ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

テロの拡散を防止する アイデア広場 その91

2017-05-31 07:07:02 | 日記
テロの拡散を防止する

 イラクのIS(イスラム国)は、遠からず壊滅していきます。ISの戦闘員のうち旧ソ連や中央アジアの出身者は、本国に戻りつつあります。戻った地域で、新たな活動をすることが危惧されています。現在最も危険視されている地域は、フェルガナ盆地です。ここは、タジキスタンとキルギス、そしてウズベキスタンに囲まれた地域になります。中央アジアはカザフスタン以外は経済基盤が弱く、テロ対策にあたる特殊機関も脆弱です。昔、東南アジアに黄金の三角地帯と呼ばれた麻薬王国がありました。フェルガナ盆地は、現在の黄金の三角地帯になる可能性を持っています。タジキスタンと国境を接するアフガニスタンは、2001年のタリバン政権時代にアヘンの製造は185トンでした。2002年に米国がつくったカルザイ政権の下では、年間アヘンが3400トンに生産が増加していきました。アフガニスタンから、タジキスタン、キルギス、カザフスタンを経由してロシアに入る麻薬ルートを北方ルートといいます。北方ルートの麻薬取引は「年商」は130億ドルに上るといわれています。治安が悪化し、麻薬収入が増加すれば、テロの横行する下地ができてしまいます。
 そこで、テロの横行する下地を防ぐ手立てを考えてみました。まず、テロの徴候を知る手がかりです。テロの必需品は、AK-47自動小銃です。この小銃の闇値は、通常300ドル程度です。平和時には100ドルになり、紛争間近になると1000ドル程度に高騰します。この武器の流れや武器商人の動向をつかめば、紛争地になるかどうか分かります。もう一つは、根本的な解決です。中央アジア諸国との経済協力促進を進めることです。中国の一帯一路の政策は、時期を得たものです。鉄道や道路のインフラなど輸送網を整備することになります。経済の往来が活発になり、地域の産業が興隆すれば、テロの温床としての可能性は少なくなります。心配なこともあります。中国が進出したエチオピア東部やナイジェリアなどでは、中国人労働者の誘拐や殺害事件も発生しているのです。現地の慣習や伝統を逸脱した中国人の開発や経済活動が、原因になっているようです。中国人の行動力は分かりますが、地域の実情に配慮した経済行動を取って欲しいものです。インフラが整備された後には、経済活動が活発になります。そこで、大きな所得格差が生じなければ、地域は安定します。大きな格差が生じた場合、日本の企業が利益を確保しながら、地域の格差を埋めていく役割を果たしてほしいものです。