8月4日、日本外国語専門学校で開催された『高校教師のための夏期英語教育セミナー【東京】』に参加した。
セミナーには、『ザ・ペニンシュラ東京』副支配人さんの講演もあり、資料としてホテルのパンフレットが配布された。
パンフレットは日英2カ国語によるもの。英文は、『ネイティブスピーカーならば、こんなふうに書きますけど』という感じ。英文のリズムがいいのだ。一つ紹介してみたい。
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ご宴会・会議
専任のコンサルタントチームが
あらゆる規模やスタイルのイベントに対し
お客様のニーズに合わせた企画をご提案いたします。
MEETING AND SPECIAL OCCATIONS
Creatively, seamless service and unique venues
ensure the success of every business and social event.
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二つのメッセージはどちらかが、どちらかの直訳ではない。翻訳とも違う。ただ、伝えたいこと、訴えたいことは同じとみていい。
最初に読んだ時、英文のseamless serviceは、まず普通に勉強していても出てこない表現と感じた。seamlessは「縫い目のない」である。ここから「切れ目ない」~「あらゆる規模の...」の「あらゆる」になる。実務上はともかく、『この規模のイベントは出来ますが、これは出来ませんとは言わないです』というアピールと見て取れる。serviceは、「お客様のニーズに合わせた企画」の立案、会の運営支援ということだろう。
uniqueは日本語に出てこない。この語は日本語の「ユニーク」とはニュアンスが違う。「独特な」、「比類なき」とかになる。unique venuesで他のホテルにはない(規模、準備)の施設設備が提供できますというメッセージである。
面白いと思ったのは、日本語は「提案する」が述語(動詞)だが、英文はensure、「保証する」なのだ。言語文化の違いを感じた。
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僕はこのような英語を勉強したことがない。
大学や専門学校で観光分野を学ぶ場合、その職業向けの英語学習で、こういう書き方を勉強するんだろうか。書けないまでも、言えるようにするのだろうか。やっぱり広告代理店の守備範囲だろうか。