リストとサンサーンスの弟子で、作曲家でもあったアルトゥール・デ・グリーフといふ洋琴家が居る。ハ短調と変ロ短調の2曲の洋琴協奏曲のCDも発売されてゐて、作曲家としての腕前も知ることができるやうだ。
はじめにお断りしておくが、この伴奏を務めるはランドン・ドナルド指揮のロイヤル・アルバートホール管絃團で、その演奏技術と録音状態は非常にまずい。したがって、グリーフの洋琴以外への興味関心をもって聴かれるのはお勧めできない。なにしろ1920年秋の録音で、木管楽器までは何とかなってゐるが、トロンボーンなどは響きが薄っぺらで想像力で補うにも限界がある。それとも本当にこのやうな音を出してゐたのかもしれない。
グリーフの味わいある洋琴独奏を楽しめるのはSP盤の2面と4面あたりで、躍動感のあるリズムといい転がるやうなタッチといい、当時のリスト門下生の中でもひときわ存在感のある洋琴家であったことが窺える。ソロのレコヲドをもっと聴いてみたいものだ。
盤は、英國Pavilion Records社のSP復刻LP盤 GEMM139。
はじめにお断りしておくが、この伴奏を務めるはランドン・ドナルド指揮のロイヤル・アルバートホール管絃團で、その演奏技術と録音状態は非常にまずい。したがって、グリーフの洋琴以外への興味関心をもって聴かれるのはお勧めできない。なにしろ1920年秋の録音で、木管楽器までは何とかなってゐるが、トロンボーンなどは響きが薄っぺらで想像力で補うにも限界がある。それとも本当にこのやうな音を出してゐたのかもしれない。
グリーフの味わいある洋琴独奏を楽しめるのはSP盤の2面と4面あたりで、躍動感のあるリズムといい転がるやうなタッチといい、当時のリスト門下生の中でもひときわ存在感のある洋琴家であったことが窺える。ソロのレコヲドをもっと聴いてみたいものだ。
盤は、英國Pavilion Records社のSP復刻LP盤 GEMM139。