「オハヨー。
集合した生徒を見て、挨拶をする。学校でも朝のHRは、生徒の注目を僕に集めて、何となくだが顔色を見てから始めている。これは旅先でも同じ。
生徒の集合前後、お世話になっているホームステイ先の方に生徒の健康状態等をうかがった。
旅行3日目は一日漁村体験プログラムである。
「A子、ちょっと先生の目を見て。
A子、僕を見る。
「体温はかりましたか。
「ウン、いつもどおりだったよ。
「そっか。。。。 A子、75点。
「えっ、センセそれなに。
「イヤ、今朝のA子は75点。25点減点だ。
「ひっど~い!!!
「そんなことはない。別にかわいくないとか言ってない。
「ウン。
「いつもの印象よりも、ちょこっとつかれているようだし、、、
「そっかなあ?ちゃんと寝たよ。
「旅先だからね。今日のプログラムは?
「釣りに連れて行ってもらえるの。
「そうか。
「B太、こっち向いてみて。
「僕は大丈夫っすよ。
「・・・
「ね、センセ。
「目が赤い。どうした左目がウサギの目じゃないか。
「夜中に知らない間に掻いていたみたいです。
「痛みない?
「ハイ。
「70点!!!
途中で生徒が聞いてきた。
「センセ、パッと見て、あたしたち調子ってわかるの?
「まあね。普段を見続けていれば、何となく、変かどうかくらいは判る。
「すっごぉ~い...
「僕、担任ですからね。当たり前です。
健康チェックは旅行から帰ってきた現在でも続いている。新型インフルエンザへの対応は、ここしばらく続けなければならない。中間考査も近い。
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生徒たちとの会話に基づく、フィクションです。