト「自然の音楽的描写」をはじめとして18世紀には数曲ありますが、この曲は単純な自然の描写ではなく、田園の印象に基づく人間感情の表現を追求しており、ベルリオーズをはじめとするロマン派の標題音楽の先駆的な役割を果たしたと考えられています 第1楽章「田舎に到着した時の愉しい感情の目覚め アレグロ・マ・ノン・トロッポ」、第2楽章「小川のほとりの風景 アンダンテ・モルト・モッソ」、第3楽章「田舎の人たちの楽しい集い アレグロ」、第4楽章「雷鳴、嵐 アレグロ」、第5楽章「羊飼いの歌、嵐の後の喜びと感謝の気持ち アレグレット」の5楽章から成ります

全体を通して感じたのは、フルート首席・相澤政宏、オーボエ首席・荒木奏美、クラリネット首席・吉野亜希菜、ファゴット首席・福井蔵、ホルン首席・上間善之の演奏の素晴らしさです これほどの”通俗名曲”を最後まで飽きずに聴かせるには、演奏する側の優れた表現力と集中力が求められます さらに 指揮者には個々の演奏者の音をブレンドして美しいアンサンブルを醸し出す統率力が求められます 管楽器同士の、あるいは管・打楽器と弦楽器の見事なアンサンブルを聴いて、40年間東響の音楽監督兼常任指揮者を務めた秋山和慶氏の後を継ぎ 2004年から2014年まで音楽監督を務めたスダーンは、東響の音の「ブレンド力」をアップし、引いては東響の「ブランド力」のアップに多大な貢献をしたのだな、と思いました スダーンの指揮で「田園」を聴いていると、指揮者の包容力を感じ、音楽に心地よく耳を傾けることが出来ます

さて、東響のプログラム冊子「Symphony」の「定期演奏会」の楽曲解説は、一昨日と昨日の当ブログでご紹介した音楽評論家・奥田佳通さんが書かれています 分かり易いです

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