...すっごくいい。
19日(火)勤務時間後「DESTINY 鎌倉ものがたり」を見てきた。
堺雅人と高畑充希がメインキャスト、山崎貴監督作品で、はずれるはずがない。妙な安心感と共に劇場に出向きました。
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ファンタジーではない?
ファンタジーではないのだ
鎌倉に住むミステリー作家・一色正和(堺雅人)のもとに元担当編集者の亜紀子(高畑充希)が嫁いでくる。様々な怪奇現象が起こる日常に亜希子は戸惑う。正和や家政婦・キン(中村玉緒)と共に楽しく日々を過ごしている。正和は犯罪研究や心霊捜査にも通じている。迷宮入りが予想される事件の折には、鎌倉警察に協力する名探偵でもある。鎌倉警察には心霊捜査課という「課」もある。
なんのことのない日常に、とんでもない非日常がちょこちょこと割り込んでくる。そんな鎌倉で正和は飄々と生きている。作家としては悪戦苦闘することもある。妻の亜希子のことが、大好きである。
そんな亜希子が、ある日突然「死んで」しまう。
亜希子が「死んで」しまった。突然の別れに正和は納得がいかない。愛する夫のことを思い、精一杯明るく別れようとする妻。予告編は本作を「愛の物語」と紹介している。ラブストーリーと気づいてもいいはずなのだが、全く頭に入っていなかった。二人の別れのシーンでは涙が出た。事前のイメージで「冒険」「ファンタジー」と思っていたが、違う。思いっきりラブストーリーである。
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メインキャストのふたり
ラブラブの正和と亜希子。
正和と亜希子の前をカッパが走り去る。おどろく亜希子に正和は。。。
『おい、ここは鎌倉だぜぇ
なんだか笑えた。早口のところも、そうでないところもなんとも言えない味がある。竹刀を持って闘うシーンもある。
自らの死を悟り、別れを決意した亜希子のセリフ
『私の大好きな人の顔を眺めてるの...
翌朝亜希子は去って行く。亜希子の旅立ちに気づいた正和は、亜希子を追う。ここからのシーンはすごいと思う。高畑さん、やっぱりいい女優さんである。
死神:安藤サクラ
安藤さんの演技を見るのは初めてのこと。面白いお芝居をする人だなと思った。
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黄泉の国
VFX、CG使いとして、山崎貴監督は日本の第一人者だろう。CGを現実に溶け込ませ、わからないくらいにする場合も、これはCGであると見せつけた上で使う場合も、両方とも上手。前者は「ALWAYS...」、後者は「ヤマト」だと思う。本作ではものがたりの後半の舞台である黄泉の国をCG、VFXで描いているが、すばらしい想像力と創造力によるビックリするような舞台装置ができている。中国にロケハンに出向いたとのことだが、何となくAVATARの衛星パンドラにも見えた。黄泉の国の映像は、大きなスクリーンで必見である。
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宇多田ヒカルさんの主題歌
やっぱりいい。
☆4.5個だと思う。
(文中一部敬称略)