『ヘンリーくんと秘密クラブ』 クリアリー作 松岡享子訳
息子も4月から6年生。
ついこの間、ピカピカのランドセルをしょって、学校に行き始めたと思ったのに、
最高学年とは!!時間って、本当に不思議です。
息子の成長は、とても嬉しいけれど、
「寝る前の二人の読書時間」のカウントダウンが始まったような気がして、正直、寂しい。
駄目ですね。でも、寂しがっていても仕方ない。
一緒に読みたい本は、まだまだ、たくさんあるのです。
ということで、ずっと読んできたヘンリーくんシリーズには、「一人で読書」の方に、
まわって頂くことにしました。
*なんといっても、テンポが良くて読みやすい。
*その面白さは、今まで、一度も裏切られたことがない。
・・・・というのが、理由です。
その代わり、個々で読みあうという形にしてみました。
やっぱり、本のことを色々話せる方が、楽しいから。そうしたら・・・
なんと、ヘンリーくんならと、パパも参加しました。
最近、ちょっと「本嫌い」が、なおってきたような気がします。うふふ。
そんな訳で、家族全員で読んだ『ヘンリーくんと秘密クラブ』。
どれもこれも面白い。一章とて、面白くない章がありません。
もちろん、ヘンリーは、期待を裏切らない「突拍子もないこと」を思いつき、
ラモーナも、期待を裏切らずに、ヘンリーくんを困らせるし、
(息子曰く)「ムカツク」大人も、今回も、しっかり登場し、ヘンリーを凹ませてくれます。
ムカツク大人に、ヘンリーくんがやられる場面では、
息子くん、読み聞かせしているときと、少しも変わらず、激怒
「まあまあ、これは本だから。」
そんな言葉をかけるのも躊躇する位、我がことのように、荒れていました。
可哀想な、我が家のソファー。いつものように、ボコボコに・・・
でも、ヘンリーくんの良い所は、最後の最後に、大どんでん返し!が、待っていること。
これがあるから、安心して、腹を立てたり、笑ったりできるのですよ。
良かったね、ヘンリー。じゃなかった、息子くん。
それよりなにより、家族で、
「どこまで読んだ?」「あそこ可笑しかったね。」「えー、私、まだ読んでない!」
なんて会話が飛びかう毎日が、最高に愉快だった。
こういう読書って、なんだか楽しいな!
何年間も息子と一緒に本を読んできて、いまさらながら知った、新しい本の楽しみ方でした。