ぼちぼち日記

大切な日々のこと

読書の記録

2010-08-24 02:29:32 | わたしの読書
 『佐藤さとる幼年童話自選集1 遠い星から』

幼稚園のママ友が貸してくれた本。
小学生の頃、コロボックルシリーズが大好きだという話をしたら、翌日、「読んだことある?」と
持ってきてくれました。ありがとう。
読んだことがある物語もあり、知らなかったものもあり。
あの頃は、ほとんど読みつくしたと思っていた「佐藤さとる」。
やはり、所詮、田舎の小学生の情報収集力だったのだなあ~(笑)

それより何より、「佐藤さとる」という作家を久しぶりに読んで、その言葉の「姿勢の良さ」に驚く。
最近の作家さんが悪いと言いたい訳ではないけれど、こういう背中がピンとなるような文章を
書く人が、いなくなったなあ・・・と、つくづく思ったのでした。


 『おおきな木』 シェル・シルヴァスタイン

娘が、「Nちゃんがいっつも笑っているのは、Nちゃんのママが、いつも笑ってるからだよ」
と言った、幼稚園のNちゃんのママが教えてくれた絵本。
ママは、この本の題名と同じ名前の雑貨やさん(不定期開店)しています。
本を読み終わった後、つくづく、彼女が教えてくれた、お店の名前がついた理由を思いました。
正直に言って、衝撃の内容でした。

途中、投げかけられる「ほんとかな?」の言葉が、私の心に突き刺さりました。
今でも、この本を思うとき、その問いが頭をめぐります。ぐるぐるぐるぐる。
棘は、まだ抜けていないようです。答えは、今も出ません。

『たんぽぽの日々』 俵万智

たんぽぽの 綿毛を吹いて 見せてやる いつかおまえも 飛んでゆくから

表紙の歌で、すでに、ノックアウトです。
「ちいさな言葉」同様、今、この時期に、この本に出会えたことを、心から感謝したい気持ち。
日本語オタクなので、国語の先生としての俵万智の子育て論?が、とにかく面白かった。
そうかあ、こうやって、子どもは、言語を獲得していくのねーと、関心しきり。

勉強大好きの俵万智さん、家事が苦手?な俵万智さん、ビールが好きな俵万智さんにも、
激しく共感。私は、勉強好きでも出来が悪かったから、一緒にするなと言われそうですが。

 『冬の光 続・優しさごっこ』 今江祥智

絵本大好きのママ友さんに借りた本。

前作では、お父さんの恋愛に、激しく嫌悪感を抱いてしまった私ですが、今回は、お父さんの
恋愛話が「熱く」なかったおかげで、穏やかに、物語そのものの持つ雰囲気や、独特な時間の
流れを、楽しむことが出来ました。
京都や倉敷の風景描写が美しく、かつて訪れた町並みを、何度も思い返しながら読書出来たの
も、嬉しかった。
何より、中学生になった「あかりちゃん」が、とても素敵な女の子になっていたのが、嬉しかった。
自然体で、二人の生活を楽しんでいる姿が、嬉しかった。

あとがきで、「離婚家庭は、あんなものだろうか、作者は、きれいごとを書きすぎているのでは
ないだろうか。」という批判があったということが、記されていた。
たしかに、そうかもしれないけれど・・・。でも、ありえるんじゃないかなあとも思う。
こういうお父さんなら。

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娘がお昼寝をしない日が増えた上、息子を部活に送り出すために、4時半起床の日々。
パソコンをあける日(あけられる日)は、ほとんど皆無の夏休みでした。
本を開く時間も、とれませんでした。それでも、ぼちぼちと・・・少しずつ。

特に、家のデッキにプールを出して、そこで遊ぶ娘と、犬を眺めながらの読書タイムは、
最高の幸せでした。(日焼けが怖かったけれど)
暑い毎日。どこにも行かない日は、一日中、パンツ一枚で過ごしていた娘。
まさに、朝から晩まで、何回も、プールにドボン!
水が嫌い犬は、その周りをウロウロ。
時に、娘に、ジョウロで水をかけられ、追い回される犬くんは、少々、気の毒ではありましたが、
それでも、後をついて回るところを見ると、まんざらでもなかったのかな。

あっという間の夏休み。もうすぐ、新学期です。
息子の宿題は、危機的状況にありますが、でも、これ以上、夏休みが続いたら、
私の身が持ちません(4時半起きは、毎日やっても慣れません)。
息子にとっては、恐怖の9月が、私にとっては、待ち遠しい9月が、もうすぐやってきます。
やっぱり、朝は、早くても5時半でしょう。ぶつぶつ。

                                      めずらしく眠れない夜に

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10 コメント

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おひさしぶり! (jasumin)
2010-08-24 09:02:25
こももさん、今朝も早起きでしたか?毎度、お疲れ様です。
私は土日4時半起きしただけで疲れました。毎朝なんて、勘弁して欲しい~
大変だけど、大変だけど、息子君も頑張っているんですね!よかった。
お昼間にちゃんとのんびりして、ウトウトとかして、体調管理してくださいね。

こももさんの周りのママたちは、こんな本のお話ができるんですね。
わー。うらやましい。すごいなー。
シルヴァスタインは、「ぼくを探しに」から始まって二十歳の頃に出会いました。
「おおきな木」はそれよりも少し後ですけれど。
こももさんの棘ね、私もわかる気がします。
高学年用の読み聞かせにと、紹介されていることもあるけれど
それは安易すぎるでしょ?と思わずにいられないのです。
私はいつも、自分の母を思い出します。いつまでも子ども目線です(苦笑)
母の足裏に待ち針が刺さったことがあって、そのときに母が
「あんたたちじゃなくってよかった」って言ったんです。
そのことをね、思い出しちゃうんですよね。(内容とあんまり関係ないかもしれないけれど)
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Unknown (ruca)
2010-08-24 11:46:28
こももさん、こんにちは。
どうしてるかな、と気にしてました‥きっと忙しくて
でも充実した夏の毎日なんだろうなあとか思いながら。

4時半起きが毎日 は相当しんどいですよね。
私は、コンクール当日の朝に一度だけ、で済んでいますが、
今日からお盆休み後の部活がまた始まり、5時半起きの
日々が戻ってきて‥それだけでもちょっと大変でしたもの。

まちさんの本、この間の紹介のときから気になっているのですが
まだ1冊も読んでいません。たしか私と同じ年じゃ
なかったかしら?
(1学期の終わりに、国語の授業で「たわらまち」の名前がでてきて
そのときに、20代の先生が、この人はまだ50歳くらいなので
生きています、と言ったそうなんです。
それを娘から聞いて、一応その場では大笑いしましたけど
はらわた煮えましたよ・笑)

それにしても、子どもがプールで遊ぶそばで読書‥
魅力的な風景だなあ。
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Unknown (こうめ)
2010-08-24 13:49:23
この間は、夏休みの一日、たのしかったです。

おおきな木は、もうすぐ、村上春樹訳ですね~

ドキドキ。

こももさんとか、rucaさん、
どう読むんだろう?って、ちょっとたのしみだったりして。
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ご無沙汰しています (hima)
2010-08-24 14:53:41
 大きな木、英語が併記された版があるのをご存知ですか。私の勤務先で英語の先生に頼まれて購入しました。

 それによると、木は女性です。「She」になっています。母なのか、それとも恋人なのか、あまりに尽くしすぎるので息苦しくなりますね。
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jasuminさんへ (こもも)
2010-08-24 22:29:02
おひさしぶりです。こんばんは!
今日は、息子の宿題に付き合って(苦笑)こんな時間です。
宿題は・・・いやあ、たぶん、もう諦めた方がいいと思うんだけどって感じですよー。
何が困るって、怠けて溜め込んだ訳じゃないというところが困ります。
みんなが一日で終わらすものも、一週間かかります。
今年も、ものすごい力作ポスターや、スポーツ新聞が出来あがってきましたよー(苦笑)

そんな息子を横目に、私は、友人に借りた本や、勧められた本を、コツコツと読んで過ごしていました。
娘を通して知り合ったママさんたちは、本当に刺激的です。
絵本の話をしていると、年の差を忘れるから不思議ですね!(一方的にね)
まあ、当の娘は、絵本よりプールなんですけどねー

「おおきな木」は、すごいですね。
こんな絵本、はじめて読みました。衝撃でした。
いつかお会いしたら、jasuminさんと、この本の話したいです。
jasuminさんは、どう捉えたのか?ものすごく、知りたいです。
一晩かかりそうな予感がします。
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rucaさんへ (こもも)
2010-08-24 22:48:41
俵万智さんの短歌。出てきましたね~
うちの息子は、載っている短歌を全て暗記して、機会あるごとに暗唱してくれたのですが、
俵万智さんの歌は、特に、楽しそうに読んでくれていて、嬉しかったです。
ほかの方の歌も、どれも美しかったですねー。
息子と二人、うっとりと語った日々を思い出しました。
(私が、一方的に「熱く」語っていましたが)

万智さん、私より、たしか、5・6歳年上なので、まあ、若い先生からしたら、「50歳ぐらい」で正解ですよね。
しかし、「まだ」「生きてる」って、どういう・・・
国語の先生なら、美しい日本語を紡ぎだす人たちを
敬うような表現で語ってほしいな。ぶつぶつ。
なんなのよ。ぷんぷん。
そんな先生に、短歌を教えて欲しくないな。ふーっ

話は変わりますが、rucaさんは、5時半の毎日を送っているのすね。
あの・・・「早くても5時半」と書きましたが、できたら、5時半もやめてほしいです(笑)
見栄を張って書いたんです!
本当は、7時ぐらいまで寝ていたいー

それにしても、rucaさん、こうめさんのコメントみました?
私は、ちょっと頭がクラクラしてきました。
どう訳すんだろう。
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こうめさんへ (こもも)
2010-08-24 22:55:50
先日は、楽しい一日をありがとうございました。
楽しすぎて、めまいがしそうでした。
一緒に行ったママが、帰り道「また行きたいー。っていうか、毎日行きたい。」って言ってました。
笑いました。でも、本当に。
あの、おしゃべりな男の子は、今日も、元気に通っているのでしょうか。
本当に、羨ましいなー。

さて、「おおきな木」のこと。
本当ですか?しかも、もうすぐなのですね?
どうして、この本なの?
なぜ?この本を選んだの?
頭が、そのことでイッパイです。

今の私は、この絵本を、まだ、心の中で扱いかねているのですよ。
どこの本棚に入れていいのか、わからない感じです。
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himaさんへ (こもも)
2010-08-24 23:00:17
そうなんです。私も、ずっと息苦しくて・・・
途中、耐えられないくらいでした。
絵本で、こうなるのは、はじめてのことです。
色々な意味で、すごい本ですよね。

原書では、どう表現されているのでしょうか。
英語の表現だと、こういう息苦しさはないのでしょうか。
ものすごく、興味があります。
sheには、納得です。それ以外、思いつきませんでした。
どうして、作者は、この本をかいたんでしょうね。
そのことばかり、考えています。
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大きな木 (るん)
2010-08-28 15:17:36
 こももさん、短期間の内にすごいです。お昼はいくら読む時間があるといっても、これだけの量をあっという間に読んでしまうので、読書量ではいつも負けてしまいます(笑)ご存知だと思いますが、『佐藤さとる幼年童話集』はこれだけじゃなくてまだ続きがあるんですよね。3巻までは勤務先の図書室で見ました。もっともまだ、私この本は手に取っただけで、一回も読んだことないんですよ。面白かったなら、一度読んでみたいです。『大きな木』はjasuminさんと一緒で、私も大きくなってから知りました。『ぼくを探しに』は確か高校の時にその学校にいた司書さんが、薦めて下さり、そこから私のシルヴァスタインの世界が始まったとも言えます。でも自分が今度は薦める側に回って、いかに押し付けにならずに、よい本を薦めることの難しさをいつも感じています。こももさんは周りに本の好きな方々が常にいて、自分の興味のある本を友達に紹介してもらえる環境のようですね。そういう状況の中にいることがとても羨ましいです。最後になりましたが、毎朝4:30起きの生活はあと少し。5:30起きでも大変な生活なのに、本当にこももさんを尊敬してます。体調あまり無理されないで下さいね。
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るんさんへ (こもも)
2010-08-29 09:56:07
ちっとも、すごくないんですよー。
これは、7月から8月にかけて読んだ本です。
2ヶ月で、これっぽっち。
読書モードにスイッチが入ると、一週間に2冊ぐらいはいけるのですが、
スイッチが切れると、一ヶ月に一冊読むのが精一杯なんですよ。
それでも、お友達から借りた本なので、なんとか、
読み終えることができました。
(まあ、絵本と、短歌の本のページ数は、少ないですけれど。)

佐藤さとるさんは、小学生の頃、大好きで大好きで、
図書館の本は、たぶん、全部読んだのですが
なにせ、田舎の小学校と町の図書館なので、蔵書の数に限りがあったと思われ・・・
かなーり、抜けているということが、判明いたしました!
あの頃は、制覇した!とか思って、そりゃあ、満足していたのですが。あはは。

「大きな木」は、有名なんですねー。
私は、全く知りませんでした。というか、読んだことがあったと思いますが、途中でやめたんだと思います。
今回も、知り合いの勧めでなければ、最後まで読めたかどうか・・・怪しいものです。
それほど、強烈でした。
「ぼくを探しに」は、未読。
なんだか、意味深な題名ですね。図書館で探してみます!
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