温故知新~温新知故?

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笹子トンネル事故のメディアや政治家の扱いって原発と比べてどうなんだろう

2013-01-22 20:03:56 | ニュース
笹子トンネルの事故は私には原発以上に国民の安全安心を揺るがす大事故だと思う。
実際、直接の犠牲者の数だって、非常に多い。
下の記事に書かれているように、原発とは比べ物ならないほど国民は安心しきって、安全・安心に対して少しも疑問を持たないトンネルという設備で起きた大惨事だ。
それなのに、最近少し話題になっているけど、事故が起きた当初の政治家やメディアの扱いは小さなものだった。原発の方が視聴者・読者・有権者に売れる、好まれる話題ということなんだろうけど、本当に国民の安全安心を心配しているならば、そういうことは抜きにして扱うべき問題だと思う。
笹子トンネル事故は「維持管理は非主流」を変えるか:日経ビジネスオンライン
あの事故が衝撃的だったのは、(工事関係者などではない)第三者が安心し、信頼しているところで起きた事故だということ。そういう意味で、東日本大震災の時と同じように、改めて我々に対して強い警鐘を鳴らしているのだと思います。

 例えば、計画段階ではこんな大型車両は通ると想定していないとか、交通量がこんなに多いとは予測していなかったといったこともあります。社会インフラは計画から完成するまで10年とか20年かかることもあり、そうなると計画時点と完成時点とで社会状況もずいぶん変わっているわけです。計画・設計時点の条件がその後の状況の変化に応じてどこまで見直されたのか。一度スタートしてしまうと途中の見直しがないということもあるかもしれません。


下の引用した部分で述べられている通り、コンクリートの寿命は50,60年なので、皆一時期首都高速や東名が、改修あるいは作り直しが終わるまで1年くらい、そのインフラがなしでも良いんだという覚悟が必要だと思う。そういう議論が広く語られるようになるべきだと思う。先回の選挙でそのような論点がなかったのは私は非常に残念だった。
小野:コンクリート構造物の寿命は、変化の度合いにもよりますが、一般的に50年から60年です。戦後に造られたものがちょうどそれぐらいになるわけです。50年も60年も経っているのだから、補修では間に合わないので造り替えるという判断もあるわけです。ですから、幅広い知見が必要になります。

小野:厳しいかもしれませんが、例えば、時には思い切って止めるという勇気も必要かもしれません。何がなんでも供用しながらということにこだわると、大きな制約を受けますから。そこは総合的な判断が必要ですよね。


今中国の地方都市に暮らしているけど、水は水道の水が飲めないから、朝の歯磨きの水も飲料水からコップ半分で口を漱ぐまで使ったり、電気の停電は数週間に1回くらいは当たり前だったりするので、下に書かれているように、日本で当たり前のことが当たり前でないことを再認識させられているので、さらに強くこの事故に関する対応を大きな論議にすべきで、大きな覚悟をして対策を実施すべきだと思う。
そう、いまいる地方都市の人たちは水を出しっぱなしにして手を洗う人はいないし、冬少々寒くても暖房はつけない、オフィスでは、コートを着たままで仕事が当たり前、私のオフィスには暖房というかエアコンはあるが、一般社員たちは冷房だけで、暖房なしのオフィスで働いている。昔の日本もそうだったんだけど、いつの間に、冬はオフィスでは暖房が暑いからシャツ1枚、夏は冷房が寒いから特に女性はセーターやひざ掛けをして仕事をするようになったんだろう。しかもそれが当たり前になってしまっているようだ。節電とか以前の問題だ。程度問題はあるけど、夏は少し汗をかけばいいし、冬は少し厚着をすればいいんだよね。
 日本は戦争で壊滅的な被害を受けて、戦後、国民が努力してここまでになったわけです。戦後復興と経済成長を目指して一心不乱に取り組んで、ようやく一通り社会資本を整備することができた。しかし、今はこうした過去を知らない世代が中心になってきています。水道の栓をひねれば水が出て、スイッチを押せば電気がつく。そんな安全で安心な社会がもともとあったと錯覚を起こしてしまった。そこに財政の逼迫や公共投資批判などもあり、今日の状況に至っているのです。

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