ヌスラ戦線を除くイスラム諸派が大同団結しようという試みは2012年秋に始まった。最初に統一戦線を組織したのはスクール・シャムであり、2012年9月「シリア・イスラム解放戦線」が成立した。シリア・イスラム解放戦線は8個のグループで構成されたが、その中で4つのグループが有力である。
①スクール・シャム(イドリブ、アレッポ)
②ファルーク旅団(ホムス)
③リワ・イスラム(ダマスカス)
④タウヒド旅団(アレッポ)
イスラム解放戦線内の主要グループのひとつであるファルーク旅団には話題が多く、ファルーク旅団の元指揮官がシリア軍兵士の心臓を切り取ったことは前々回書いた。
今回はファルーク旅団のメンバーであるクロアチア人医師について書く。ファルーク旅団はホムスを拠点としている。2013年7月12日反対派はホムス市内から一掃され、ファルーク旅団も勢力を縮小したが2014年になっても活動を続けている。
2012年末クロアチアの武器が大量にシリアの反対派に流れた。ファルーク旅団はこれに関っているようである。
=======《クロアチア人医師の役割》=======
Dr Jamal Assad, a gynecologist from Zagreb Croatia, must think drawing blood in Syria is much more important than treating patients in Croatia. <https://syrianfreepress.wordpress.com/2015/07/30/jihadist-jamal-assad/
the real Syrian Free Press
2015年7月30日
クロアチアのザグレブの産婦人科医はザグレブで治療するより、シリアで人を殺すほうが重要だと考えているようだ。
彼、ジャマル・アサドはファルーク旅団と一緒に写真に写っている。医療器具とは、おさらばしたようです。
ジャマル・アサドはアル·ファルーク旅団とともに戦い、ジハードと同じ服を着ています。
彼は何度も旅行し、多くの人々や政府と会っています。これは、シリアの人々を殺害しているテロリスト・グループへの援助を増やすためです。
彼はシリア国民を代表していない。彼は反対派であるシリア国民連合のために活動している。反対派はサウジアラビアと米国の産物です。これらのグループの戦闘員はシリア人ではない。
2013年のアル・アラビア紙に次のように書かれている。
「クロアチアの首都ザグレブは数か月前から、反政府勢力に送られる武器の中継点となっている。武器の資金は、サウジが出している。この報告はザグレブの地元紙に掲載されたものであり、執筆者は著名なJutarnji List氏である。クロアチア政府はこの話を否定した。
Jutarnji Listの報告は以下のようなものである。
『クロアチアの外交筋によれば、シリアの反乱軍に武器を運ぶため、昨年(2012年)11月から今年2月の間に75の民間輸送機がザグレブ空港から離陸した。これは米国主導のもとに、武器や弾薬の一部3000トンの輸送がトルコとヨルダンの航空貨物会社を利用しておこなわれた。銃、ロケットやグレネードランチャーなどの武器はクロアチアのものである。また英国を含むいくつかの他の欧州諸国出自のものもある。これらの武器はトルコとヨルダンを経由してシリアに入った』」。
クロアチア外務省のバリシック報道官はこの話を否定し、AFPに語った。
「我が国がシリアの反乱軍に武器を売ったり、与えたりすことはない」。
2013年2月末、ニューヨーク・タイムズが次のように書いた。
「サウジアラビアはクロアチアから購入した武器をシリアの反乱軍に送っている。
米国とヨーローッパの政府筋によれば、サウジが資金を出した歩兵用の武器は1990年代のユーゴ内戦時の遺産であり、内戦終了後国連に申告されなかったものである。12月これらの武器がヨルダン経由でシリアの反乱軍に流れ始めた。それ以来武器を積んだ輸送機が何度もクロアチアから飛び立った。積荷は数千のライフル銃や数百の機関銃、などだった。
============(real Syrian Free Press終了)
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