ぼちぼち日記

大切な日々のこと

お雛さまがやってきた

2008-02-21 13:31:15 | つぶやき


我が家に、お雛様がやってきました。
息子が赤ちゃんの頃は、「何十万もする人形を買う」という文化に、疑問と憤りを感じていて、
団地で部屋が狭いことを理由にして、断固、五月人形を買うことを拒否していました
「所詮、江戸時代から始まった文化じゃないか!」と鼻で笑ってみたり、
「お人形がなかったら可哀想。」と言われることにも、かなりの嫌悪感を抱き、
じゃあ、雛人形がなかった私は、可哀想だったのか!と心の中で、噛み付いたり
そんなだから、みんながみんな、同じおもちゃを持っていないといけない風潮になるんだ!
と、子どもを取り巻く環境を批判してみたり

青い。どうしようもなく青かったな、私
若いといっても、息子を産んだのは、もう、20代後半だったのですが・・・
しょうがないですね
今年、とうとう、○才になる私。
だいぶ、だ~いぶ、大人しくなったようです(大人になったようです)。
なんと、勧められるがまま、娘のために、10万円近くする雛人形を買いました。

買うと決めたら、全部揃っているほうが良いと、30万円近いお雛様を買おうか?と、
舞い上がっていたのですが、いやいや・・・と思いなおし、親王雛を選びました
気に入った、原孝州作のお人形たちです。
こんな風に、作家さんが手がけたお人形を手に入れようと思った気持ちの裏には、
『りかさん(梨木香歩)』を読んだせいも、あるでしょうか。

お人形を見ていたら、
息子のために作った、フエルトの五月人形を思い出しました。
息子と一緒に、折り紙で、毎年、毎年、お雛様を作ったことを思い出しました。
それが、お金を出して買ったものであろうと、布や折り紙で作ったものであろうと
結局、大切なのは「心」なのだと、ようやく気づいた私です。
(以前は、後者の方が大切だと思っていましたが)

私とは、違う価値観だったとしても、
おじいちゃんやおばあちゃんにも、孫を想う気持ちがあるのです。
子どもを教育していく上で、妥協できない部分は、もちろんあるけれど、
妥協して良い部分も、あったはずでした。
何を、あんなにこだわっていたのだろう?
年をとるって不思議です。
でも、折り紙をおってお祝いする幸せを手放してしまうのは、できそうにないから、
やっぱり、息子と折り紙も折るつもり。

子どもの健康と幸せを祈る行事。
大切にしていきたい、季節の行事です。