洗剤のテレビコマーシャルが、お昼に流れています。リズミカルで楽しいものです。久しぶりに食器を洗ったのですが、水を多く使い、洗剤も使い、手も使うという手間暇に少し苦労しました。食器洗い機を買えば済むのかなとも考えてしまいました。でも、良く考えると洗剤の材料にはいろいろな化学物質が含まれています。化学物質の使用は、地球の浄化能力を考慮すると減らした方が良いようです。食器洗い機にも、専用の洗剤もあるようです。
そこで、地球に優しい食器洗いの方法を考えてみました。カタツムリの殻は少しくらいゴミが付いていても、雨の日に出歩けばたちまち綺麗になります。水洗いをするだけできれいになる構造をしているのです。この性質を利用して、雨が降れば汚れが落ちる外壁を作った企業もあるようです。特に、高層建築では一定の美観が求められます。その求めに、この汚れない外壁は貢献しているのです。この性質を食器洗いに利用できないかと考えたわけです。要は、洗いやすい食器を開発し、食器洗いの負担を少なくする工夫を編み出したことになります。
食器に、汚れが落ちるカタツムリの機能を付加します。カタツムリの殻には、極めて細かいミクロの溝が刻まれています。このミクロの溝には、水があるのです。汚れの原因であるゴミはカタツムリの殻には付着せずに、溝の水に付着することになります。そのために、雨が降ると水の上にあるゴミは、簡単に流されてしまうという仕掛けなのです。この仕掛けは、カタツムリが太古の時代から現代に至るまで持ち続けてものです。食器にこの溝を付けておけば、いつも簡単に皿洗いができるようになります。洗剤を使わずに、なおかつ節水を実現する優れものになるでしょう。漆の食器にこの溝をつくることができれば、高級感溢れた食器が手軽に洗えるようになるかもしれません。