山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

火打山(その7)

2009-08-18 | 新潟の山
シラネニンジン

この花もたくさんありました。
雨のため花が完全に開いていませんが、きれいなハート型をした
花です。
葉っぱがニンジンの葉のようで、日光の白根山で最初に発見されました。
セリ科の植物はどれもよく似ているので識別が難しいです。
葉っぱや全体の姿、咲いている標高などで区別するのがよいようです。

ミヤマシシウド

ミヤマシシウドの開花前の姿です。
大きな茎の節をシシ(イノシシ)の膝に例えたようです。
ウドに似ていますが、トゲがありません。
葉っぱが咲き始めは茶色で柔らかそうです。
花はその背後の丸い部分から出てきます。
夏のお花畑でよく目立つ花です。

ライチョウ平

登る時にも通りました。
2番目に出会った大きな雪渓があった場所です。
このあたりにもライチョウが住んでいるようです。
この日は朝から雨でしたので、姿を見せませんでした。


ミズバショウ

天狗の庭近くまで降りてきました。
登る時には気がつかなかったのですが、ミズバショウが
1輪咲いていました。
季節的には花が終わって葉っぱだけお化けのように
大きくなっています。
これももうすぐ散ってしまいそうでした。



ここでハクサンコザクラやツガザクラの群生をみました。
雨は相変わらず強く降っています。
仲間が小屋で待っています。
先を急ぎました。

ベニバナイチゴ

高谷池ヒュッテに約1時間で降りてきました。
登りの半分です。
待っていた仲間と合流して、すぐに下りにかかりました。
途中にベニバナイチゴが咲いていました。
この花も下を向いて咲く花です。
雨が降っていたので、更にうつむいていました。
秋になると赤い実がなり、食べると美味しいです。

イチヤクソウ

足元にイチヤクソウの群落がありました。
まだ蕾の状態でした。
白い小さな花が下を向いて咲きます。
名前の通り、昔は薬草として使われたようです。



前日登る時にも通過しました。
大きな曲がりがたくさんある場所です。
数えたら12ヶ所以上ありました。
高谷ヒュッテから下りで約2時間くらいのところでした。

ウツボグサ

前日出発した登山口に到着しました。
高谷池ヒュッテから3時間40分でした。
雨は上がっていました。
どうやら山の上だけ降っていたようです。
ウツボグサが優しく迎えてくれました。

雨具を脱いで靴の泥を洗い落とし、待っていた休暇村の
バスに乗り込みました。
この日は妙高山に登る予定でした。
しかし、朝の雨の降り方では断念せざるを得ませんでした。
前日登れなかった火打山だけでも登れてよかったと思います。
約7時間雨の中を歩きましたが、満足しました。

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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
siawasekunさんへ (山小屋)
2009-08-19 04:49:10
雨の中でも花たちはしっかり咲いていました。
下界は晴れていても山には雲がかかっています。
今年の夏は雨で終わってしまったようです。
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アコードさんへ (山小屋)
2009-08-19 04:46:01
我々は無理はしません。
危険と判断すれば引き返します。
北海道の事故はリーダーの判断が大きかったようです。
途中に避難小屋でもあればあのような大きな事故にはならなかったのではないかと思います。
宿についてから詳細を知りました。
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おはようございます (siawasekun)
2009-08-19 02:57:36
シラネニンジン、・・・・・・。
ミヤマシシウド、・・・・・・。
ベニバナイチゴ、・・・・・・。
イチヤクソウ、・・・・・・。
初めて、見ました。
感激ショットです。

どれも、綺麗ですね。
見せていただき、siawase気分です。

ありがとうございました。
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雨中進行は・・・ (アコード)
2009-08-18 21:44:42
ブログ閲覧に感謝です!
この世は毎日が晴天と行きたいのですが神さまは水の大切さをご存じなんですね。
さぞや歩きにくかったことと推察しますが無事
の登山におめでとうです。
例の北海道の登山惨事が記憶が浅いので・・!

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地理佐渡さんへ (山小屋)
2009-08-18 18:39:19
佐渡の天気は落ち着きましたか?
梅雨明けはどうなったのでしょう。
本当におかしな夏でした。

雨の中の長い登山・・・
皮製の登山靴が久し振りに中まで濡れてしまいました。
10年以上履いている靴なので、愛着があります。
もう少し付き合いたいと思っています。
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とくさんへ (山小屋)
2009-08-18 18:34:54
シラネニンジンは日光の白根山が故郷だそうです。
当然、那須岳にもあると思います。
セリ科の花は似た花が多いので、葉っぱもよく
みて識別してください。
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マリーさんへ (山小屋)
2009-08-18 18:32:19
帰りたいという人は拒みません。
登れば何かがあります。
それが出会いだと思っています。
お陰できれいなサンカヨウに会えました。
前日のサンカヨウと比べてみてください。
違いがよくわかると思います。
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まよこさんへ (山小屋)
2009-08-18 18:29:14
本音をいえば山はやはり晴れて欲しいです。
歩きながらカメラが濡れるのが気になりました。(笑)
「こんな時に何故山を歩くの?」
よく聞かれます。
その時は「足に聞いてください」と答えます。(笑)
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norikoさんへ (山小屋)
2009-08-18 18:25:56
雨が降っていても北海道の山とは違います。
ここはいつでも引き返せます。
工程的にも余裕がありました。

お陰で素晴らしい花達に出会えました。
雨の中でも楽しめました。
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うさきちさんへ (山小屋)
2009-08-18 18:17:49
例年夏山に2~3回行っています。
今年も今月初めに中央アルプスに登る予定でしたが、悪天候のため中止しました。
今週末に穂高に行く予定ですが、今度こそ
晴れて欲しいと思います。

火打山(その2)のコメント、ありがとうございました。
お返事しておきましたので、あとでご覧ください。
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7時間の風景 (地理佐渡..)
2009-08-18 18:11:08
こんにちは。

見ているだけでは7時間の中での
苦労を偲ぶことができません。
しかし、たくさんの草花を見せて
いただき、あこがれだけはもらっ
ています。ありがたいなぁ。
今まで行きたいものと思ってはい
ましたが、やはりその思いを強く
させてくれました。
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ひーちゃんへ (山小屋)
2009-08-18 18:02:59
登山道はよい所ばかり紹介しています。
かなり荒れている場所もありました。
ミズバショウは名残ですね。
サービスしてくれたようです。
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mintさんへ (山小屋)
2009-08-18 18:01:17
ベニバナイチゴ・・・
野生のイチゴとしてはかなり大きなイチゴです。
そのまま食べても甘くて美味しいです。
葉っぱが大きいので下から覗かないと見えません。
たくさん収穫できればジャムにもできます。
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シラネニンジン (とくさん)
2009-08-18 14:38:32
こんにちは
思い出しました、シラネニンジンは数年前那須岳へ行ったときに見ました。
これがシラネニンジンと教えられました。
何だか懐かしい花に出会ったようです。

ミズバショウも終わりですね、花が散った後も大きくなり、子孫を残すための種も大きくなってますね。
こうなると小さい時のミズバショウの面影も無くなって来てます。
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たくさんの花 (marri)
2009-08-18 13:04:47
小屋で待ってる人々
そんなこと考えながら、それでも美しい花々の撮影が忙しい!
お蔭で、雨の日ならではの花々に会えました。
↓サンカヨウ
忘れられない花です。外国のおとぎ話のお姫様!
いえ、不如帰の浪子のようなイメージを戴きました。
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火打山 (まよこ)
2009-08-18 11:27:46
山小屋さん今日は。
雨の中の7時間の山登り経験なしにて想像が
つきませんが・・凄いですね。

シラネニンジンの白いお花が頑張れと言ってくれているようですね。
ベニバナイチゴは何度見ても可愛いです。
ミズバショウもウツボグサも出迎えてくれて
雨の山登りを讃えてくれている様でした。
ご無事で何よりでした。
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雨の中の登山 (noriko)
2009-08-18 10:54:02
おはようございまーす。
雨のぬかるみで7時間も歩いておられてびっくりしました。
同じ頃北海道で寒さのためになくなった方がおられました。
山小屋さんはベテラン中のベテラン。
高山植物まで撮影なさって余裕ですね。
装備をちゃんと整えておられるのと、日頃の体力作りのたまものですね。
おかげで雨に濡れた山荷葉も見せていただきました。
ありがとうございます!ドモ\(^_^
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知らない花ばかり (うさきち)
2009-08-18 10:19:16
水ばしょうくらいしか知らないです・・・
高山植物に詳しいのですね・・・

山の登る楽しみが、植物と出会うことで倍増しますね・・・

火打山(その2)にもコメント入れてあるのですが~~!!

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Unknown (ひーちゃん)
2009-08-18 10:15:20
雪渓が残る火打山
まだミズバショウも残っていたのですね
ベニバナイチゴの赤がきれいです
登山道は整備されているようですね
こんな山歩きは楽しいでしょう
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ベニバナイチゴ (mcnj)
2009-08-18 07:41:14
相変わらず、初めて見せていただく花ですが、
艶やかな色ですね。
赤い実は、やはり、いちごの形をしているのですね。
うつぼぐさ、色と言い、形と言い、まつむしそう
を、上に引っ張った様な花ですね。
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