京都・山城の茶業史や景観紹介 資料館で特別展

2017-10-31 20:08:11 | 会 party
 山城地域の茶園景観と茶業の歴史をテーマにした特別展「茶どころ南山城―茶園景観と歴史」が、木津川市山城町の府立山城郷土資料館で開かれている。800年にわたって発展し、受け継がれてきた山城の茶園と茶業を、写真や歴史資料計105点を並べて紹介する。

 茶園は、日本遺産「日本茶800年の歴史散歩」の構成文化財にもなっている。緩やかに茶園が広がる南山城村や、斜面に展開する和束町など、地域ごとの茶園の特色を写真を示して解説する。

 不景気により茶商の値下げ要請に応える江戸時代の農家の文書や、江戸末期ごろに現在の宇治田原町から神戸港を経て米国へ茶を輸出していたことを伝える「売込帳」のほか、茶農家の親方が腕の良い焙炉(ほいろ)師に贈った「茶製一流」と記すのぼりもある。

 入館料が必要。12月3日まで。月曜休館。10月14日と11月18、25日いずれも午後1時半から同館学芸員や大学教授らが茶にまつわる講演を行う。

【 2017年10月25日 16時00分 】

「お茶の世界感じた」千利休ゆかりの品展示 京都・大山崎

2017-10-23 11:43:53 | 会 party
 特別企画展「千利休とその周辺」が21日から、京都府大山崎町大山崎の町歴史資料館で始まった。同展に合わせ、地元にある利休ゆかりの国宝茶室「待庵」の模型展示も行われている。

 企画展では、千利休と関わりのあった豊臣秀吉や堺衆など、武家や商人らとの人間関係を計107点から振り返る。北野大茶会が開かれた際の利休直筆の書状や、土佐派による堺衆の肖像粉本、堺市で発掘された茶道具などが並ぶ。

 また、併設の大山崎ふるさとセンター1階ロビーでは、利休が手掛けた茶室で唯一現存する茶室「待庵」の原寸大模型も展示され、中で地元の茶道サークルが茶をふるまった。長野市の宮大工、北村幸雄さん(63)が資料を基に精密に再現したものを町が借り受けた。

 米国から訪れたポール・デ・マリニスさんは「狭いが居心地良い。実際に茶を味わい、お茶の世界を感じられた」と喜んでいた。

 11月26日まで。300円(小中生無料)。茶席は期間中の土日祝日に実施、ただし10月22日は選挙のため休止。有料。

【 2017年10月22日 13時13分 】

オーケストラ演奏、迫力に児童魅了 京都の小学校

2017-10-23 11:40:49 | 会 party
 東京佼成(こうせい)ウインドオーケストラ(東京都杉並区)の芸術鑑賞会が19日、京都府長岡京市友岡1丁目の長岡第四小で開かれた。迫力のあるプロの演奏を披露して児童約350人を魅了した。

 同楽団は、文化庁の文化芸術による子どもの育成事業の一環として来校。保護者や住民らにも公開し、約40人が来場した。

 楽団は、モーツァルトのセレナーデ第10番「グラン・パルティータ」やワーグナーの歌劇「ローエングリン」の一部など9曲を演奏。楽器紹介のほか、共演コーナーでは児童が楽団の伴奏で「故郷」を合唱、「テキーラ」の曲に拍手と掛け声で参加した。

 アンコールでサプライズの校歌が流れると驚いた児童は笑顔で歌った。6年青山大輝君(11)は「迫力のある音が体に響いた」、6年中根拓海君(11)は「音楽の楽しさが伝わってきた」と話した。

【 2017年10月20日 11時54分 】

全小6児童780人が陸上大会 京都・長岡京

2017-10-23 11:02:31 | 会 party
 京都府長岡京市の小学6年生全員が陸上競技に取り組む小学校陸上運動交歓記録会がこのほど、京都市右京区の西京極総合運動公園補助競技場であった。児童約780人が徒競走や跳躍競技に挑み、「体育の秋」を満喫した。

 長岡京市小学校体育連盟が主催し、18回目を迎えた。全員参加の100メートル走をはじめ、選択種目の50メートル走や800メートル走、走り幅跳びなど8種目を実施。児童はトラックやフィールドを力強く駆け回った。

【 2017年10月16日 12時27分 】

枝、節生かす「茶の木人形」 京都・宇治で展示

2017-10-02 10:06:03 | 会 party
 かつて宇治で盛んに作られていた工芸品「茶の木人形」の展示会が、京都府宇治市宇治の市観光センターで開催され、江戸後期から現代までの茶摘み娘姿の人形などが並んでいる。

 恒例の「宇治茶まつり」(10月1日、宇治市宇治の宇治川周辺)に合わせた企画。茶の木人形を研究する平等院ミュージアム鳳翔館学芸員の田中正流さん(43)=同市宇治=の所蔵品33点と、彫刻家で茶の木人形作家の大岩広生さん(59)=同市木幡のオリジナル作品13点が展示された。

 木の曲線や節などを生かしながら茶摘み娘の着物の柄まで細工が施された3~20センチほどの人形のほか、大岩さんが手掛けたやじろべえ型の人形などもある。田中さんは「宇治茶の文化の一つとして、飲む以外の茶の魅力を感じてほしい」と話している。

 1日まで。午前9時~午後5時(最終日は午後3時)。無料。

【 2017年09月30日 11時00分 】

激辛や京都特産求め10万人 KARA-1と物産展

2017-10-02 09:39:44 | 会 party
 京都・乙訓の魅力や府内各地の特産品をPRする「『竹の里・乙訓』と『もうひとつの京都』を結ぶ大物産展」と、京都向日市激辛商店街の「KARA-1グランプリ」が23日、向日市寺戸町の京都向日町競輪場であった。約10万人(主催者発表)の来場者が特産品や激辛料理の販売ブースを巡り、芸人のステージショーを楽しんだ。

 物産展は乙訓3市町や府などでつくる乙訓商工・観光協議会が主催。同グランプリと合わせ約90の料理や土産品のブースが並んだ。

 タケノコの加工食品など乙訓の特産品をはじめ、海産物や茶を使った府内各地のメニューの他、激辛が売りのカレーやラーメン、丼を提供する店が出展。昼食時には来場者が長い列をつくった。

 同協議会と府、「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」の共同観光振興キャンペーンの一環で、ステージショーには乙訓地域のキャンペーンガールに就任した吉本新喜劇座長の「すち子」さんが登場した。

 かぐや姫に扮(ふん)して、観客の子どもと一緒に持ちネタを披露。「何の集まりか分からなくなってきました」と会場の笑いを誘った後、同地域を巡るスタンプラリーへの参加を呼び掛けた。

【 2017年09月24日 10時05分 】

「KARA―1」で金魚すくい府予選会 京都・向日で23日開催

2017-09-24 11:29:16 | 会 party
 京都向日市激辛商店街は23日、同市寺戸町の京都向日町競輪場で催す「KARA―1グランプリ」で、金魚ゆかりの奈良県大和郡山市とタッグを組み「全国金魚すくい大会」の府予選会を同時開催する。同商店街が展開中の「金魚割り」キャンペーンが縁で実現。上位入賞者は来年に同市である同大会への出場権を獲得できる。

 同大会は、金魚養殖が盛んな大和郡山市をPRしようと始まり、23回を数える。主催者の全国金魚すくい競技連盟(事務局・同市)によると、今年8月の大会には全国15カ所の予選会を通過するなどした2350人が出場し、個人戦と団体戦で腕前を競った。府内での予選会は第17回の久御山町以来という。

 激辛商店街は今夏から、酒などに唐辛子を浮かべて飲む「金魚割り」をPRしており、金魚ゆかりの地との連携を模索。7月に同市を訪問して予選会開催に意気投合した。同商店街は「間口を広げて商店街の魅力を発信していきたい」とする。

 23日の予選会は個人戦のみ。3分間の制限時間内にすくい上げた数を競う。当日参加可で無料。一般と小中学生の2部門で定員各200人。午後0時半までに申し込み、午後1時開始。各部門の上位10人は来年8月19日開催予定の本大会に抽選なしで参加できる。問い合わせは同商店街事務局080(8529)5054。

【 2017年09月22日 11時19分 】

ウッティー誕生秘話も 京都、宇治川の女性鵜匠講演

2017-09-02 11:20:26 | 会 party
 「宇治川の鵜飼」の江﨑洋子鵜匠(39)による講演会が31日、京都府宇治市宇治のゆめりあうじであった。人工ふ化で生まれた「うみうのウッティー」の誕生秘話に、参加者80人が熱心に耳を傾けた。

 宇治市図書館友の会が主催した。

 卵を産まないと思われていた人工飼育下のウミウの卵が2014年5月、鵜小屋で見つかった。江﨑さんは、ウミウの繁殖日数や産卵日数のデータがない中、ニワトリを参考にふ卵器で温めてふ化させたエピソードを紹介した。「手探り状態。不安なことがいっぱいあった」と振り返った。

 今年ふ化したウッティーを含め、これまで9羽が育っている。今後は「人間を親だと思って育ったウッティーの個性を生かし、追い綱を使わない放ち鵜飼の復活に取り組みたい」と話した。

【 2017年09月01日 10時10分 】

老若男女、ウエルネスダーツで熱戦 京都・長岡京で大会

2017-09-02 10:56:17 | 会 party
 「第1回長岡京市社会福祉協議会会長杯 ウエルネスダーツトーナメント大会」が26日、京都府長岡京市東神足2丁目の市地域福祉センターきりしま苑で開かれた。長岡京市で同競技の大会が行われるのは初めて。小学生からお年寄りまで幅広い年代の出場者らが熱戦を繰り広げた。

 ウエルネスダーツは、柔らかくて軽いウレタン製のボードと先端が樹脂製の矢を使い、老若男女が気軽に楽しめるとして広まりを見せている。この日は、同市内や京田辺市から集まった8チーム29人が出場した。

 ゲームはトーナメント形式で進んだ。持ち点の251点から矢を3本ずつ投げ、得た得点を引き算していき、0を目指した。狙った的に矢を当ててガッツポーズする人もいた。「がんばれ」「ナイスダーツ!」との応援が飛び交い、会場は活気に満ちていた。

 鈴木律子さん(73)=長岡京市緑が丘=は「楽しむことが第一。市外のチームや若い人は上手で刺激になった」と話していた。

【 2017年08月27日 10時10分 】

仏教の言葉と写真コラボ 京都・宇治の平等院で企画展

2017-08-08 07:06:17 | 会 party
 仏教にまつわる言葉と組み合わせた写真の展示が4日、京都府宇治市宇治の平等院ミュージアム鳳翔館で始まった。公益財団法人仏教伝道協会(東京都港区)主催のフォトコンテストで入選した作品32点で、仏教の精神を伝える力作が来館者の目を引いている。

 コンテストは、現代語訳した仏典や各宗祖の言葉と写真で構成するカレンダーを作るために2014年から開いており、今回は16年の入選作品を展示している。

 「守り育て救い取るのが仏の心」との文言に添えられた写真は、つがいでひなを育てるツルの様子を切り取った穏やかな作品。「足ることを知る者は身貧しいけれども心富む」との言葉には、こけに覆われながらも柔和な笑顔が印象的な地蔵の写真が選ばれた。

 この日、開会セレモニーが催され、同協会の生田忠士常務理事は「人生の道しるべとなるメッセージが多い。ゆっくり見て、心を見つめ直してもらえれば」と述べた。カレンダーの文言を書いた書家の鈴木猛利氏による書道パフォーマンスもあった。

 展示は27日まで。平等院の拝観料が必要。

【 2017年08月05日 11時31分 】

車両点検に興味津々 JR西支所、小中生が見学会

2017-08-08 07:03:55 | 会 party
 鉄道車両の点検整備を担うJR西日本吹田総合車両所京都支所(京都府向日市鶏冠井町)で4日、見学会があった。市内の小中学生が普段は特急電車に使う見学用車両に乗り込み、回送列車を点検する作業員の仕事ぶりや清掃の様子を見つめた。

 親子ら約120人の一行は、京都駅と白浜駅を結ぶ特急「くろしお」の増結用車両で、JR西管内で広さが最大級の同支所(約28ヘクタール)に張り巡らされた線路を行き来した。

 草津線の普通電車となる回送列車とすれ違った際には、屋根で作業員がパンタグラフの動作を点検したり、ブレーキやタイヤのねじの締まりをハンマーで確認したりする様子を観察。「どうやって電気が流れるの?」「底のバネの役割は?」と次々と質問が上がり、洗車機をくぐると車内に大歓声が響いた。

 同市上植野町から参加した第5向陽小3年藤田真成君(8)は「電車は乗るのも撮るのも大好き。ずっと見ていたい」と話し、動画や写真を繰り返し撮影していた。

 見学会は、夏休みに合わせて向日市教育委員会が毎年1回企画している。

【 2017年08月05日 11時12分 】

平和訴える絵本の原画展示 京都

2017-08-08 06:58:52 | 会 party
 JR向日町駅前の絵本・児童書専門店「ワンダーランド」(京都府向日市寺戸町)で、平和を訴える絵本の原画展が開かれている。開設以来続けている戦争や平和をテーマにした企画の一環で、同店は「わがこととして考えるきっかけになれば」と来場を呼び掛けている。10日まで。

 会場には、「安保関連法に反対するママの会」の発起人の西郷南海子さんが、デモ行進のシュプレヒコールで用いた言葉から物語を構成した絵本「だれのこどももころさせない」の原画14点が並んでいる。

 子どもたちが色とりどりの花を戦車に描く場面や、巨大な掃除機で兵器を吸い取るシーンが、作画した浜田桂子さんの絵の具やコンテを用いた柔らかな筆致で描かれている。

 同店では1995年の開設以来、夏に平和を考える作品の特設コーナーを作り、特攻隊をテーマにした作品の作者や被爆者を招いた講演会などを企画してきた。オーナーの長谷川みゆきさん(60)は「優しい原画に込められた『戦争はしてはいけない』という基本的なメッセージを伝えたい。平和の問題に見て見ぬふりはできない」と話している。

【 2017年08月03日 12時04分 】

バドミントン・若葉カップ開幕、全国から千人参加 京都・長岡京

2017-08-01 11:21:51 | 会 party
 若葉カップ全国小学生バドミントン大会が28日、京都府長岡京市長法寺の西山公園体育館で開幕した。開会式などが行われた後、予選リーグが始まり、熱戦が繰り広げられた。

 日本バドミントン協会、市などが主催し、今年で33回目。37都道府県から男女計96チーム約千人が出場し、31日までの4日間にわたり試合を行う。

 開会式では、沖縄を先頭に各チームが試合会場に入場。市バドミントンスポーツ少年団の山﨑夏帆さん(11)が歓迎の言葉を述べ、同少年団男子チームの川口聡太君(11)と女子チームの村上りんさん(11)が「お世話になった方々への感謝を忘れず、最後まで正々堂々と戦います」と選手宣誓した。

 予選リーグでは、選手たちが懸命にシャトルを追いかけた。鋭いスマッシュが決まると仲間や保護者ら大きな歓声が上がっていた。

 市などは、2020年東京五輪に向け、海外のジュニア選手を今大会から招待しており、この日は開会式に先立ってラオスの選手団14人が市役所を表敬訪問した。キャプテンのスッティダー・ソーンナラッさん(13)は「日本の選手と交流試合をして、強くなりたい」と話していた。

【 2017年07月29日 12時35分 】


「聴竹居に茶室の美学」 京都・大山崎、重文指定で講演と見学

2017-07-25 19:21:32 | 会 party
 戦前の木造モダニズム住宅の代表作とされる京都府山崎町大山崎の「聴竹居」が、国の重要文化財に指定されるのを記念し、一般社団法人「聴竹居倶楽部」が22日、同町の大山崎ふるさとセンターで、建築史家の藤森照信・東京大名誉教授を招いた講演会を催した。

 聴竹居は、京都帝国大教授の故藤井厚二氏が環境工学に基づいて設計した自邸。洗練されたデザインと伝統的なしつらえが融合し、国の文化審議会は今年5月、重要文化財に指定するよう答申した。

 講演会には約150人が参加。藤森名誉教授が「藤井厚二と茶」と題して語った。

 藤森名誉教授は「藤井氏を導いた美学は茶室にある。現代建築に茶室をどう取り込むかを実践していた」と強調。幾何学への強いセンスが感じられる一方で、リビングに別の部屋が張り出す聴竹居の独特の構造が、茶道表千家の茶室「残月亭」の特徴と類似していると指摘し、「空間に生き生きとした動きをうみ出していて、興味深い」と話した。

 講演会の後、参加者たちは聴竹居を見学。涼しさを確保する構造など随所に施された工夫についてボランティアから解説を受け、驚きの声を上げていた。

【 2017年07月23日 11時08分 】


長岡京発掘にささげた生涯、講演で振り返る 京都

2017-07-25 19:09:31 | 会 party
 「幻の都」と呼ばれた長岡京の発掘に生涯をささげた故・中山修一さんの業績を紹介する中山修一記念館(京都府長岡京市久貝3丁目)が、今年9月で開館15周年を迎える。同館は記念行事としてミニ講演会を今月から10月にかけて連続7回開催、没後20年となる中山さんの業績を振り返る。

 記念館は、中山さんの生家の一部を市が整備し、2002年にオープンした。生い立ちから数多くの業績を伝える年表をはじめ、カメラや巻き尺、拡大鏡などの愛用品を展示。会昌門の地覆石、乙訓寺講堂の根石など、中山さんが印象に残った発掘、発見の様子も写真付きで紹介している。毎年2500人前後の来館者があり、今年6月末時点で延べ3万7750人が訪れた。

 ミニ講演会は、初回の22日は元市生涯学習課長の中尾秀正さんが「記念館開館への熱き想い」と題して講演する。8月6日は親交のあった元府議の坪内正一さんが「隣人が見た中山先生」、同20日は西山短大講師の百瀬ちどりさんが「ひらめきをカタチに-二つの復元図と修一の学問」と題してそれぞれ講演する。いずれも無料で、定員は当日先着25人。

 中山さんの長男の中山忠彦館長は「講演会を通じて、ゆかりの人たちから中山修一のさまざまな側面を知ってもらえたら」としている。

【 2017年07月20日 10時22分 】