チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

「自主独立農民という仕事」---その1

2008年07月07日 | 読む見る聴く&思う
 月に2度図書館に通っている。
昨年末からは外交~国際情勢~中東問題~中央アジア、がマイブームだった。

 今回はマイブームどころではない。

「自主独立農民という仕事」森まゆみ・著



島根県奥出雲にある木次(きすぎ)乳業の創設者・佐藤忠吉さんの生き方=仕事への考え方、この人がここまで来るにあたっての経緯が綴られている。

木次乳業では乳牛としてはメジャーであるホルスタインやジャージー種をではなく、
乳量が少なく量産にはむかないブラウンスイス種を日当りのいい中山間地の斜面に放牧して飼っている。
そして日本で初めて36℃30分殺菌のパスチャライズを生産する。


「売れなくてもいい。農民の再生産ができる価格を割るな。と考えた。」
「我々乳業メーカーはジョイントに過ぎない。
あくまで独立自営農家を育てるのが仕事だと。
農村は都市の植民地じゃありゃせんけん。消費者の奴隷にはならない。こびる必要もない。こびると必ずごまかしが入ってくる。ですからパスチャライズ牛乳は大量生産できません。」


これは自分の仕事にも同じことがいえる。


わたしは今住むこの土地に越して来てから、ゆっくりだけど大きく方向が変わって来てる。どうやってこれから行きてくかってことで。
この本に書いてあることはその後押しになった。


さあ、手始めに借りる畑に堆肥をつくるべか・・・。