
大型連休初日の28日、京都府長岡京市天神の長岡天満宮一帯で、特産品のタケノコやご当地グルメをテーマにした観光イベントが開かれた。晴天にも恵まれ、多くの家族連れやカップルが来場し、新鮮なタケノコを買い求めたり、できたての料理を味わうなどして楽しんだ。29日も行われる。
■掘りたてタケノコ人気
長岡天満宮の境内では、特産品のタケノコをPRする「たけのこフェスタ」(市観光協会主催)が開かれた。
会場では竹やぶから掘ってきたばかりのタケノコの即売会があり、整理券を求めて来場者が列をつくった。タケノコ弁当や焼きタケノコが売られたほか、タケノコのつくだ煮やみそ漬けなどの加工品も店頭に並んだ。市シルバー人材センターのメンバーは、手作りの竹細工や木工品を販売した。
市観光協会の柿原昌子理事は「昨年の初日は雨にたたられたが、今年は晴れて本当によかった」とほっとした表情を浮かべていた。
29日は長岡京音頭保存会が踊りを披露するほか、市のゆるキャラ「お玉ちゃん」や亀岡市の「明智かめまるくん」が登場する。
■竹炭や激辛食べ比べ
八条ケ池の中ノ島では、長岡京市と向日市、京都市伏見区のご当地グルメがそろって出店するイベントが開かれた。タケノコと竹炭を使った創作料理や激辛料理、いなりずしのブースが並び、来場者が食べ比べていた。
長岡京市の「白黒竹食街道」は、竹炭を練り込んだ麺と具のタケノコが特徴の「ガラシャあんかけ焼きそば」、竹炭入りロールケーキなどを販売。向日市の「激辛商店街」からは、同市上植野町のうどん店「はなこ」が乗り込み、激辛のハバネロパウダーをかけるカレーうどんを出した。
伏見区の「伏見稲荷寿司ひろめ隊」は、いなりずしとぶっかけそばを売り込んだ。
ガラシャあんかけ焼きそばを食べた楠本優子さん(35)=大阪府高槻市=は「黒い麺にびっくりしたけど、具がいっぱいで味もいい」、カレーうどんを食べた中野一代さん(29)=長岡京市開田=は「舌がぴりぴりする。それでもおいしい」とそれぞれ評価していた。
【 2012年04月29日 12時35分 】