人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

森麻季さんの年齢表記のこと / デヴィッド・リンチ監督「ツイン・ピークス: ローラ・パーマーの最期の7日間」 & 「イレイザー・ヘッド」を観る ~ 最初から最後まで通奏低音のように響き渡る重低音

2018年09月01日 07時16分41秒 | 日記

9月1日(土)。生徒・児童のよい子の皆さん、夏休みの宿題のアディショナルタイム(正確には猶予期間かな?)は今日と明日の2日間だけですよ~ 覚悟はできてますか~

ということで、暦の上では今日から秋です そこで ひと言

                 NEVER COME BACK VERY HOT SUMMER 

という訳で、わが家に来てから今日で1430日目を迎え、防衛省は31日、2019年度予算の概算要求を過去最大の5兆2986億円とすると決めた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                 優先順位としては 全国の小中学校にエアコンを設置することを最優先すべきだ!

 

         

 

昨日、夕食に「メカジキの照り焼き」「イカと野菜のジャンジャン焼き」「冷奴」「マグロの山掛け」「豚汁」を作りました 少なくとも週に1回は魚がメインの料理にしないとね

 

     

 

         

 

昨日の日経夕刊 文化欄に「森麻季さん  国際デビュー20年でアルバム」という記事が載っていました 超訳すると

「森麻季さんは1998年、米国のワシントン・ナショナル・オペラで国際デビューして今年で20年を迎え、2枚組の歌曲のアルバム「至福の時」を9月に発表する もともと音楽の先生を目指し東京藝大に入学した。しかし、オペラの舞台を経験し、充実感が忘れられずプロの道に進んだ 転機になったのは2001年9月11日の米同時多発テロだ。中止だと思っていたのに予定通り開催された 『お客さんの反応が素晴らしかった。こんな時だからこそ音楽は感動を与えられる』。この経験を生かし、2011年の東日本大震災後は被災地でのコンサートに奔走した。9月16日には東京オペラシティでデビュー20周年記念のコンサートを開く 『聴衆と双方向で音楽の力を共有し、心を開放したい』と語る 48歳」

ソプラノの森麻季さんの歌は何度か聴いたことがあります 最初は「線が細いかな」という印象がありましたが、オッフェンバックのオペラ「ホフマン物語」のオランピアを聴いた頃からそのマイナスの印象は消えました 今や押しも押されぬ人気ソプラノ歌手です 

それは良いのですが、新聞記事って どうして歌手(特に女性)の年齢を書くのでしょうか?  「ああ、あの森麻季さんも 48歳になったのか」とは思いますが、歌唱力に年齢は関係ありません  「えっ、48歳にしてあの瑞々しい声」と 良い意味での驚きの声も聞こえてきそうですが、歌っている本人はどう思っているでしょうか? 第一、コンサートのプログラム・ノートの歌手や奏者のプロフィール欄には生年月日や年齢の表記はありませんよね、30歳未満の人を除いて したがって基本的に 男女を問わず年齢は書くべきではないと思うのですが、あなたは どうお考えでしょうか

 

         

 

昨日、池袋の新文芸坐でデヴィッド・リンチ監督による「ツイン・ピークス:ローラ・パーマー最期の7日間」と「イレイザーヘッド」の2本立てを観ました

「ツイン・ピークス:ローラ・パーマー最期の7日間」は1992年デヴィッド・リンチ監督・脚本によるアメリカ・フランス映画(カラー・135分)です

アメリカの山間部の小さな町ツイン・ピークスで、テレサ・バンクスという少女の死体が発見される FBIからデズモンド捜査官(クリス・アイザック)が派遣されるが、捜査中に失踪してしまい、さらに行方不明だったジェフリーズ捜査官(デビッド・ボウイ)が現われるが、謎の警告を発して彼も消えてしまう 事件から1年後、ツイン・ピークスの高校では美人のローラ・パーマー(シェリル・リー)が学園の女王として人気を集めていた ところが、彼女は自分が謎の男ボブに取り付かれていると不安に怯え、逃避するようにドラッグやセックスに溺れる日々を過ごしていた その間、ローラは日記をつけていたが、家族に一番知られたくないページが破り取られていることが分かり、恐怖が増大する そんなある日、ローラの友人ロネット・ポラスキー(フェーべ・アウグスチヌス)が山林で保護され、ローラ・パーマーは変死体で発見される   ローラの日記を破り取ったのは誰か、そして彼女は誰に殺されたのか

 

     

 

この作品はテレビドラマシリーズ「ツイン・ピークス」の前日談として映画化されたものです 映画はそのテレビをぶっ壊すシーンで始まりますが、何かを象徴しているようです。私はそのテレビドラマを観ていないので、全体のストーリー展開がよく把握できず、観ていて若干分かりにくさがありました 映画のラストシーンで、満面の笑みを浮かべて空を見上げるローラの背景で、ケルビ―二の「レクイエム」が流れていたのが印象的でした ローラは天国にいけたのだろうか

 

         

 

「イレイザーヘッド」はデヴィッド・リンチ監督・脚本・製作による1977年アメリカ映画(白黒・89分)です

舞台はフィラデルフィアの工業地帯。モジャモジャ頭が特徴の印刷工ヘンリー・スペンサー(ジャック・ナンス)は、いつも着古したスーツを着て異様な歩き方をする青年である ある日、ヘンリーは付き合っている女性メアリー・エックス(シャーロット・スチュアート)から奇妙な赤ん坊を出産したことを告白され、彼女との結婚を決意する その赤ん坊は異様に小さく奇形だったが、ヘンリーは驚く様子も見せない。ヘンリーとメアリーと赤ん坊の新婚生活が始まるが、赤ん坊は絶えず甲高い泣き声を上げ、その異様な声に悩まされたメアリーは家を出て行ってしまう 残されたヘンリーは次第に精神に破たんをきたし、幻覚症状が出るようになる。倒錯した世界を漂うヘンリーは赤ん坊をハサミで殺し、自身も天国へ憧れを抱き始める

 

 

     

 

この映画を観て最初から最後まで感じていたのは「止むことのない重低音」です 場面によって 工場の機械の音であったり、心臓の鼓動のような規則的な音であったり、水蒸気が噴出する音であったり、雨が降る音であったりしますが、それらの音が止むことはありません この映画の「通奏低音」と言っても良いかも知れません それが白黒映像とマッチして、常に不気味な雰囲気を醸し出しています

奇形の赤ん坊の顔を初めて見たとき、スティーブン・スピルバーグ監督の「E.T.」の地球外生命体によく似ているな、と思いました 「E.T.」は1982年公開なので、「イレイザーヘッド」(1977年公開)よりも後になります。したがって、模倣したとすればスピルバーグ監督の方になります

この映画の中で、オートメ―ション工場で 頭に消しゴムの付いた鉛筆を製造するシーンが出てきますが、この映画のタイトル「イレイザーヘッド」のイレイザーは「消しゴム」のこと、ヘッドは「頭」のことで、消しゴム付き鉛筆の頭のゴムの部分を指します それはすなわち、ヘンリーのモジャモジャ頭の暗喩になっています

この映画では、夢の中で女性が舞台で歌うシーンが出てきますが、顔に大きなコブが出来ていて奇形です 「エレファントマン」にせよ、この「イレイザーヘッド」にせよ、デヴィット・リンチ監督は 奇形の人物を登場させることによって 強いインパクトを与えることを狙っているように思えます

 

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