たかしの啄木歌碑礼賛(続)

啄木歌碑およびぶらぶら旅

啄木歌碑めぐり(54)

2019年01月02日 | 啄木歌碑

(54)滝川公園の歌碑    昭和25年6月建立(『一握の砂』より) 

啄木は111年前の1月釧路駅に向かっていました。

 

滝川公園の啄木歌碑 

 

啄木

空知川雪に埋れて

鳥もみえず

岸辺の林尓人ひとりゐき

 

啄木は釧路に向かう途中、列車の中から「石狩川の雪に埋もれたのを見た」と日記(明治41年1月20日)にあります。この歌碑は昭和25年、滝川町開町60周年を記念して滝川市空知太の金刀比羅神社境内に建立されましが、空知大橋掛け替え工事のため昭和41年に滝川公園に移されました滝川公園は隣町の砂川市の住所になっていますが、この公園は滝川市で管理しているようです。

 

JR滝川駅前のバスターミナルから砂川方面行きのバスで10分ほどの滝川公園前停留所で下車バス停から少し戻って右折して空知川沿いに15分ほど歩くと滝川公園があります。公園の上を滝川バイパスが横切っているので、すぐにわかります。

 

啄木日記 

明治41年1月20日          
 曇天。十時半岩見沢発。途中石狩川の雪に埋もれたのを見た。午后三時十五分当旭川下車、停車場前の宮越屋に投宿。旭川は小さい札幌だ。戸数六千、人口三万、街衢整然として幾百本の電柱の、一直線に列んでるのは気持がよい。北海旭新聞を訪問した。日が暮れて白石氏も着いた。晩餐を済まして、“雪中行”第二信と手紙数本をかいて就寝。