富田パソコンサークル (Tomita PC Circle)

京都の京丹波町富田の「公民館」をホームに活動するパソコンサークルのブログ。

「年賀状ソフト」なる・・もんを考える

2008年11月15日 | パソコン

明らかに温暖化が進行しているせいでしょう。
実感として、この頃「秋」がものすごく短く感じます。
まして「秋の深まり」などというような時間の流れもなく、夏の終わりが
後を引いて、一気に冬を到来させてしまう。そのせいか
山々も目の周りの木々も鮮やかなグラデーションを見せることもなく
赤さびたような紅葉ばかりを目にして、落葉しています。
そういえば近頃の「秋の運動会」のアツいこと・・・半袖で十分やしちょっと
はしるだけでも汗もかきます。稲刈りの日には「夏」の日差し、
北極の氷と一緒に「風情」や「季節感」そのものが失われてしまいました。
ここいらはもう「亜熱帯」に変質したんやろ、松枯れを憂うよりも
近頃見かける変な鳥と彼らに似合う常緑樹があちこちに生えて来そう

風情といえば、「師走」という呼び名もまた同じようなもので、
落ち葉が散って、吐く息が白くなって、ユキンコが舞って
コートの襟を立てて、・・・厚手のパッチはいて・・・
「ジングルベル」が聞こえて、それからぼちぼち「年賀状」というような話であるはずが
まだあたりの空気にも夏の名残もあって、温かさを感じてしまうというのに
カレンダーだけはめくられて、民営化された郵便屋さんに「年賀状」の予約や買いだめ
などと言われても、ピンと来ませんわ・・・秋と春が消えていきそうになってます
数十年後には、寒さを体感しないため
この国の桜が開花しなくなるという予想もあるらしい。
毎日「エコ」を一人一人始めていないと、暮らしの基礎まで崩れてしまいます。



パソコンで年賀状を作る人が増えて、我がサークルも例外ではありません
今頃の大型家電店の店頭には所狭しと「年賀状ソフト」が並べられて
いかにも毎年買い換えなあかんといわんばかりに、けばけばしく売り出されています
が、しかしこれらはすべていわば売らんがための「仕業」であり
やれ「干支」やの正月イラストと郵便番号辞書の更新やとかうたい文句は踊っていても
所詮、中身に大きな違いもなく、毎年売られていても去年のバージョンから格段に
機能がアップされているはずもありません


事実、わざわざ来年の干支のイラストが欲しいために
買い換えを急ぐなら、
イラストなどの「素材」はコンビニでも売ってあるんですから
そのために、毎年こういうソフトそのものを更新するほど
無駄遣いもないといえます


考えてみたら、年賀状ソフトという「筆なんとか」は、
裏面の編集と表面の宛名書き、そして住所録からなっている
寄せ集めソフトの総称で、
裏面の編集などは、ワードやらラベルマイティで十分間に合うでしょう
宛名書きにしろエクセル版や「Aプリント」とか「宛名書き」などという
フリーのソフトを利用すれば、最新版のIME(日本語変換ソフト)の
郵便番号辞書を利用して作れるわけですし
住所録にしてもエクセルのデータベース機能で編集・保存する方が
「筆なんとか」の専用住所録で年賀状に特化した機能をわざわざ覚えて
年賀状だけの住所録をせっせと作りおくよりも
はるかに多目的に利用ができます


サークルで年賀状の裏面は「ワード」でっていう人が結構います
もちろんエクセルでも十分機能を果たします。僕も作るなら
エクセルを使います。


ですから、ことさら「年賀状ソフト」が年賀状作りに必要な訳ではありません
そういう考えようは、いわば文書はワード、表はエクセルなどいう
凝り固まった思いこみに通じて、パソコンの
広い意味での活用の幅を、頭の中で狭めてしまいます。

そのことと全く逆の意味でも、せっかくインストールされている
年賀状ソフトの編集パーツや住所録を
年賀状だけに使うのももったいない話です

たとえば僕自身もかって、「ワード」の余計なお世話機能と使い勝手の悪さから
文書を「筆まめ」で作る方がはるかに使いやすかった覚えがあります
今となっては、後の整理などの意味合いで、文書もエクセルを利用していますが・・・

食わず嫌いといえるのかも知れませんが
たとえば「筆ナンとか」に付属している
編集ツールはWindowsの「ペイント」などというようなもんより
遙かに多機能なグラフィックツールですし
使いようによっては、住所録のコンバータを使って
年賀状だけに眠っている住所録を「エクセル」のファイルに
出力してくれます。
この時期だけに開くのでなく、たまには「筆ナンとか」を
開いて見るんもええもんですよ
年賀状ソフトに凝り固まらず、そうかとゆうて
年賀状ソフトを見捨てず・・・
難しい話ですが・・・自由に物事を考える・・・それが大事ドス



また、宛名書き、住所録やグラフィックツールのフリーソフトも
フリーとはいっても単独で存在しているだけで、その中身は
決して市販のものに遜色のない機能を持ち合わせています

メーカや量販店の口車やセールストークやキャッチコピーに簡単にのらないで
年賀状ソフトを買い換えようと思いついても、こうした視点をちゃんと持って
買うべきか買わざるべきか、何がいい選択肢か考えましょう。
・・・・使い慣れている人ほど
こうした「筆・・・・」なるものをわざわざ買わなくても、不自由はしていないものです


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