人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「孤狼の血」「素敵なダイナマイト スキャンダル」を観る~「カルフォルニア ドリーミング」も流れる:早稲田松竹 / 村上春樹のディスクジョッキー 「村上RADIO」第2弾の放送決まる!

2018年09月04日 07時14分48秒 | 日記

4日(火)。昨日の新聞各紙によると、8月5日(日)午後7時から TOKYO FM で放送された「村上RADIO」が大きな反響を呼んだことから、第2弾が10月21日(日)に放送されることになったとのこと この番組は小説家・村上春樹がディスクジョッキーになって、おしゃべりの合間に音楽をかける番組です 前回のテーマは「僕が走っているときに聴いている音楽」でしたが、第2弾は「秋の夜長は村上ソングズで」というもの。「秋の夜長を、村上の選んだ曲で楽しく過ごしてください・・・というのがテーマです。うちからもってきたレコードやCDをかけます」とは村上氏の言葉。質問募集も行うとのことです

前回はロックが中心だったので、今回は是非クラシックも取り上げてほしいと思います 「秋の夜長・・・」ということなので クラシックも期待できそうな気がします

ということで、わが家に来てから今日で1433日目を迎え、百貨店各社が3日、2019年正月向けのおせちを発表し、平成最後のおせち商戦がスタートした というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

               平成最後のオセチと言って  あまりにもオセッカチじゃない? 平静でいられないよ

 

         

 

昨日、夕食に「豚バラ麻婆茄子」と「ミックスビーンズのトマトスープ」「冷奴」を作りました 「豚バラ~」は丼にしても美味しいのですが、私はビールを飲むので夜はコメのご飯は食べません

 

     

 

         

 

昨日、高田馬場の早稲田松竹で「孤狼の血」と「素敵なダイナマイト スキャンダル」の2本立てを観ました

「孤狼の血」は白石和彌監督が柚月裕子の同名小説を映画化した作品(2018年、126分)です この作品は「最初に本で読んで、後で映画で観た」作品です 原作者の柚月裕子は1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞してデビューし、13年に「検事の本懐」で第15か回大藪春彦賞を、16年に「孤狼の血」で第69回日本推理作家協会賞を受賞しています

舞台は暴力団対策法が成立する前の昭和63年の広島。広島仁正会(五十子会とその下部組織・加古村組)と尾谷組とは敵対関係にあり一触即発の状況にあった 所轄の呉原東署の捜査二課に配属された新人の日岡秀一(松坂桃季)は、やくざとの癒着を噂される刑事・大上章吾(役所広司)とコンビを組むことになった 違法行為とも思われる強引な捜査手法を繰り返す一匹狼のような大上に戸惑いを感じながらも日岡は何とか食いついていく やがて金融会社社員失踪事件を皮切りに、暴力団同士の抗争が勃発する 双方の衝突を食い止めるため大上は大胆な秘策を打ち出すが、ことは大上の思い通りにはいかず、彼は事件に巻き込まれ行方不明になり、その後、死体で発見される 身の危険を感じていた大上は、前もって日岡にあてたある物を大上の懇意の女性(真木よう子)に預けていた。それは警察内部の裏事情を綴ったノートだった ここから大上の一匹狼の血を受け継いだ日岡の戦いが始まる

 

     

 

原作者の柚月裕子によれば、この「弧狼の血」は「仁義なき戦い」がなければ生まれなかった作品です

文庫本で読んだのが昨年だったので、ストーリーの詳細までは覚えていないのですが、映画ではいくつかストーリーが新たに加えられています 記憶が正しければ、その一つは 大上は日岡に警察の不都合な真実を書いた極秘ノートを託したわけですが、日岡自身も捜査上気が付いたことをノートに書いており、日岡が留守中にその日記を大上が読んで「添削」していたというところです このシーンの追加によって、大上がいかに日岡のことを考え、一人前の刑事に育てようと考えていたのかが理解できます その意味では、原作が素晴らしいのはもちろんのことですが、映画化によって、物語に より深みが出たと言えると思います

なお、この作品のタイトル「孤狼の血」は、言うまでもなく一匹狼の刑事・大上(おおかみ)のことを指しています さらに言えば、その血筋は後輩の日岡に受け継がれたということを意味しています

 

     

 

         

「素敵なダイナマイト スキャンダル」は冨永昌敬監督・脚本による2018年制作映画(138分)です

母の富子(尾野真千子)が燐家の息子とダイナマイトで心中した末井昭(柄本佑)は18歳で岡山の田舎町を飛び出し、昼は工場勤務、夜はデザイン学校に通うという生活から、看板会社に就職、そしてエロ雑誌の世界へと足を踏み入れる 表紙デザイン、レイアウト、取材、撮影、漫画と、あらゆる業務をこなしながら、編集長として「立て!男のエキサイト・マガジン」をキャッチフレーズに、雑誌「NEW  SELF」を創刊する カメラマンの荒木経惟(アラーキー)をはじめ、南伸坊、赤瀬川源平、嵐山光三郎ら精鋭たちがメンバーとして集い 雑誌は軌道に乗るが、わいせつ文書販売容疑による発禁と 新しい雑誌の創刊を繰り返しながら生き延びていく

 

     

 

この映画は、実母がダイナマイトで心中を図ったという強烈な体験を持つ雑誌編集者・末井昭の自伝的エッセイをもとに映画化した作品です ダイナマイトを身体に巻き付けて隣家の息子と心中する母親が母親なら、エロ雑誌をこれでもかこれでもかと世に送り出す息子も息子です この親あってのこの息子です。とにかく末井昭の突進力が凄いです。自分の才能に気づき、努力して適職についた者が如何に強いかということを証明しています ハチャメチャな人生と言ってもいいような、一般人には決して真似のできない生き方です

喫茶店で友人と会話するシーンと、出版社の警察によるガサ入れシーンでは、ママス&パパスの「カルフォルニア・ドリーミング」が流れていましたが、とても懐かしく聴きました

 

     

コメント
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