明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1827)アフターコロナを明るく豊かなものにするために-連載1800回越えに際してカンパを訴えます!

2020年06月07日 19時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200607 19:00)

誰しも大変な最中ですがカンパを訴えさせてください! 

「明日に向けて」が連載1800回を越えました。4月25日のことです。
毎回100の大台を越えたときに、カンパの呼びかけを行ってきましたが、今回は、緊急事態宣言が発っせられ、多くの社会的経済的活動の自粛が求められていたため、呼びかけをとどめました。
もちろん僕自身も収入の柱の一つである講演会が次々と中止ないし延期となり、厳しい状態が続いていますが、誰しもがしんどいときのカンパのよびかけは、僕はできませんでした。

その後、全国で緊急事態宣言が解除されました。東京でアラートが出たりはしているものの、感染拡大は抑えられています。
とはいってもいまなお、自粛のダメージがさまざまな形で続いていたり残ってもおり、いまもためらう気持ちはあります。
それでも「明日に向けて」の活動継続とバージョンアップのためにカンパを訴えさせてください!


京都田中神社のクスノキ 家の近くです。守田撮影


アフターコロナにむけて

連載1800回越えに際して、「明日に向けて」の大きなバージョンアップを試みるつもりです。
今回の新型コロナウイルス感染症、パンデミックになることにより、世界は共通の課題を持ちました。
いやすでに「放射線防護」「核なき未来の創造」という共通の課題があったのですが、僕はアフターコロナの中で、これらもみんなの課題にしていくことができると思っています。

時代は明らかに大きな転換点にあります。1500年代ごろから始まった資本主義の時代が爛熟し、末期を迎えている。
実はコロナ以前から、大きな転換が進行中でした。それが一気に顕在化しだしているとも言えます。
この世界のありようをともに考え、次の道を作りだしていく必要があります。どうすれば地球がもっと幸せな場になるのか、一緒の土台に立って模索していく時です。

そのために僕はいまここで、みんなで歴史を振り返る必要があると思っています。
「戦争と革命の世紀」と言われた20世紀を見つめ直すのです。
あるいはそこに流れてきた科学、哲学、倫理学、そして経済学を問い直すのです。

僕は17歳で社会運動に飛び込んで以降、この点を延々と考えてきました。
その時々の仲間たちと、あるいは論争相手と、共鳴したり、反発しながらです。
いまそれを次々と、論稿にして出していこうと思っています。


倫理学・経済学についてはアダム・スミスから解き明かしていきたいです。


絶対的真理の時代から相対的な動態的な真理の時代へ

資本主義の時代はまた近代科学の時代でした。「知は力なり」・・・神の作りたもうた世界の仕組みを知り、応用すれば、いくらでも力が得られる。
この確信のもとに、近代科学は発展を続け、生産力が大きく発展しました。しかしそのもとになされたのは何か。「力」のあるものによる支配の拡大でした。
最初に発展したのは航海術でした。造船技術の発達とともに羅針盤が登場し、スペインとポルトガルが世界に飛び出して支配を拡大していった。

アメリカ大陸が「発見」の名の下に侵略され始めたのが1492年。こののち世界は急速にヨーロッパ諸国のもとに、植民地として暴力的に組み込まれていきました。
生産力の発展は、資本主義各国では市民革命をもたらし、人権が確立しましたが、それが支配地域に適用されることはありませんでした。
資本主義はますます「発展」し、高度な生産力が武器の圧倒的な「進歩」と結びつき、暴力こそが世界の担い手となりました。

いま振り返った時、現代社会がまだこの「力」による支配のパラダイム=枠組みを越えでていないことが分かります。
このパラダイムのもと、残念ながら、知は暴力と結びつきました。それは絶対的真理を与えてくれるものへの人々の隷属をも作りだしました。
たくさんの新たな「神話」も生まれました。科学のもと、生産力を発展させればすべてはバラ色に変わる。その「神話」の頂点に「原子力」が躍り出ました。

アフターコロナにおいて問われるものの一つが、僕はこうした絶対的真理の時代を終焉させることだと思います。
私たちは自然、いや世界に対する謙虚さを取り戻し、科学の驕りを捉え返さなくてはいけない。そうしてもう本当に、戦争と支配に明け暮れてきた、人類前史の野蛮さとの決別を考えなくてはいけない。
「知」は力であるとは限らないのです。「真理」はつねに相対的で、ある真理は他の角度からは往々にして真理ではない。だからある真理によって他者を滅ぼすのではなく、対立する真理との対話のもとで、和解、合流、止揚を目指す必要がある。


アメリカ・ニューメキシコのアコマプエブロにて
アコマの人々は1500年代にスペインの侵略を受けこの崖の上から抵抗。
しかし制圧され女性と子どもは奴隷に。25歳以上の男性はみな片足を切られた・・・
2019年11月にピースフラッグを持って訪問。写真撮影は玉山ともよさん。


Black lives matter・・・の中で

いまアメリカから激しい勢いで起こっている黒人の命を守る運動も、本質的にはこのことを問うていると僕には思えます。
今回のコロナの蔓延の中で、アメリカでの人口比13%の黒人が、死亡者の26%を占めています。人種差別が如実に顕在化しています。
このことをきっかけに、黒人差別だけではなく、世界に広がるあらゆる差別と貧富の差がいま、浮き彫りにされつつあります。

その意味でこれはまったくもって黒人だけの課題ではありません。まさに現代に生きる私たちの課題なのです。
一部のものが富を独占し、暴力で身構えて世界を支配する構造を変えなくてはいけない。支配力の強いものによって生み出された、あらゆる差別と抑圧を撤廃しなくてはいけない。
ただし「革命的暴力」によってではなく!あらたな創造的な知力のもとで、対話的手法のもとで、多くの人々の発話の重なりの中で。だからいま、対話こそがもっとも大事なキーフレーズです。

こうした流れに掉さすべく、「明日に向けて」のバージョンアップを目指します。乞うご期待です!ぜひお力をお貸しください。


Black lives matter運動とともに! 写真は2018年3月18日にカリフォルニアで警官にステフォン・クラークスさんが殺害されたことに対する抗議行動 USA TODAYより


カンパの振込先をご案内します。

振込先 ゆうちょ銀行 
なまえ モリタトシヤ 
記号14490 番号22666151

他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名 四四八(ヨンヨンハチ)店番448 
預金種目 普通預金 
口座番号 2266615

Paypalでも自由に金額設定をしてカンパしていただけます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/1000

#明日に向けて #アフターコロナ #絶対的真理 #Black lives matter

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明日に向けて(1826)『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』限定公開、本日6日24時までです! まだの方、ぜひダウンロードをお願いします。

2020年06月06日 20時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1900)

守田です(20200606 20:30)

個人的な事情により5月28日より昨日まで「明日に向けて」の更新ができませんでした。申し訳ありません。
本日よりまた精力的に発信を続けていきますので、どうかよろしくお願いいたします。


ダウンロード700を越えました

5月3日に完成し、その後に限定公開させていただいた『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』のダウンロードが700を越えました!
手に取ってくださったみなさま。広めてくださったみなさま。ご寄付してくださったみなさま。どうもありがとうございます。
限定公開はいったん今宵6日24時00分で終了させていただくことにしました。

理由はこれだけたくさんの方に手に取っていただいたので、それにお応えしていく準備や仕込みに時間を費やす必要があるとの判断からです。
私たちがBOOKのリリースを「限定公開」にし、お名前や連絡先を記入していただく形をとったのは、ダウンロードしていただいてそれで終わりにしたくないからです。
ぜひ双方向の流れを作っていきたい。ご意見、ご質問、ご感想などをフィードバックしていただき、それを取り入れて進化していく形を採りたいと思ってのことです。

その点でダウンロードしてくださったみなさま。ぜひ感想などお寄せ下さい!
まだゲットされてない方は、ぜひ今夜中にダウンロードされてください。
なお再度の公開は7月7日からと予定しています。



以下からお申し込みを

お申し込みは以下からお願いします。
すぐにダウンロードの案内が送られてきます。

先行リリース申込先
https://nyoki2pj.com/lp/advance-application/

先に、どんなBOOKなのかを知りたい方は、以下の動画紹介をご覧ください。

↓↓↓↓↓↓↓↓

『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』動画紹介!
https://youtu.be/aDE3vdaEQJg


新たな輪を一緒に作りだしたい

世界はいま、新型コロナウイルス感染症のただなかにあります。
この中でかなりいろいろな情報が飛び交ったし、いまも飛び交っています。
僕はそんな中でこれまでにもまして、どこかの「賢人」の言葉を受け入れるのではなく、自分たちで情報を分析し、判断していくことの重要さが増しているように思えます。

判断は常に複数存在し得る。答えは一つではない。あるいは完全な答えはなく、つねにある種の見解はある種の限界をはらんでいる。
だからこそ、開かれた討論の中で、暫時、答えを見いだしては共有し、それをともに壊してまた高みに至っていくような、動態的なあり方が大事だと思うのです。
絶対的真理に到達するのではなく、相対的な真理をそのつど共有しながら、さらに高めていくような認識のあり方とも言えるかもしれません。

私たちは『すっきり読み解きBOOK』にそんな思いを込めてきました。
その試みが何かの花となるかどうか、みなさんにいかに力を貸していただけるか、また私たちがそれを上手にキャッチできるかにかかっているとも思っています。
アフターコロナの時代を歩んでいく一つの道標を一緒に作れたら嬉しい。そんな思いも込めて、このBOOKの公開を始めました。

ぜひダウンロードをお願いします!

***

記事にご寄付をいただける場合は以下からお願いします!自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/500

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