TOBA-BLOG

TOBA2人のイラストと物語な毎日
現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

「続・夢幻章伝」125

2022年08月02日 | 物語「続・夢幻章伝」

ぐるるるる。
 
ハラヘリのアヅチ&マツバ。
 
お腹が空いたけれど、
砂一族の村で出てくる料理
色々入っていて危険。
 
「前回牢に入れられたときの方が
 安全な食べ物貰ったぞ!!」
 
パンとか牛乳とか。
 
「いっそ、牢に入った方が良いんじゃないか!?」
 
脱獄ならぬ、入獄作戦。
 
「いやいやいや、
 今牢に入るともれなくへび呼ロイドと同室じゃない!!
 ーーーーそれに」
「…………それに、なんだよ」
「前回あんたが食べたって言うパンと牛乳、
 本当に安全だったのかしら?」
「いや、でもめちゃくちゃ美味かったぞ」
「ただのパンと牛乳が?」
「ああ、俺が今まで食べた中で最高に美味いし
 どことなく溢れてくる多幸感に、やみつきになる………」
 
「…………」
「…………」
「心なしかお腹痛くなってきた」
「完全に気のせいでしょ、何日前の話よ」

アヅチは懐から胃薬を取り出す。
気持ち大事!!プラシーボ!!
 
「まぁ、なんだな
 牢に入る作戦は止めておこう」
「そうね」
 
ぎゅるるるる。
 
「ご飯もだけど、飲み物も危険って
 この調子じゃあ、お宿も不安だわ」
「そもそも宿、あるのか?」
 
もしやこれは、
早めにスタンプラリークリアして
先に進んだ方が良いのでは。
 
「よし、何はともあれスタンプ探すぞ!!」
「早く片付けて次よ次!!」
 
はぁ、とため息を付きつつ
アヅチはポッケから干し梅を取り出し口に運ぶ
熱中症予防対策です。
 
「でもなぁ、飲み物要るよな。
 砂漠での水分ってサボテンとか聞くけど
 あれってどうなんだろうな?」
 
そしてリュックから
ひんやり冷感タオルを取り出し首に巻く。
 
「草っぽい味するのかな?
 となると最終手段だな…………ってなんだよマツバ
 凄い目だぞ!!」
 
マツバ凄い目でアヅチを見てる。
 
「あんた、リュックの中身
 一回全部ぶちまけなさいよ!!!」

「なんだ!!?どうした!?」

「さっきから、ちょこちょこ出てくる小物。
 中身詰めたのあんたの兄貴でしょ、
 絶対ポカリとか入ってるわよ出せコラァああ!!!!」

カッ!!!!

マツバの目の見開きと共に
轟音が辺りに鳴り響く。

ゴロゴロ、ゴロゴロ。

「雷神マツバ!!!?」
「違うわよ!!
 これは…………雷雨の前触れ??」

マツバの怒り?が雷雲を呼んだと言うのか。

「それか、へび呼ロイドの大惨事、第二弾!?」
「あ、あぁ〜」

お腹壊した時って
波が来るよね、何回か。

 
NEXT


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。