正月の三本目はインド・ボリウッド映画「きっとうまくいく」。
やっぱり2時間半以上あって、勧善懲悪で、ダンスあって、めまぐるしく話が進んで、あっという間。
ラブシーンもそんなきつくないので家族で安心して見れる、そして笑えるボリウッドシネマ。
一週間前に知人からすごくいいから観て~って熱い声を聞いたばかりでのテレビ放映。
運命を感じます。正月にうってつけだし。
舞台はインドで入るのがすごく難しい工科大学ICE。
ここでは学長(もちろん悪役)が「人生は競争だ!競争が学生を伸ばす、脱落者はいらん!」
とばかりに学生を締めつける。インドの学歴重視、成績重視、就職状況などがよくわかる。
そんな中主人公ランチョーは自分の考えで動き、まわりに流されない、
授業でも独創性を発揮、教授たちからも煙たがられる (でも成績は一位!さすがインド映画!)
このランチョーの決めセリフが「きっとうまくいくAal Izz Well」。
子どもの頃から苦労を重ねて来たランチョーはこの言葉をくり返すことで、
それを越えて来た。それが徐々にわかってくる。ストーリーの中に組み込まれている。
友を愛し、学べることを愛し、まわりにその波を広げていくランチョー。
しかし彼は卒業と同時に親友、恋人の前から姿を消す・・・。
映画はこの親友がオトナになって、あるきかっけからランチョーの今の居場所を
探しはじめるところから始まるんだけど、まあその展開の早さ、そして判りやすさ、飽きさせない!
そしてこの監督の言いたいことがとてもよくわかる、ひしひしと。
今って、この映画が作られた2009年よりもかなり不安要素が増えてる気がする。
世界のあちこちに不安、自分の横にも不安。
でもこういうとき胸に手をあてて「きっとうまくいく」こうつぶやいて
自分のやりたいこと、進めていくのが必要なのかも。
「不安」って抱えていても何もいいことはない。状況は変わらない。
だったら「きっとうまくいく」って思ってやっていくことで
本当は結果そんなにうまくいかなかったとしても、うまくいった気持ちになれるんじゃないか。
それはもう「うまくいったこと」になるんじゃないか。
もともと「3 Idiots (3バカに乾杯!)」みたいなタイトルだったらしいけど
「きっとうまくいく」のほうがしっくりくる。
暗いときにこそランチョーに会おう!みんなでランチョーになろう!
進行感がありますよね、
子どもの頃オペラを見た時に死の瀬戸際でも
大きな声で歌う蝶々夫人やカルメンに
違和感を感じたときと同じような
驚きを感じました。何につけても
全員で踊り出すのが、慣れれば「お約束」
ですが。アメリカ映画のミュージカルだって
かつて初めて見たときには同じような
驚きを感じたものです。
「ボリウッド」って入れられるくらいの実績と個性がありますね。
インド独特で、お国柄も出てるし。
ついこういう映画を見たあとはついカレーとナン、チャイがほしくなります。
私も昔はブルースリーの映画を見ると
家に帰ってきて、ドアの開け閉めなどつい
えぃっ!と勢いでやって、家族に驚かれた
ものです。感化されやすいということかしら。
イメージとちょとちがう。
わたしクレイジーキャッツが好きなんですが、あのテの映画を観ると
「ええい、どうにかなるわい。しょせんこんなもんだ!」
と思えるからいいです。最近なかなかテレビでやらない~
昔は森繁映画とかよく放映してたのに~