『忘れ川をこえた子どもたち』マリア・グリーぺ 大久保貞子 訳
『夜のパパ』のマリア・グリーぺ。
だいぶ前に、妹から借りていたのだけれど、すっかり忘れていました。(妹よ、ごめん)
『夜のパパ』に比べると、なんだか、題名が地味な気がして、なかなか開けなかったのです。
でも、それは、間違いでした。
最初から、「何か起こる」という予感が、読む者を支配します。
ずっと、ドキドキしっぱなし。特に、事件が起こる前までが、怖かったー。
いつの間にか、物語の世界に入り込んでいました。
登場するのは、心に問題を抱えた人間たち。
問題は、ちょっとしたことなのです。
旦那さんが、仕事ばかりして構ってくれないとか。
自分は、子どものために、犠牲になっていると思ってしまったりとか。
人に「ありがとう」と言ってもらいたいばかりに、周りの人を傷つけてしまうとか。
そんなことが、複雑に絡み合って、事件は起こります。
それに立ち向かうのは、フラクサという占い師と大ガラスのクローケ。
結局、二人が立ち向かったのは、何だったのだろう。
そんなことを、とりとめもなく考えました。
誰もが主人公である、不思議な物語。人物描写、心理描写が素晴らしかった。
すっかりハマッてしまい、読み終わるやいなや、図書館へ行って『エレベーターで四階へ』を
借りてきました。(昨日、読了)
マリア・グルーペ。ちょっと、ハマリそう。
『お話を運んだ馬』 I.Bシンガー作 工藤幸雄訳
某大型古本屋さんで、150円で売っていました。
しかも、創刊40年記念の装丁のもの。びっくり~
人が作り出す「物語」とは、なんなのか?人は、どうして物語を求めるのだろうか?
答えが書いてある訳ではありません。
読み手が、答えを感じる本だと思いました。
言葉では表現できない、感覚のようなもので。
本を閉じたとき、私は、きっと、死ぬまで本を読み続けるだろうと、改めて思ったのでした。
『Love,★Stargirl』 ジェリー スピネッリ 千葉 茂樹・訳
『スターガール』が好きで、好きで・・・どうしても、続編を読む気になれませんでした。
続編に、「前作の世界」を台無しにされてしまうのが怖かったから。
ところが、たまたま行った図書館で、この本が、返却ボックスに置かれているのを、
通りがかりに見つけ、釘付けになりました。
なんて、美しい色!
一度、通り過ぎて、でも、どうしても気になって・・・引き返して、手に取りました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・運命の出会い?
その後のスターガールの物語が、彼女の日記として描かれています。
その後のスターガールは、以前と、全く変わらない女の子。スターガールそのものでした。
変わった女の子。
その特異さが、前作では際立っていたのだけれど(だから、「いじめ」の本と捉える人も
いたのかもしれません)、この本では、前と何も変わらないのに、その特異さを感じること
がありませんでした。
変わった女の子は、ごく普通の悩みを抱える、恋する女の子でした。
ああ、私ってば、どうして、こんな当たり前のことに気づかなかったんだろう。
(あのハイスクールの子たちと同じじゃないか!)
特異な友達を、周りは、どう受け入れるのか?そう考えていた、私が恥ずかしい。
スターガールの悩み、苦しみ、痛み。
それは、実は、私達が抱える悩み、苦しみ、痛みと、なんら変わらないということに気づきます。
そして、それらに出される答えは、私達をも導いてくれるものでした。
なーんだ。私たちは、みんなスターガールなんじゃないか!
ぜひ、YA世代に読んでほしい!1冊ではなく、2冊一緒に。
これは、2冊一緒で、一つの物語だと思うから。
希望に満ちた、素晴らしい本でした。
息子にも、いつか、娘にも(気が早すぎ!)読んで欲しいと思いながら、本を閉じました。
--------------------------------------------------------------------------
夏休み終了1週間前。
終わりが見えたとたん、萎えていた「読みたい気持ち」が、ムクムクと湧き上がってきました。
一週間とちょっとで、この3冊読了です!
最後の一冊は、始業式後に読み終えたけれど、ギリギリ、夏休みの読書に入れました。
夏休み、さようなら!
でも、終わったと思ったら、忙しい「秋」が待っていました。
体育祭、文化祭、幼稚園の運動会、バザー!
おまけに、午前中だけの仕事が決まりそうです
しかも、息子の部活、今月の土日は、ほとんどすべて遠征。すべて、集合時間が6時台!
結局、5時起きか・・・・・。でも、毎日じゃないんだから、いいじゃないのと、自分を慰めています。
『夜のパパ』のマリア・グリーぺ。
だいぶ前に、妹から借りていたのだけれど、すっかり忘れていました。(妹よ、ごめん)
『夜のパパ』に比べると、なんだか、題名が地味な気がして、なかなか開けなかったのです。
でも、それは、間違いでした。
最初から、「何か起こる」という予感が、読む者を支配します。
ずっと、ドキドキしっぱなし。特に、事件が起こる前までが、怖かったー。
いつの間にか、物語の世界に入り込んでいました。
登場するのは、心に問題を抱えた人間たち。
問題は、ちょっとしたことなのです。
旦那さんが、仕事ばかりして構ってくれないとか。
自分は、子どものために、犠牲になっていると思ってしまったりとか。
人に「ありがとう」と言ってもらいたいばかりに、周りの人を傷つけてしまうとか。
そんなことが、複雑に絡み合って、事件は起こります。
それに立ち向かうのは、フラクサという占い師と大ガラスのクローケ。
結局、二人が立ち向かったのは、何だったのだろう。
そんなことを、とりとめもなく考えました。
誰もが主人公である、不思議な物語。人物描写、心理描写が素晴らしかった。
すっかりハマッてしまい、読み終わるやいなや、図書館へ行って『エレベーターで四階へ』を
借りてきました。(昨日、読了)
マリア・グルーペ。ちょっと、ハマリそう。
『お話を運んだ馬』 I.Bシンガー作 工藤幸雄訳
某大型古本屋さんで、150円で売っていました。
しかも、創刊40年記念の装丁のもの。びっくり~
人が作り出す「物語」とは、なんなのか?人は、どうして物語を求めるのだろうか?
答えが書いてある訳ではありません。
読み手が、答えを感じる本だと思いました。
言葉では表現できない、感覚のようなもので。
本を閉じたとき、私は、きっと、死ぬまで本を読み続けるだろうと、改めて思ったのでした。
『Love,★Stargirl』 ジェリー スピネッリ 千葉 茂樹・訳
『スターガール』が好きで、好きで・・・どうしても、続編を読む気になれませんでした。
続編に、「前作の世界」を台無しにされてしまうのが怖かったから。
ところが、たまたま行った図書館で、この本が、返却ボックスに置かれているのを、
通りがかりに見つけ、釘付けになりました。
なんて、美しい色!
一度、通り過ぎて、でも、どうしても気になって・・・引き返して、手に取りました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・運命の出会い?
その後のスターガールの物語が、彼女の日記として描かれています。
その後のスターガールは、以前と、全く変わらない女の子。スターガールそのものでした。
変わった女の子。
その特異さが、前作では際立っていたのだけれど(だから、「いじめ」の本と捉える人も
いたのかもしれません)、この本では、前と何も変わらないのに、その特異さを感じること
がありませんでした。
変わった女の子は、ごく普通の悩みを抱える、恋する女の子でした。
ああ、私ってば、どうして、こんな当たり前のことに気づかなかったんだろう。
(あのハイスクールの子たちと同じじゃないか!)
特異な友達を、周りは、どう受け入れるのか?そう考えていた、私が恥ずかしい。
スターガールの悩み、苦しみ、痛み。
それは、実は、私達が抱える悩み、苦しみ、痛みと、なんら変わらないということに気づきます。
そして、それらに出される答えは、私達をも導いてくれるものでした。
なーんだ。私たちは、みんなスターガールなんじゃないか!
ぜひ、YA世代に読んでほしい!1冊ではなく、2冊一緒に。
これは、2冊一緒で、一つの物語だと思うから。
希望に満ちた、素晴らしい本でした。
息子にも、いつか、娘にも(気が早すぎ!)読んで欲しいと思いながら、本を閉じました。
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夏休み終了1週間前。
終わりが見えたとたん、萎えていた「読みたい気持ち」が、ムクムクと湧き上がってきました。
一週間とちょっとで、この3冊読了です!
最後の一冊は、始業式後に読み終えたけれど、ギリギリ、夏休みの読書に入れました。
夏休み、さようなら!
でも、終わったと思ったら、忙しい「秋」が待っていました。
体育祭、文化祭、幼稚園の運動会、バザー!
おまけに、午前中だけの仕事が決まりそうです
しかも、息子の部活、今月の土日は、ほとんどすべて遠征。すべて、集合時間が6時台!
結局、5時起きか・・・・・。でも、毎日じゃないんだから、いいじゃないのと、自分を慰めています。
「忘れ川を越えた子どもたち」は、初めて読んでマリア・グリーぺでした。
なんともいえない鬱屈した空気に胸が締め付けられるようでした。それなのに、すごく力強い文章で、ぐいぐい引っ張られるように読んでしまったのでした。とてもおもしろかったです。
>結局、二人が立ち向かったのは、何だったのだろう。
考えてもみなかった・・・ほんと、何だったんでしょう。
そんなことを考えながら、また読み返してみたいです。
「エレベーターで四階へ」も、一巻を読んだきりでとまっているんです。こちらもかなり忘れていて、最初から読みたい!
「ラブ、スターガール」は、読み終えて、わたしも一冊めでやめなくてよかった!と強く思ったのでした。
他人から見た自分と、自分自身から見た自分って、こんなに違うんだということもびっくり。
丘の上の風景があまりにすてきで、忘れられません。
マリア・グリーペ、わたしも大好きです♪
このお話を読んでいる間中、ざわざわと落ち着かない感覚が
ありました。
色でいえば、グレーのような・・・?
ガラスを割るシーンは、インパクトが強くて
ずっと残っています。
こももさんの秋も忙しそうですね!
がんばって乗り切りましょー(オー)
読めば読むほど、きりきりと締め付けられるようでした。
マリア・グリーぺの力強い、迷いのない文章は、なんて魅力的なんでしょうね。
「エレベーターで四階へ」も、ぐいぐいと引っ張られながら読みました。
私は、続編を予約しました♪忘れてしまわないうちに、ね。
何ししろ、ぱせりさんの本棚を追いかけるのが忙しくて(笑)
読書の秋には、ぱせりさんのブログがかかせません。
「ラブ・スターガール」は、驚きの一冊でしたね。
他人から見た自分と、自分自身から見た自分。
あんなにも、違うのですね。
驚きと共に、自分の視野の狭さを思い知らされたようでした。
丘の上の風景は、本当に巣晴らしかったです。泣いて、泣いて・・・。私も、あの場所に立っている錯覚に陥りました。
あの本は、最後まで、私にとって「グレー」一色だったかもしれません。
もちろん、ラストにはホッとしたし、良かったのですが、それまでが素晴らしすぎて、ラストの印象が、あまりないのです(苦笑)
それでも、好きなんだから、いいですよね!
ガラスの割れるシーン。
最初のガラスが割れるシーンが、あそこに繋がるとは思いませんでした。
最初から最後まで、うなりっぱなし、魅了されっぱなしの一冊だったような気がします。
「エレベーターで四階へ」の続編が、公民館に届きました!
とりに行くのが、楽しみで仕方ありません♪
ブログのサイトここしか書き込んでいなかったので、ご迷惑おかけします・・・。
無事にお仕事が決まり、あれよあれよという間にフル回転!
今日は、早朝から幼稚園にお預かりで、すっかり疲れ果てた娘が、めずらしくお昼寝です。
お昼には終わる仕事ですが、目の回るような忙しい朝に
慣れるまで、母娘、試練のときデス(笑)
さて、ブログの画像ですが、
私は、アマゾンのアフィリエイトに登録しているので、
アマゾンのショップの画像を貸して頂いています。
(なかなか、リンクする暇がない状況ですが・・・)
アマゾンの画像のプロパティのアドレスをコピーして
gooの画像編集のURLの欄に貼り付けていますよ。
登録料は、ありません。
さん、朝からお家でバタバタ、幼稚園でバタバタだから、疲れちゃいますよね。こももさんも体調環境が変わって、体調崩されませんように。
るんさんも、良い方法を見つけて下さいね。
gooより、もっと、画像が置いておけない所もあるので
変えるときは、要注意ですよ!!!
マリア・グリーぺという作家、初めてでしたけれど
すごく面白かったです。グイグイ、引き込まれますね。
領主ときたら、少しも夫人の気持ちがわかっていないのですね。
あー、でもこういうちょっとした気持ちの行き違いというのは
あるのかもしれない・・・と、思いました。
そのちょっとした事を、ここまで人をひきつけるお話にして
しまうのが、すごいー!
ガラス職人がガラスにのめり込んで行く様が、ちょっとわかるな~と
いう感じで、私のツボでした。ガラスって、不思議な魅力が
あると、思っているのです。
「夜のパパ」も今読んでいるんですよ。
忘れ川・・・とは全く違うけれど、こちらも良いですね。
ご紹介ありがとうございます♪
面白かったですよね!「忘れ川をこえた子どもたち」!!!
あの独特の雰囲気がたまらないです。
「夜のパパ」を読んでいるところ、申し訳ないのですが、
「エレベーターで四階へ」も、相当面白かったですよ~
「夜のパパ」同様、女の子が主人公で、これがまた、生意気な事、この上ないのです。
そして、そんな娘にふりまわされる母。
マリア・グリーぺは、生意気な(芯の強い)女の子を書く天才だと思いました。
この本で、マリア・グリーぺのファンになったと確信しましたよ!
良かったら、お次にいかかでしょう(笑)
ROCOさんのガラス。
密かに、過去の記事までチェックしているんですよ!どれも、本当に素敵です。
ROCOさんの「忘れ川・・・」は、私とは、また違う意味を持った本なんだろうなーと思うと、
また、ドキドキしてきます。