富田パソコンサークル (Tomita PC Circle)

京都の京丹波町富田の「公民館」をホームに活動するパソコンサークルのブログ。

Webサイトからの引用:コータのリクエスト

2008年07月08日 | パソコン
旅行の手配、買い物、物の値段、花の名前、薬の効能
なんかわからんことあったら、ネットで検索っていうのが手っ取り早いし
これほどまでに、インターネットが浸透してくると
たいがいのことが、ネットでできるって錯覚しがちです。
どれだけの人がネットにふれてるかといえば
実は全体の何割かでしかないはずやのに、
なんかの手続きするときにあぁでもない、こうでもないと
尋ねられるうっとうしさから、「何やったらネットで調べて・・・」
などという役所などの窓口の横着な対応も耳にします。
公的なサービスですら、ネットにおまかせって時代になったんかと
ええのやら悪いんやら困惑してしまいますね・・・

近頃は、「電子化」という建前で多くの申請書が各役所のWebサイトにおいてあって
それをダウンロードしたら、わざわざ窓口に行かんでもええし
「実に便利やな」って早合点したら・・・・・あきませんで

たいていの場合こういった類の申請書は、その形式がPDFというファイルの形式です。
PDF(Portable Document Format)っていうのは、実は
異なったパソコンの環境でも、もとのレイアウトのまま表示や印刷が
可能なファイルという意味で、みんなのPCにはPDFが見られるAcrobat Readerという
「無料ソフト」があらかじめ提供されているからこそ
表示・印刷が可能だというだけで
PDFっていうものは、こうしてダウンロードしても
いわば印刷用とか閲覧用のデータでしかなくて、結局は、こんな申請書は印刷して
中身を手書きで書き込む羽目になり、PDF形式のファイルを
パソコンの中で編集するということになると、
現実にはそれなりのスキルとそういうことのできるソフトが必要になってきます。


役所としては、本当はワードやエクセルでこしらえた原本を
そのままの形式で提示したらええ訳ですが
たぶん、そうすれば特定の企業のソフトに特化してることを責められるのを回避するためと
書類の原型を崩されるのを避けたいために、
あえて、こんな形式を選ぶのでしょう。
けれども申請書そのものをPDF化するのは、さっきもゆうたように
その先の手間を考えるときに時間の無駄を生じる訳で
結果としては、「手書き」にするというアナログ的なやり方を求めているようなものなので
ありようとしては「電子化」という意味をなさないので感心はできません。


もう一つの話として、
Webサイトにある様々な情報やら、データを引用するとか活用したいということがあります。
ネット上には数々の情報があふれていて
それらを用いることで、確かに説得力もあるし
そもそも調査やら組み立てる時間を省略できるっちゃできるんですが・・・
そこにもまた大きな問題があって
著作権のあるデータを利用するときは、著作権法で認められた引用のルールを守らなければ
作り上げたもの全部が「盗用」のそしりを免れません。

実は、改ざんを目的にしなければ
Webサイト上のデータは比較的簡単に、エクセルやらワード、一太郎
などの汎用ソフトに貼り付けることが可能です。
図や表は別として文字などの「テキスト」データなど
貼り付けようによっては、(形式を選択して貼り付けを選ぶと・・・)
そのものを文書内に文章としても貼り付けることさえできます。

こうしたWebサイトで見ることのことできる「Webページ」の一つ一つは
ほとんどの場合次のような形式で保存されたファイルで成り立っています
(*html,*htm)という拡張子のhypertextファイルです。

試しに、エクセルやらワードを開いて何かを入力して
「名前をつけて保存」とします。
そこで、「ファイルの種類」っていう欄をごそごそ探ってみると
様々なファイル形式のリストが現れます。
その中にもちろん(*html,*htm)というその種の形式を見つけることができます。
このことは、エクセルやらワードで作った物を
こうした様々な形式で保存ができるということを意味しており
言い換えればWebサイト上のデータとのやりとりが可能だという証です。

ブラウザで見るWebサイトを開いて、同時にエクセルやらワードやら
開いておき、ページの一部でも全部でも好きなところを選択して
ブラウザのメニューの「編集」→「コピー」あるいは範囲指定しておき
「右クリック」→「コピー」として
今度は、エクセルやらワード上で「右クリック」→「貼り付け」とすると
まぁまぁ貼り付くはずです。あえて、「まぁまぁ」というのにも
ワケがありまして・・・・・

思ったように簡単にできるかというと・・・一概にそうでもないもどかしさがあるのです。
データそのものを「テキストデータ」として利用するのか
あるいはそのままを絵のような形で「オブジェクト」として利用するのか、
貼り付けるときの工夫やアイデアが必要ですし、
Web上でたとえエクセルでこしらえた「表」や「グラフ」があったとしても、
それをこんな形でエクセルに「貼り付けた」としても
それ自体は、イラストや写真のような、ただの「図」でしかありませんので、
エクセル上で、編集やら加工ができるわけもありません。
何度もゆうように、Webサイト上で見ているのは(*html,*htm)という
形式で保存された通常のエクセルのシートとは、別個のファイルだからです。

・・・言い換えればこうすることによって、無制限に引用されることが
防げる仕組みになっているともいえるのですが・・・

Webサイト上にあるファイルを、それほど考えずに
そのまま使うためには、同じ種類のファイル形式で保存されていなければ
ダウンロードしても本当の意味はないのです。
もしこれを自分の思い描くように加工なり編集ができる形で
「引用」して使うとなると、それなりの知識と工夫と
ファイルの変換(コンバート)ができるアプリケーションが不可欠です。

せっかくネットとつないでる環境があるんやから
ネットを利用しない手はないんですが利用するにはするで
ちゃんとした心構えとちょっとした知識とそれなりの工夫と装備が
必要やでぇ~てなことですわ・・・


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