募集停止

　大学生の就職のことをアップしたあとで、久しぶりにこの検索ワードでネットを調べてみた。

　【大学　募集停止】　［検索］

　こんな記事を見つけた。

　映画専門大学院大学が学生募集停止
　専門職大学院の映画専門大学院大学は5月21日、来年度から学生募集を停止すると発表。

　専門職大学院...　厳しいのかな。同大学院のウェブサイトを見てみた。

　このたび、本学は、映画プロデュース研究科の学生募集を平成24年度生から募集停止することといたしました。　（中略）
　平成23年5月16日、文部科学省に対して募集停止の届出を行いました。

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　調べてみると、こんな状況だ。

　平成18年4月に開学。
　平成20年度から経営改善計画を策定。
　平成24年度募集停止。

　6回入試を実施したことになるのか。平成20年（開学3年目）から経営改善計画を策定し、学生募集に努めてきたようだが、定員の半分を割り込んでいたようだ。
　日本の社会では映画人をつくることは、大学院の「仕事」として、特に専門職学位*の価値がまだまだ認知されないと言うことなのだろう。

　募集停止、まだ、続くと思う。

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　*同大学院の修了時学位は、「映画プロデュース修士（専門職）」である。

大学生の就職状況について

　過去何回か取り上げている、埼玉県内の大学卒業生の就職に関すること。
　先月31日、埼玉労働局職業安定部職業安定課が以下の調査について結果を公表した。今回もデータを読んでみようと思う。

　元データ（プレス資料）
　『平成２２年度　埼玉県内大学等新卒者の就職内定状況調査』
　（平成23年4月1日現在）

　カッコ内の数字は前回調査（2月1日現在）のもの。
　１．大学の就職内定率
　　82.1%（60.4%）
　　男子79.7%（59.6%）　女子は84.7%（61.4%）
　２．大学院の就職内定率
　　82.1%（74.5%）
　３．短期大学の就職内定率
　　91.5%（78.8%）

（参考注）
　埼玉労働局管内の大学39校のうち35校、大学院31校のうち26校、短期大学13校全てが、4月1日時点で学生からの報告等により把握している内定状況をとりまとめたも。
　「大学等の協力により可能な範囲で把握した数字をとりまとめており、報告のない学生や連絡の取れない学生などは未内定」として計上している。
　前回調査と比較すると、調査に協力している大学・短期大学の数は変わらないものの、大学院の数が、18校から26校に増えた。情報開示*がすすんでいる。
　厚生労働省及び文部科学省が公表している「大学等卒業予定者の就職内定状況調査」は抽出調査。こちらの数字は4月1日現在、大学91.1%、短期大学84.1%である。

　この報道発表には文理別就職内定率（4月1日現在）という資料も掲載されている。これも前回と比較してみよう。カッコ内の数字が2月1日現在のものだ。

　大学：
　　文系81.0%（57.3%）　理系86.3%（72.0%）
　大学院：
　　文系60.2%（49.1%）　理系93.1%（84.1%）
　大学＋大学院：
　　文系80.4%（57.2%）　理系87.4%（73.8%）
　短期大学：
　　文系91.1%（76.4%）　理系99.6%（91.7%）

　前回と比較すると、大学文系の就職率が向上している。理系との差も、5%程度になっている。

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　前回のエントリ
　2011.04.16
　「大学に進学する意味。」
　（以前のエントリにもリンクがあります。）

　*2010.05.30
　「業績や入学者数をネットで開示　文科省が大学に義務付け」